外国人が日本語をはじめて勉強するときにもっとも苦労するのは、自分の中で「一番良い勉強方法を見つけること」だと思います。
それがわからずに勉強を開始してしまうと、結局無駄なお金を使ってしまうかもしません。
できれば、無駄を防ぎたいですよね。
今回は、JLPT(日本語能力試験)でN2を取得した実体験に基づき、効率的な勉強方法を紹介します。
自己学習の必要性
外国人が日本語学習する上で必要なことはたくさんあると思いますが、もっとも大切なことは自己学習を習慣化することです。
ポイントは習慣化です。
日本語は英語とはまったく異なるため、自分の脳が日本語の構造に慣れるためには、たくさんの時間が必要になります。毎日勉強を継続しながら、習慣化しなければなりません。
とはいえ、外国人が日本語を学習するためのリソースは十分に揃っていて、インターネットを経由して、誰でも簡単に必要な教材にアクセスすることができます。
そのため、海外に住んでいる、お金がない、といった言い訳は通じません。
日本語学習で一番良い方法
オンライン教材
Youtubeは一番良い勉強方法のひとつです。
たくさんの動画教材があり、すべてのレベルに対応しています。
ロゼッタストーンなどでお金を消費する必要はないですよ。Youtubeでは質の高い教材があって、無料で勉強できますから。
特におすすめはJapanesePod101.comですね。
無料でと言いましたが、このサービスは課金をおすすめします。年契約で課金しても、他の教材に比べて全然高くはないですよ。
JapanesePod101.comは、私が最初に日本語を勉強したときにもっとも利用した教材です。
15-20分単位の動画レッスン(自然な日本語のスクリプト付き)が数百個あり、語彙や文法の説明も豊富です。
初心者にはベストな教材で、中上級者にも対応していると思います。
リーディング
リーディングは毎日継続して取り組むことで、語彙力や日本語脳を形成するのに役立ちます。
とはいえ、いきなり難しい教材を読むのはおすすめできません。
最初は、NHK Web News Easyがおすすめです。やさしい日本語で書かれたニュース記事が毎日更新されます。
なお、リーディングのレベルが中上級に達すると、日本語で本、漫画、ゲームを行うことをおすすめします。
自分の好きなことを日本語で学び、日本語にどっぷり浸かることはもっとも効果的な勉強方法のひとつです。
フラッシュカード
自己学習でもっとも効果的なのはフラッシュカードを使うことです。
Ankiというアプリを使えば、自分でフラッシュカードを作ったり他のユーザーが作ったものもダウンロードできます。1日も欠かさずに続けることが語彙定着させるために必要です。
日本語の会話練習
もし周りに日本人の友達がいなくても、日本語の会話練習をすることができます。
インターネット環境さえあれば、たくさんのサイトやアプリで日本人と繋がることができるためです。
おすすめは以下のサービスです。
italki
一番のおすすめはitalkiです。
italkiはオンラインのチューターサービスで、日本人からフリートークや文法説明のレッスン(30-60分/回)を受けることができます。レッスン料は先生によって異なりますが、全体的にそれほど高くはありません。
HelloTalk
HelloTalkはランゲージエクスチェンジのSNSアプリで、世界中のネイティブとつながることができます。特に文章添削は便利で、ネイティブが自分の投稿を添削してくれます。このアプリはスピーキングとライティングの両方に便利でネイティブの友達もできるかもしれませんね。
まとめ
外国人が日本語を学ぶ上で自己学習は大切です。
今はインターネットがあるため、自己学習に必要な教材にはすぐにアクセスができますが、もっとも大切なことは「習慣化」です。
すなわち、日本語学習が自分の生活リズムに浸透していなけばなりません。これには規律が必要です。
忙しかったり、勉強したくないときでも、少なくとも簡単な復習は必要です。わずか15〜30分のフラッシュカードでも、毎日何らかの形で脳に日本語の刺激を与える必要があります。そうしないと、せっかく構築した習慣から抜け出し、勉強をやめるリスクがあります。
最初のうちは、大変な作業のように思えるかもしれませんが、一旦生活リズムに入ってしまえば、1日2〜3時間の勉強は苦になりません。それを続けていけば、日本語力も向上していくと思います。