こんにちは。LingoTimesライターのタナユウです。
「留学出発まで残り数カ月。焦りを感じるけど何を勉強したらいいか分からない」
「留学が始まってから具体的にどんなことを勉強すればよいのだろう?」
このような悩みを抱えている英語学習者の方は意外と多いのではないでしょうか?
私の場合は大学2年時の11月に交換留学選抜試験に合格し、出発が大学3年の8月だったので準備期間は約9カ月程度でした。その間に取り組んでいた勉強法および留学中の効率的な勉強法を紹介します!
留学前の勉強法
まずは留学前の勉強法についてです。あなたがどのような留学を予定しているか(短期or長期、語学留学、交換留学等)によってすべきことは異なってきますが、今回は私の経験をもとに紹介していきたいと思います。
英語を勉強する目的
まずは何のために勉強するのか、目標を設定しましょう。例えば、
- 留学先で現地の友達をたくさん作るためにスピーキング力を伸ばしたい
- 現地での生活に困らない程度のリスニング力を身に着けたい
- 英語力測定試験で高得点を獲得し留学時の自信にしたい
など、一概に英語と言っても勉強する目的は人それぞれです。
まずは自分が留学中にどのようなことをしたいのかイメージを膨らませ、それに向けた勉強を継続することが大切なのです。
何を勉強したら良いか分からない場合、英語力測定試験(TOEFLやIELTS)は目安としやすいので、目標スコアを定め勉強するのも良いでしょう。
おすすめ勉強法
①mikanを使った単語力強化
英語を理解するのに最も重要な要素である単語。中学・高校時代の単語帳を復習したり、新たにテキストを買ったりするのも良いですが、私がオススメするのはスマートフォン用アプリ『mikan』を利用した単語チェックです。
TOEICやTOEFL、英検や大学受験などカテゴリー別に単語がまとめられており、自分の目的に合った学習が可能です。
さらに、自分が今日はどのくらい勉強したのか、何単語覚えられたのか等学習管理機能も付いており、自分の頑張りをデータでみることが出来るため非常に効率的な単語学習ができます。
正しい発音が聞けること、間違えた問題のみ復習できることなど、全レベルの英語学習者にとってマストアイテムと言えるでしょう。通学中やスキマ時間にはスマホで単語チェックする癖を作ってみてください。
➁英語力測定試験用テキストの文法問題を解き英文法チャートとUPGRADEで確認
「単語さえ覚えていれば海外でコミュニケーションは取れる」と一部の留学経験者にないがしろにされることもある文法ですが、これには強く異議を唱えます。
正しい英語での読み書きができるのみならず、プレゼン等で論理的に話をするためにも文法の理解は非常に重要です。
文法学習では
- どんなテキストでも良いので問題を解き、分からない部分があれば『英文法UPGRADE』『英文法チャート』で確認する
という勉強をしていました。
どれくらい理解すればよいかと言うとズバリ『他人に説明できるまで』です。
個人的な話ですが、私は学生時代に塾でアルバイトをしていたため、この機会が圧倒的に多かったことが現在の自分の英語力に自信をつけてくれたと思っています。
文章問題を読んでもどこにどんな文法が使われているか説明できるようになれば最高です。
とにかく地道に分からない箇所を調べ、口で説明してみてください。
➂TED Talksを利用したリスニングと発音の強化
TED Talksとはあらゆる分野の専門家によるプレゼンテーションが無料で視聴できるサイトです。
5分以下の動画から数十分ほどの動画まであらゆるジャンルのプレゼンが無料で視聴でき、なおかつ英語と日本語のスクリプトも見ることが出来る、英語学習者にとって最高のツールなのです。例えばこんな動画。
内容自体が非常に面白くユニークで、日本語字幕を付けて観るだけでもタメになりますが、教材としても一流。勉強の流れとして
- 動画を観てリスニングする(日本語字幕→英語字幕→字幕なし)
はじめは動画の内容を日本語で理解し、次に英語を読みながらどのような単語を使っているか、見慣れない単語はどんな発音をしているかを確認。最後に字幕なしでどれだけ内容が理解できるか確認します。
- 英語スクリプトを見ながら動画を観る
スクリプトを見ながら動画を視聴し、全体の内容を把握できるまで読み込みましょう。全ての単語を理解する必要はありません。日常でのコミュニケーションもすべての単語を聞き取るというよりは全体としてどのようなことを伝えたいのを理解するというニュアンスに近いです。話者の話の要点が何となく分かるまでスクリプトを読み込みましょう。
- 動画に合わせてシャドーイングする
このパートが最も大事です。とにかくスピーカーになりきって発音を自分なりに真似してみてください。自分で発音した単語を自分の耳で聞くことで、リスニングの理解スピードが格段に変わってきます。スピーカーの喋りに声を被せるような形でなるべく大きな声で発音しましょう。スピーカーの話の意図が分かるまで英語スクリプトを読みながら何度も何度も動画を観てください。
留学中の勉強法
では、留学中にはどのような勉強をしたらよいのでしょうか。ここでは留学前以上に個人によってやるべきことが異なります。というのも、語学留学であれば英語についてさらに知識を高める機会が増えます(「英語を」学習する)が、交換留学等実際に現地の学生と同じ学部・学科で専門的に学ぶ場合は「英語で」学習することが必要になるからです。私も交換留学中は図書館やカフェで各授業の課題に取り組んだ記憶がとても強いです。自分の留学スタイルに合わせて対策を取りましょう。
英語を勉強する目的
専門分野の勉強法については一概に語ることが出来ませんので、ここでは留学をスタートしても英語に不安を感じている方、語学学校に通っているがさらに英語力をアップさせたい方向けの英語勉強法を紹介したいと思います。
おすすめ勉強法
①Real英会話でネイティブらしいフレーズをマスター
スマートフォン用アプリの『Real英会話』は、初対面でのあいさつや買い物、ことわざなど場面別・レベル別に3千以上のフレーズが収録されています。アプリでフレーズを確認し、その日のうちに実際に使ってみることで多くの言い回しを習得しました。600円ほどで購入できますが、毎日フレーズが更新されるので破格の値段です(もちろん留学前から勉強してもOK)。
➁Podcast『バイリンガルニュース』を聴く
日本人のマミとアメリカ人のマイケルが日本語と英語で会話するバイリンガル形式のポッドキャストです。マイケルの英語が聞き取れない方はスピードを調節して聴くことが出来るなど耳を英語に慣らすのに持って来いの番組。扱う内容も最新のアカデミックやテクノロジーの話題が取り揃えられており、知識が増えて会話のネタになります。『TED Talks』と同じく聴きながらシャドーイングすれば発音の練習もできます!
➂日々の課題に一生懸命取り組む・友達とたくさん話す
正直、留学中は大量に出される課題やテスト対策等で忙しく、他の教材に手が出せない人もいると思います。それでも大丈夫。日々の課題を一生懸命こなし、分からない単語やフレーズを辞書で調べ読解することだけでも英語力は伸びます。また、友人同士との会話でも「あ、こんな言い方があるんだ」と気づきがたくさんあり、その経験はどんなテキストよりも身に染みて吸収されるものです。なので多くの人と会い、何かフレーズを真似してみようと考えながら話すだけでも十分です。留学中だからこそ出来る英語勉強法と言えばこれしかありません。日常を大事にしてください。
まとめ
留学前・留学中の勉強方法、理解していただけたでしょうか?
どの教材も私の英語力を作ってきたものとして信頼を置いているもので、留学前・留学中問わずいつでも興味を持って取り組んでもらえると嬉しいです。また、何よりも大切なのは継続です。どんな勉強でもとりあえず続けていれば自分の血となり肉となります。ここが最も難しいですが、「一日10分は必ず単語を復習する」「映画は必ず英語字幕で観る」等ルーティン化させて、楽しく英語に触れてみてください。