留学先での滞在手段として「ホームステイ」は有名です。留学情報誌などでもホストファミリーとの仲睦まじい体験談が紹介されています。
ですが、ホームステイはいいことばかりではありませんよ。
私も大学時代にカナダ(バンクーバー)とオーストラリア(メルボルン)でホームステイをしたことがありますが、結構嫌な思いもしました。
今回は、私の体験談をもとに、ホームステイ先でのあるあると嫌な思い出を紹介します。
ホームステイ先にホストがいない?
大学の研修でオーストラアリアに1ヶ月間滞在した時にホームステイをしました。
当時は大学1年生だったので18歳の頃です。
ホストファミリーは、
- 40歳前後のホストファザーとホストマザー(中国人)
- 5歳と3歳の子供はいない
- 常時留学生が6-7名ほど
- 一軒家で空いている部屋を貸し出し
という感じですね。
ちょっと留学生が多いなという感じですが、オーストラリアは移民国家なので、中華系のホストファミリーはよくあります。
実は、はじめてのホームステイだったので、たぶんにもれずホームステイはすばらしいものだと思っていました。ですが、結構いろいろ起きた感じですね。
ホストファミリーとは別宅
まず、ホストファミリーは本宅とは別に、留学生のホームステイ用に家をもっていました。なので、夕食時以外はホストファミリーに会うことはありません。
全然想定外でしたよ。まさか家にいないなんて。
全体的にホームステイをビジネスとして考えているホストファミリーは多いですが、その典型的な例という感じですね。
ホストファミリーはベンツに乗っていたので、ホームステイで結構稼いでいる印象はありましたね。
英語がネイティブではない
また、ホストファミリーが中国からの移民のため、正直英語も少しあやしいです。
ホームステイの目的のひとつにホストファミリーとの英会話がありますが、そんなほほえましいものは何ひとつありませんでした。
逆に、これでホームステイの受け入れ先が務まるんだと思うと、結構楽なゆるいくて稼ぎやすいビジネスなんだと思います。
シャワーが1回あたり5分
当時オーストラリアでは水不足の影響もありましたが、夏の時期だったのでシャワー5分はさすがにつらかったですね。しかも留学生が多いので、なかなか自分が思うような時間に入れなかったり。
日本人はお風呂に慣れていると人も多いと思いますが、ホームステイ先(というか海外)はシャワーのみのところが多いです。
留学生同士の恋愛
前述の通り、ホストファミリーが夕食時しかいないので、基本的に留学生だけで生活します。仲が良く自由で楽しいのですが、男女入り混じっていると恋愛沙汰などいろいろありますよね。
その結果、日常的に気まずいこともよくあり、10代後半だといろいろ思うところもありましたね。
そんなこんなで、はじめてのホームステイについていろいろ思うところはありました。ホームステイに良いイメージを抱いていた分、あららと思った感じですね。
ホームステイはもういいかなと思いながら、大学3年次にカナダに留学したい際もホームステイをすることになります。
ホストがお金を要求?
留学エージェントの紹介でカナダのバンクーバーにあるホームステイ先に滞在しました。
期間は3ヶ月間です。
ホストファミリーは、
- 30歳前後のホストファザーとホストマザー(カナダ人)
- 子供はいない
- マンションの一室を貸し出し
という感じですね。
ホストファザーが「お金貸して」といってくる
これが一番辛いですが、初日にホストファザーがお金を貸してといってきたことです。
コンビニで20ドル要求され、「必ず返すから、〇〇(ホストマザー)には内緒で」という感じで。初日だったので、その後の関係も考えると断りづらかったのと、金額的にも当然返してもらえるだと思って貸しました。
ですが、その後、初日の分を返してもらえぬまま、数回20-30ドルずつ要求されました。
さすがに怪しいと思って、ホストマザー(常識的な人)がいる前でホストファザーに「まだお金を返してもらってない」と伝えると、ホストマザーが怒り、あわてて全額返済。あとあと聞くと、過去の留学生にもお金を要求していたようですね。
ランチの具材がいつも同じ
ランチの具材というと、地味ですが、これも毎日だと辛いです。
ランチはサンドイッチで自分で冷蔵庫の具材を使るスタイルでした。自分で作るのはいいんですが、冷蔵庫に入っている具材がいつも同じなんですよね。ハム、キャベツ、マスタード。
さすがに毎日だと飽き、ホームステイ先からは持っていかなくなりました。ホームステイ費用にランチ代がいくら含まれていたかわからないですが、結構無駄でしたね。
こういうのは、ホームステイ先のあるあるで多いと思います。
もともとの期間は3ヶ月だったので、契約終了して別のホームステイ先を探すことにしました。エージェントはもういいかなと思い、自分で探していたところ、ホストマザーが紹介してくれ、次のホームステイ先に引っ越しました。
ホストではなく他の留学生にも注意
次のホストファミリーは、
- 60歳前後のホストマザー(カナダ人)
- 留学生が常時3-4人いる
- 一軒家で空いている部屋を貸し出し
という感じですね。
一軒家と常時多くの留学生がいることで、オーストラリアのホームステイを少し思い出してしまいましたが、今回のホストマザーはいいひとでした。英語もネイティブで。
基本掃除や片付けはすべて留学生がやる
ホストマザーが潔癖症で、基本的に掃除や片付けはすべて留学生がやることになっていました。シャワールーム・トイレ・水回りの掃除や、食後の食器洗いなどです。留学生の当番制になっていましたね。
留学生が掃除したりするのはホームステイではあるあるでよく聞きますね。
南米留学生が掃除や片付けをやらない
一方、留学生が日本人だけだといいんですが、南米の留学生は基本やらないですね。
食器乾燥が終わってもなかの食器を出さず、そのまま汚れた食器をおいたり。
直接伝えても、「気づかなかった」で終わるので、まじめな日本人(私)が片付けや掃除をやる感じですね。
今回のホームステイ先では特に嫌なこともなく、留学エージェントではなく自分で契約したことからも納得感がありました。ある程度英語になれてきたら、自分で探すのもおすすめです。今はインターネットですぐ探せると思います。
まとめ
今回は、私の体験談をもとに、ホームステイ先でのあるあると嫌な思い出を紹介しました。ホームステイ自体はすばらしい仕組みですが、ビジネス化している部分もあるので、本当に良いホームステイ先に巡り合えるかは難しいところです。
ホームステイのビジネス化はそういうものだと割り切れますが、ホストファミリーが家にいなかったりそもそも英語が怪しいだと、ホームステイの意味がなくなるので、最低限の条件としてよく確認した方が良いと思います。
あとは、「自分で探す」ですね。ホームステイ先で嫌なことがあっても自分で探した場合は自己責任で完結できる部分も多いので。以上。