「日本人は発音が悪くて何を言っているのか解らない。」
私自身、海外にいる時に一番よく聞く意見です。どんなに単語力があっても、どんなにテストができても相手に伝わらなくてはただの一歩通行です。言っていることはわかるのに…! と悔しい思いをするのはもう終わりにしましょう!
この記事では実体験を元に自分でできる発音上達法をご紹介します!
アルファベットの音を出す発音、単語の強弱のアクセント、文章のリズムを作るイントネーション。この3つを総称して発音と呼ばれます。会話において、相手の英語の印象を作るのがこの発音です。理解してもらえること以外にも、発音が身についていると自信がつき、相手に英語が話せる人という印象を与えることができます。逆に身についていないと単語力やリーディングが優れていても、それを披露する前に英語ができない人と思われ損をする可能性もあるのです。
正しい発音を身に着ける勉強法
フォニックス
フォニックスとは綴りと音の規則性を示し、正しい読みかたを学びやすくする勉強法です。皆さんはこのフォニックスで読み方を練習するのではなく、各アルファベットの音に耳を済ませていただきたいのです。
日本語にない音はRやTHの音だけではありません。一見言いやすいと思う発音も、似ているだけで同じではないのです。日本語と英語の音は別物です。このことを頭に入れておきましょう。フォニックスにはAからZまでの各アルファベットの発音からTHなどの様々な組み合わせの発音まで、基礎的な発音が収録されています。
やり方
発音の勉強法でとても重要なのがリピート練習です。発音は声を出してこそ成長するもの。フォニックスも同じです。聞き、それに続いて実際に声を出してリピート練習をしましょう。素材を購入する必要はありません。YouTubeに載っているもので十分に練習できます。また口の動きも真似して練習できるとなお良いです。鏡を見ながら自分の口の動きが同じか、また自分の声を録音して客観的に聞いてみるのも良い勉強法です。
期待できる効果
アルファベット一つひとつの発音を学習することで今まで1つの単語として見ていたものをさらに噛み砕いて理解でき、同時に今まで見逃していた自分の苦手に気づくことができます。皆さんは26ある英語のアルファベットの個々の発音の練習をしたことがありますか?私も実際にやってみて自分の知らなかった苦手な発音を見つけました。それは”L”でした。RじゃなくてL?と思った方は私と同じですね。先ほどお話した”似ているだけ”に気づいた瞬間でした。
語尾の発音にも役に立ちます。体はKARADA、水はMIZUと言うように日本の単語の語尾のほとんが母音なのに対し、英単語の語尾は子音が多いです。フォニックスを練習することで母音以外の子音で単語を言い切るのになれ、発音が良くなります!
表情筋を鍛える
表情筋はとても大事です。英語と日本語では使用する筋肉が違うので、正しく使えないと日本語で使う筋肉に頼ってしまい、正しく発音ができません。
やり方
- 閉じた口を思いきり窄める。掃除機に吸われているイメージです。
- ”い”の口ので思いきり笑顔。口角が下がらないように気をつけましょう。
- 口を思いきり開く。
この3つを1回として繰り返しましょう。順番を変えても良いです。朝と夜の10回で十分ですが、10回でも顔の筋肉が疲れてきますよ!
期待できる効果
英語は口を窄めて発音する音がたくさんあり、それらに顕著な効果を出します。特にWに効果があります。よく使用するwhat, whyなどの疑問視などが例ですね。またRも口を窄めて発音する音の1つです。舌の練習をしているのにRがうまく発音できないと悩んでいる方はこの練習法をぜひ試してください。フォニックスで口の形を学び、表情筋を鍛えればあなたの発音に明らかな違いが出ます。
文を言い切る練習
発音に重要なイントネーションは文の中に生まれますが、ぎこちなかったり、支えていては片言に聞こえてしまいます。まずはあなたが良く使う文を使い、発話量を増やしてきます。
独り言勉強法
家にいるとき、朝起きてから学校、仕事までの時間、誰にでもルーティーンがありますよね。その行動を全て英語で話すんです。朝、起きたら「まだ眠い、でも起きなきゃ」「あれ、寒いと思ったら毛布がはだけてる」など、出来るだけ細かく英語で声に出して話すんです。
支えたら出来るまで言い直す。まずはこれを1ヶ月続けて見てください。この勉強法の良いところは相手がいる会話のように焦ることもないので、きちんと言えるまで何度でも言い直しができます。
先に紹介したフォニックスと表情筋も続けて、しっかりと発音を意識してやることが重要です。話すスピードはゆっくりでいいのでまずは正しい発音と、文につっかえないこと。これを意識してください。朝が忙しければ夜でも大丈夫です。初めは難しくたくさんの文は言えないかもしれませんがだんだん慣れてきますよ。
期待できる効果
長い文につっかえなくなり、スピードも出てきて、あなたの英語にリズムが生まれてきます。そして独り言を応用して他の場面でも同じように話せるようになります。私もこのトレーニングを毎朝、そして通学時にはラジオのDJになりきって英語の曲紹介などをしてとにかく発話量を増やしていました。その成果あって文にリズムを持って話せるようになりました。
まとめ
今より成長するためには発音をより細かく知ること、発音するための筋肉を作ること、それらを踏まえた文に慣れるとことです。数日でできる道のりではありませんが、確実に成長を感じられるこの勉強法、ぜひ試してはいかがでしょう。