北海道の集客

冬に需要が立ち上がる商材の広告|初雪の前に終えておく準備

除雪や暖房、冬の車まわりなど、雪とともに需要が一気に立ち上がる北海道の商材について、初雪の前に終えておく広告の準備を整理しました。天候で動く需要の特徴、施工枠や在庫と予算をつなげる方法、受付を締めるときの広告の扱いをまとめています。

No.542026.10.13 公開読了目安 5分8A GARAGE 編集部

北海道には、雪が降った途端に問い合わせが集中する商売があります。除雪や排雪の契約、暖房や給湯の設備の点検と修理、冬用タイヤの交換、窓や断熱の工事、冬の衣料や用品などです。どれも、雪や冷え込みが「自分ごと」になった瞬間に、多くの人が同時に動き出します。

こうした商材の難しさは、需要の山が来る時期が毎年少しずつずれることと、来たときの立ち上がりがとても急なことです。カレンダーどおりに動くお盆や年末と違い、天候しだいで山が前後します。そして、問い合わせが一気に増えると、今度は受けきれるかどうかが問題になります。

季節で予算を動かす全体の考え方は別の記事で整理しました。この記事では、その中でも冬に需要が立ち上がる商材に絞り、初雪の前に終えておく準備と、施工枠や在庫と広告をどうつなげるかを、発注する側の判断の材料として整理します。

天候で動く需要の3つの特徴

冬の商材の需要には、ほかの季節商材とは違う特徴があります。準備の段取りを考える前に、まずこの性質を押さえておきます。

特徴起きること広告で考えること
山の時期が年ごとにずれる初雪や冷え込みの早さで、動き出しが前後する日付ではなく、天候をきっかけに動ける段取りにする
立ち上がりが急数日のうちに問い合わせが大きく増える増えてから準備を始めても間に合わない
受けられる量に上限がある施工の人手、作業の日程、在庫に限りがある集客の量を、受けられる量に合わせて調整する

3つ目が特に大切です。冬の商材の多くは、人が現場に行く仕事か、数に限りのある商品です。広告で集めた問い合わせのうち、受けきれなかった分は成果になりません。それどころか、待たせたり断ったりすることで、お客様の印象を損ねることもあります。

初雪の前に終えておく準備

需要が立ち上がってから広告を整えるのでは遅い、というのが冬の商材の基本です。雪が降った日には、現場も電話の対応も忙しくなり、広告に時間を割く余裕はほとんどなくなります。考える作業と用意する作業は、秋のうちに済ませておきます。

  1. 昨年の動き出しを確かめる。問い合わせや受注の記録を日ごとに並べ、初雪や冷え込みの前後で何が起きたかを確かめます。
  2. 受けられる量を出す。1日、1週間あたりに対応できる件数を、人手と在庫から見積もります。
  3. 広告とページを用意しておく。冬の言葉や写真に差し替えた広告と、受付の流れを書いたページを、審査も含めて仕上げておきます。
  4. 早めに小さく配信を始める。需要が本格化する前に少額で配信し、反応を確かめておきます。
  5. 天候をきっかけにした動き方を決める。雪の予報が出たら予算をどこまで増やすか、誰が判断するかを先に決めます。

5つ目は、依頼先と事前に合意しておきたい点です。天候で需要が動く日は、社内の決裁を待っている間に一番良い時期が過ぎてしまいます。「この範囲までは依頼先の判断で増やしてよい」という幅を決めておくと、動きが速くなります。

FIG.初雪の前に終えておく準備

  1. 昨年の動き出しを確かめる初雪や冷え込みの前後で何が起きたか
  2. 受けられる量を出す人手と在庫から見積もる
  3. 広告とページを用意する審査も含めて仕上げておく
  4. 早めに小さく配信を始める本格化する前に反応を確かめる
  5. 天候をきっかけにした動き方を決める予算の上限と判断する人
需要が立ち上がってからでは遅いため、考える作業と用意する作業は秋のうちに済ませます。

施工枠や在庫と予算をつなげる

冬の商材で広告の予算を決めるとき、出発点になるのは「いくら使えるか」より「何件受けられるか」です。受けられる件数を超えて集めても、成果にはつながりません。

考え方を示すための架空の例です。仮に、ある設備の点検を1週間に40件まで受けられる会社があり、広告から1件の受注までにかかる費用が平均8,000円だったとします。この場合、広告から受けたい件数が週30件なら、週の広告費の目安は24万円前後になります。残りの枠は、既存のお客様や紹介のために空けておく、という考え方です。

実際には、枠の埋まり方は日々変わります。そこで、枠の状況と広告の状態をつなげておくことが大切です。

  • 枠に余裕がある時期は、予算を増やして集客を強める
  • 枠が埋まり始めたら、予算を絞るか、予約の受付に切り替える
  • 枠が埋まったら、広告を止めるか、次の受付時期の案内に変える

こうした切り替えを決めるには、現場の予定表と広告を見ている人が、同じ情報を見ている必要があります。依頼先に任せている場合は、枠の状況をどの頻度で、どの手段で伝えるかを決めておきます。

受付を締めるときの広告の扱い

需要の最中に見落としやすいのが、受付を締めたあとの広告です。枠が埋まったのに広告が出続けていると、問い合わせをしてくれた人を断ることになり、広告費も無駄になります。

受付を締めるときは、広告を止めるだけでなく、受け皿のページも直します。「今季の受付は終了しました」と書き、次に受け付ける時期や、空きが出たときの連絡方法を案内しておけば、問い合わせをしてくれた人を失わずにすみます。

反対に、冬の終わりには需要が急に落ちます。雪解けが進むと、同じ予算でも1件あたりの費用が上がりやすくなります。終わりの目安をあらかじめ決めておき、数字が悪くなり始めたら予算を戻す判断をします。

依頼先と秋のうちに決めておくこと

広告の運用を代理店などに任せている場合、冬の山を乗り切れるかどうかは、秋の打ち合わせでほぼ決まります。次の点を、需要が立ち上がる前に共有しておくと安心です。

  • 受けられる件数の目安と、枠の状況を伝える方法
  • 天候をきっかけに予算を増やすときの上限と、判断する人
  • 受付を締める、または再開するときの連絡の流れ
  • 冬の終わりに予算を戻す目安

どれも依頼先には分からない、自社にしかない情報です。仕組みや設定は媒体ごとに変わるため、細かな方法は依頼先や公式の情報で確認してください。大切なのは、判断の基準を先に自社で持っておくことです。

まとめ

冬に需要が立ち上がる商材は、山の時期が天候でずれ、立ち上がりが急で、受けられる量に上限があります。この3つの特徴を前提に、広告の準備を組み立てます。

初雪の前に、昨年の動き出しの確認、受けられる量の見積もり、広告とページの用意、少額での配信開始、天候をきっかけにした動き方の決定までを終えておきます。予算は使える額ではなく受けられる件数から考え、枠の状況に合わせて強めたり絞ったりします。受付を締めるときは広告とページの両方を直し、冬の終わりの目安も決めておきます。

雪が降ってからでは、考える時間はほとんど残りません。秋のうちに、依頼先と段取りをそろえておいてください。

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