帰国子女もどんどん英語忘れます【維持しないと、将来損しますよ!】

みなさん帰国子女と聞いてどのようなイメージがありますか?「英語がペラペラ」「外国人みたい」なんて思いませんか?

私も5歳から8歳までイギリスに住んでいたいわゆる「帰国子女」でした。周囲からは英語が話せて羨ましいと良く言われてきましたが、何も努力せずに英語力は維持できません。帰国子女でも日本に帰国してから一切英語と触れていなければ英語を忘れてしまいます。実際に私も少し忘れましたが、26歳になった今でもネイティブレベルに英語が話せます。この英語力のおかげで、大学に進学し就職もできました。

この記事を読んでいるということは帰国子女の子供をお持ちで、せっかくの英語力を維持してあげたいと思っているのでしょう。私の経験のもと、どのようにしたら維持できるのかをこの記事で説明していきます。

目次

帰国子女の英語力

帰国子女の英語力

帰国子女の英語力は一般の日本人に比べて軒並み優れていますよね。発音もネイティブと変わりがないので、見た目は日本人だけど中身は外人といった印象があるのではないでしょうか。では帰国子女の英語力についてさらに詳しく見てきましょう。

帰国子女の英語力とは

帰国子女の英語力はどういった学校に通っていたかや国によって変わっていきますが、大体の方は日本では身につくことのできないネイティブな発音や流暢に英語を話すことができます。しかしながら、英語力には個人差があり、帰国したタイミングによっても変化します。まず初めに小学生のころに帰国した場合の特徴を見ていきましょう。

小学生で帰国した場合の特徴

小学生の頃に帰国した場合の主な特徴は小学生の間でも低学年と高学年によって、英語力を維持した、していないにかかわらず英語力に差が生じることです。

例えば小学校低学年で帰国した場合、帰国後の英語力はすぐに低下してしまいます。私の弟がその一人です。1歳の頃にイギリスへ行き8歳の頃に帰国しました。(学年でいうと小学3年生です。)在住当時の発音や英語力はネイティブと全く変わらないほどで家でもずっと英語を話しているほどだったのにもかかわらず、今では全く英語が話せません。

それに比べて小学校高学年(小学校6年生の始まりの頃)に帰国した私は今でもネイティブと変わりのないレベルの英語力を持っています。帰国子女の友人も多くいますが、中学生になる直前に帰国した方がほとんどで今でも英語で良く会話しています。

中学生で帰国した場合の特徴

では中学生で帰国した場合はどうでしょうか。私の高校では編入制度があり、中学の年度途中でも入学が可能となっています。その制度を利用して様々な国から生徒が編入してきましたが、小学生の頃に帰国した人よりも英語力に優れていました。

在住年数や海外へ行った年齢にもよります。しかし未就学児のころや海外で生まれた帰国子女のなかで比べても、小学生のころに帰国した場合と中学生のころに帰国した場合では英語力に大きな差があります。現地の学校では英語の基本を学び英語の土台を形成して行きます。そのため小学生で帰国した場合は日常会話や基本的な英語は話すことができますが、応用になると難しくなってきます。

反対に中学生で帰国した場合、英語の応用を学んでから帰国することになるので英語力に差が生じるのです。イメージとしては英検で出てくるような、日常ではあまり使用しない英単語などを中学生で帰国した場合にはスラスラと使用できるようになります。

帰国後はなぜ英語力が低下するのか

ではなぜあんなにもスラスラと流暢に話せていた英語が帰国することで低下してしまうのでしょうか。それは日本では英語を使う機会が全くと言っていいほど、ないからです。学校で英語学習をするにしても、文法ばかり。英語の授業といっても週に2−3時間程度ですよね。海外とは異なり、日本では日本語以外の語学を勉強する機会がほとんどないので、英語力が低下してしまうのです。

英語力を維持する方法

英語力を維持する方法

しかしながら日本でも英語力を維持できる環境にいれば、海外にいた頃と変わりのない英語力を維持することができます。そこで英語力を維持する方法を3つ紹介します。

①インターナショナルスクールに通う

帰国子女が英語力を維持するためにはインターナショナルスクールに通うことが一番良いでしょう。インターナショナルスクールはアメリカなど海外のカリキュラムで、卒業認定が受けられます。そのため英語力を保持するだけでなく、海外の文化を学んだり海外と同じように授業が受けられます。多くの外国人も通っているので、自然と英語を使用する機会が増えます。そのため日本に帰国しても、英語力が低下することはありません。

しかしインターナショナルスクールに通うことは金銭的に負担が多いので、授業料などの問題がない方はおすすめです。

②国際学校に通う

全国でも各地にあるのですが、○○国際中学・高校といった学校名を見かけたことありますか?私も小学校6年生で帰国後、国際中学へ進学しそのまま国際高校へと通っていました。

国際学校に通うメリットは日本語の教育もしっかり受けながら、まるでインターナショナルスクールに通っているかのような教育をうけることができる点です。私が卒業した学校は同志社国際中学・高校ですが、授業は一般的な日本の学校と変わりはありません。しかし英語の授業になるとレベルが3つに分けられます。一般クラス(帰国子女ではない方のクラス)、英語クラス(帰国子女レベルの英語)、英語ハイクラス(帰国子女の中でも特にレベル高い英語力)と分けられていました。通常の日本の学校だと英語では文法を学んだりしますが、私の母校ではネイティブな先生が英語で英語の授業を行います。

それだけではなく、中学の頃から第二外国語を学ぶことができたり、留学生と交流ができたりと毎日英語を使用する機会が与えられるのです。授業料はインターナショナルスクールに比べると低いので、私はこの方法が一番おすすめです。

③英会話教室に通う

最後は英会話教室に通う方法です。きっとこの方法をまず一番に思い浮かべると思いますが、一番コストがかかることなく手軽に始められる方法です。

どんな英会話教室に通うことをおすすめするのかというと、NOVAバイリンガルキッズマンツーマン教室など、帰国子女やハイレベルな英語をお持ちの方向けの英会話教室です。個人的なレベルやニーズに合わせて、ネイティブ講師が個別でレッスンを行なってくれるので英語力の維持にはおすすめです。

しかしそんな英会話教室でも、週に1度通っていてもあまり意味がありません。週に3度ほどと頻繁に通うことで英語を使用する頻度を増やす必要があります。

時間がない方には、自宅で受けられるオンライン英会話が便利です。以下におすすめのオンライン英会話をまとめているのでぜひ参考してください。

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せっかく得た英語力。できるだけ維持しよう

結局どのような方法にしろ、英語力の維持にはまず子供のやる気が必要です。いくら保護者の方が英語を維持させたくても、子供のやる気がなければ意味がありません。上記を参考にするのであれば、まず子供に何で英語力を維持するのかと理由をしっかり説明しましょう。そうすることで子供のやる気へ繋がります。親と子、みんなで協力してせっかく海外暮らしで得た英語力を維持していきましょう!

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