広告を出す前にホームページで直しておくべきこと|受け皿・スマホ・問い合わせ・計測
Web広告を始める前に、自社のホームページで確かめておきたい点を発注する側の視点で整理しました。広告とページの内容の一致、スマホでの見え方、問い合わせの手段、計測の準備の4つを、点検表と手順で説明します。
Web広告の相談では、媒体の選び方や予算の話から始まることがほとんどです。けれども、広告をクリックした人が最初に見るのは、広告そのものではなく自社のホームページです。ページが分かりにくい、スマホで読みにくい、問い合わせの方法が見つからないといった状態のままでは、広告費をかけて人を集めても、その多くが何もせずに帰ってしまいます。
この記事では、広告運用の代行を検討している担当者に向けて、広告を出す前にホームページで確かめておきたい点を4つに分けて説明します。細かい制作の技術ではなく、社内で点検できることと、制作会社や代理店に相談すべきことの見分け方を中心にまとめました。文中の数字は、考え方を示すための架空の例です。
広告の成果は、ページで決まる部分が大きい
広告の仕事は、関心のありそうな人をページまで連れてくることです。そこから先、問い合わせや購入をするかどうかは、ページの内容と使いやすさに左右されます。広告の設定をどれだけ工夫しても、受け皿(広告から来た人を迎えるページ)が整っていなければ、成果は伸びにくくなります。
例えば、仮に月に1,000人がページに来て、そのうち1%が問い合わせるとすると、問い合わせは月10件です。ページを直して割合が2%になれば、同じ広告費で20件になります。広告費を倍にして集める人数を倍にするのと、結果の件数は同じです。広告を出す前、あるいは出し始めてすぐの時期にページを見直す価値は、ここにあります。
また、代理店に運用を任せても、ホームページの修正は契約の範囲外になっていることがよくあります。誰が直すのかを先に決めておかないと、改善の提案が出ても手が付けられないまま時間が過ぎてしまいます。
受け皿の確認|広告の約束とページの中身をそろえる
最初に確かめたいのは、広告で伝える内容と、たどり着いたページの内容が一致しているかです。広告で「無料相談」とうたっているのに、ページでは相談の案内が見つからない。特定の商品の広告なのに、トップページに案内されて商品を探し直さなければならない。こうしたずれがあると、来た人は「思っていたものと違う」と感じて離れていきます。
点検の目安は、ページを開いて数秒のうちに、次の3つが分かるかどうかです。
- 何の会社で、何を提供しているのか
- 広告で見た内容が、このページに書いてあるか
- 次に何をすればよいのか(問い合わせ、予約、購入など)
商品やサービスが複数ある会社は、広告ごとに案内するページを分けることも検討します。新しくLP(ランディングページ、広告から来た人のために作る1枚のページ)を作るか、今あるページを直して使うかは、予算と更新の手間を見て決めます。どちらの場合も、料金、対応エリア、納期など、お客様が判断に使う情報を省かずに書いておくことが大切です。北海道の会社なら、配送や出張の対応範囲を明記しておくと、範囲外の問い合わせを減らせます。
スマホでの見え方を、実際の端末で確かめる
SNS広告をはじめ、多くの広告はスマホで見られます。社内ではパソコンでホームページを確認することが多いため、スマホでの読みにくさに気づかないまま広告を始めてしまう例があります。担当者が自分のスマホで、広告から来た人と同じ順にページを見てみるのが、いちばん手軽な点検です。
見ておきたいのは、文字が小さすぎないか、表や画像が画面からはみ出していないか、ボタンが指で押しやすい大きさか、表示に時間がかかりすぎないか、といった点です。画像が多く重いページは、来た人が読み始める前に閉じてしまうことがあります。直す必要がありそうなら、制作会社に相談しましょう。
問い合わせの手段を、迷わず使える形にする
ページを読んで興味を持った人が、最後につまずきやすいのが問い合わせの部分です。フォーム(問い合わせの入力画面)の項目が多すぎる、送信できたのか分からない、電話番号はあっても受付時間が書いていない、といった点は、気づかないうちに機会を逃す原因になります。広告を出す前に、次の表で点検しておくと安心です。
| 確認する場所 | 見ること | 相談する相手の例 |
|---|---|---|
| フォーム | 項目が必要なものに絞られているか、スマホで入力しやすいか | 制作会社 |
| 送信後の画面 | 送信できたことと、返信の目安が分かるか | 制作会社 |
| 電話・メール | 受付時間と、休業日の扱いが書いてあるか | 社内の受付担当 |
| 返信の体制 | 誰が、いつまでに返すかが決まっているか | 社内の営業・受付 |
| 通知の設定 | フォームの通知が、見られるアドレスに届くか | 社内のシステム担当 |
自分で実際に送信してみると、通知が届かない、確認のメールが迷惑メールに振り分けられる、といった問題が見つかることがあります。広告で集めた問い合わせに返信が遅れると、その間にお客様が他社に決めてしまうこともあるため、受け付けた後の動きまで含めて準備しておきます。
計測を整える|成果を数えられる状態にしてから始める
広告を始めてから「問い合わせが何件あったのか、どの広告から来たのか分からない」と気づくと、それまでの広告費の判断材料が残りません。コンバージョン(問い合わせや購入など、広告の成果として数える行動)を数える準備は、配信を始める前に済ませておくのが基本です。次の順で進めると、抜けが少なくなります。
- 何を成果として数えるかを決める(問い合わせの送信、電話のタップ、予約の完了など)
- アクセス解析の仕組み( ga4-for-adsGA4など)が、すべてのページで動いているかを確かめる
- 成果を数える設定を入れ、自分で試しに送信して数字が増えるかを確かめる
- 電話や来店など、Webの外で起きる成果をどう記録するかを社内で決める
- 設定の内容と、管理画面に入れる人の権限を一覧にして残しておく
計測の設定は代理店に任せられることも多いものの、何を成果とするかを決めるのは発注する側の役目です。設定の方法や画面の名称は媒体ごとに変わるため、細かい仕様は公式のヘルプで確かめるよう依頼先に伝えておくとよいでしょう。
FIG.計測は配信を始める前に整える
- 成果として数えるものを決める問い合わせの送信、電話のタップ、予約の完了など
- アクセス解析の動作を確かめるすべてのページで動いているか
- 成果の設定を入れて試す自分で送信して数字が増えるか
- Webの外の成果の記録を決める電話や来店
- 設定と権限を一覧に残す
まとめ
広告は人をページまで連れてくる役割で、そこから先の成果はホームページの状態に大きく左右されます。広告を出す前に、4つの点を確かめておきましょう。
- 広告で伝える内容と、たどり着いたページの内容がそろっているか
- スマホで、文字やボタン、表示の速さに問題がないか
- 問い合わせの手段が分かりやすく、受け付けた後の返信の体制まで決まっているか
- 何を成果とするかを決め、計測が正しく動くことを試して確かめたか
すべてを完璧にしてから始める必要はありません。ただ、直す担当者と、直す順番を決めてから広告を始めると、配信開始後に出てくる改善の提案をすぐに形にできます。代理店を選ぶときには、ホームページの点検や修正の相談にどこまで乗ってもらえるかも、あわせて確かめておくと安心です。
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