こんにちは!Lingo Timesライターのタナユウです。
大学生や社会人で留学を目指している方の中でも、
「アメリカに留学したい!」
と思っている英語学習者はたくさんいらっしゃいます。
アメリカ合衆国は誰もが知るように英語圏内の国家として留学生に人気が高いのはもちろん、エンターテイメントやビジネスの本場として多くの方に憧れられる留学先のひとつです。
しかし、アメリカ留学を検討している人々のネックとして、
「費用」の問題を抱えている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は大学時代、1年間アメリカに留学をしていた私の経験に基づき、アメリカ留学にかかる費用とその内訳を
- 1ヶ月
- 半年
- 1年
に分けて紹介したいと思います。
これからアメリカへの語学留学を検討されている方や、留学先選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
期間に関わらずかかる費用
アメリカにかかわらず海外留学する場合、1ヶ月や1年の期間にかかわらず確実にかかってくる費用が存在します。例えば、
- 渡航費
- パスポート・ビザ申請費
上記のような留学先への渡航及び入国許可を得るための費用です。アメリカの場合、これらに加えて『SEVIS』と呼ばれるシステムに対しても支払いが必要になります。
『SEVIS』とは、簡潔に言えば米国に滞在する外国人留学生を管理するシステムで、これが無ければビザの申請も不可能です。
では、実際にかかる費用を紹介します。
渡航費:8万~30万円
成田国際空港から乗り換えなしで行けるニューヨークに留学する場合、最低でも8万円、ピーク時期になると15万円は必要です。
あなたがどこから出発し、どこへ向かうのか、乗り換えは何回必要なのか(乗り換えが多い=飛行機に乗る回数が多い=金額が上昇する)によって金額が変わってきます。
Google Flight等を使って値段を比較し、自分の予算や日取りに合う航空券を購入しましょう。
ちなみに、私が福岡からアメリカのミネソタ州に留学した際は8月のピークシーズンで、
福岡→成田
成田→サンフランシスコ
サンフランシスコ→ミネソタ
と3回飛行機に乗り、渡航費は約25万円でした。
パスポート・ビザ申請費:約3万円
パスポートやビザが無ければ、そもそも海外に行くことはできません。
アメリカの場合、例え90日以下の滞在でも週に18時間以上の授業を受ける場合はビザが必要になってきますので、注意しましょう。
パスポート申請費は一律で、
- 5年有効パスポート →13000円(12歳以上)
- 10年有効パスポート →18000円(20歳以上)
となっています。
また、ビザ申請費はビザの種類によって異なりますが、留学生が主に適用される
- F-1ビザ
- J-1ビザ
- M-1ビザ
はすべて160ドル(約17500円)となっております。
SEVIS費用:3万8千円
F-1ビザとM-1ビザの場合はSEVIS費用が350ドル(約38,000円)と決まっています。
J-1ビザの場合は220ドル(約24,000円)と若干安くなりますが、語学留学生の多くはF-1ビザが適用されると思います。
それでは次に、期間別でかかる費用をチェックしましょう。
アメリカ留学費用:1ヶ月
では、まず1ヶ月アメリカ留学をする場合に必要な費用を紹介します。
紹介する金額に、上記の「渡航費」や「パスポート・ビザ申請費」を含めた値段で紹介するのでご注意ください。あくまで私の経験や考えを基にした金額ですので、参考までに。
必要な費用:50万~60万
結論から述べると、アメリカに1ヶ月留学する際に必要な金額は約50万円から60万円です。
まず、大きく必要な費用を確認しましょう。
- 授業料
- 住居費(寮費)
- 生活費
- 海外保険料
それでは内訳を確認していきます。
①授業料:15万~25万
語学学校の授業料は留学する場所、授業内容等で大きく変わってきます。
都市部に行くほど、もしくは教育レベルが高いほど金額も高くなると考えて良いでしょう。
また、大人数でのクラスであれば少人数やプライベートレッスン等よりも比較的安価に済ますことができます。
1カ月程度であれば、およそ15万円から25万円が相場だと考えられます。
➁住居費:15~20万
留学中にどこを拠点にするかは非常に重要です。
一カ月程度の短期間であれば、生活中にも英語向上を目指せるホームステイを利用する方が最も多いでしょう。
ひとり暮らしやルームシェアは短期間では契約が出来ない可能性がありますし、高くつくのであまりおすすめできません。
➂生活費:5万~8万
食費や移動費、交際費等は自分の生活次第ですので、どうしても安く抑えたい方であればさらに切り詰めることも出来ると思います。
しかしせっかく留学に来たのですから、自己投資としてこのくらいの予算は合ったほうが充実した生活を送れるのではないか、と私は考えます。
④海外保険料:1万~1万5千
海外に行くのであれば、事故や物損などもしもの時に備えて海外旅行保険への加入は必須です。期間によって金額が異なりますが、1ヶ月であれば1万円~高くても2万円程度でしょう。
様々な保険会社が提供している内容を確認し、自分に合ったプランを選択しましょう。
さらに上記の航空券代やパスポート・ビザ申請費を合わせると、およそ50万円から60万円は最低でも必要です。
アメリカ留学費用:半年
必要な費用:160万~300万
次に半年間の留学費用を紹介します。結論から述べると、必要な費用は約160万円から300万円です。
では内訳を確認しましょう。
①授業料:50万~120万
先述の通り、アメリカの語学学校費用はレベルや場所で開きがあるので、期間が延びてもそこまで高くない学校もあれば、ハイクオリティで金額相応の学校もあります。
授業数を減らして金額を抑えつつ、街に出て授業で習ったことをアウトプットする時間を作るのも良い手かもしれません。
➁住居費:40万~60万
寮やホームステイ、シェアハウスなどあらゆるタイプの住居がありますが、最もおすすめなのは学生寮です。
学校によっては存在しない場合もありますので注意が必要ですが、学校に近く金額もアパートを借りるより大変安く済みます。
現地の学生と相部屋になったり、各国の友人と交流したりと親睦の機会も増えるでしょう。
シェアハウスも比較的安く済みますが、家事をすべてこなさなければならず、気の合うハウスメイトを探すのも大変です。
ホームステイは場所や家庭にもよりますが、ビジネスでやっている人もいるため高くつく場合もあります。
➂生活費:40万~100万
1ヶ月の場合を参考にして、その6倍と考えてもらっても良いですが、半年も住む場合は近場の都市への外出やアメリカ国内旅行などに行く機会があるかもしれません。
そのような楽しみを充実したものにするためにも、月9~10万円の生活費があると余裕が出てくるでしょう。
④海外保険料:8万~10万
1ヶ月分のほぼ6倍程度の料金を支払う必要が出てくるでしょう。期間が長くなると歯の治療が必要になる可能性もあり、契約の際は補償内容を確認しながら財布と相談しましょう。
アメリカ留学費用:1年
必要な費用:280万~400万
先に述べておくと、1年間アメリカ留学した場合の費用は約280万~300万円です。この金額は12カ月で計算していますが、アメリカの場合5~8月は夏休みである学校が多く、夏休み前に帰国を考えている方は多少安くなる可能性もあります。それでは内訳を確認しましょう。
①授業料:70万~250万
語学学校の金額が高くなると、治安の良さや教師のレベルの高さ、外国人比率の高さ(日本人が少ない)等も保障されてきます。
1年という期間をストレスある環境で暮らすよりは多少高額になっても生活しやすい場所を選ぶのも得策かもしれません。
自分には何が必要で何が必要でないか、情報収集に努めましょう。
➁住居費:50万~100万
私は留学中に大学の学生寮に住んでいましたが、そこでは1セメスターに1500ドル程度(約18万円)プラス夏休みも住むなら追加料金がかかる方式でした。
アパートでのシェアハウス等がより安く済むのであればそれも良いかもしれません。いずれにせよ、「他人と住む」ことが必要になってくるので、ストレスの溜まらないルームメイトを探しましょう。
これは個人の意見ですが、
寮に住み、共同キッチンで自炊しているといつの間にかいろんな学生が集合し、突然大人数での食事が始まるようなときもあり、コミュニケーションの機会がたくさんあったのは寮の良いところです。
➂生活費:70万~200万
先述したように最も個人の差が出るのが生活費です。毎日外食、休暇には旅行も行くなどすれば当然それだけの費用は掛かります。仲の良い友人と集まって食材を買い、料理をシェアするほうが断然安くつくでしょう。
私は基本的に自炊しながら長期休みに向けてお金を貯めておき、旅行先で使うようにしていました。
しかし勉強に追われながら自炊が出来ず、買った出来合いのもので済ますこともあったので、健康面を考えると外食の方が良い場合もあるかもしれません。
④海外保険料:20万~30万
これは確率の話ですが、長期間滞在すればするほど事故等に巻き込まれる可能性は高まります。なので治療・救援費は「無制限」であるものを選ぶことを強くお勧めします。
何かあった時、アメリカの保険に加入していない我々にはとんでもなく高額な請求をされる可能性があります。
念のため、緊急事態に備えておくことは留学生として重要な責務です。
以上をまとめると、約280万円~400万円程度は必要となります。1年間の間に遠出しない事は中々考えられないので、その辺りの交際費が多少高額になると考えられます。
まとめ
アメリカ留学で期間別に必要な費用が大体いくらか、お分かりいただけましたか?
この金額はあくまで『語学学校』への留学を想定した場合ですので、『交換留学』等大学の奨学金が受給できる場合とは異なります。少しでも費用を抑えて留学を楽しみたければ「トビタテ!留学」など無償で奨学金がもらえる制度等も存在しますので、ぜひそちらを活用しましょう。
それでは、快適なイングリッシュライフを!