アメリカ英語とは?発音やイギリス英語との違いも解説

英語を学習するうえで、アメリカ英語とイギリス英語は違うということはよく聞きますが、実際どのような違いがあるのでしょうか?

今回は、アメリカ英語の特徴と、イギリス英語との違いをご説明します。

目次

アメリカ英語とは

アメリカ英語は、主にアメリカ合衆国内で使用されている英語のことです。日本では、学校教育でアメリカ英語を学習するので、日本人にとってはイギリス英語よりアメリカ英語のほうがなじみ深く感じるでしょう。

アメリカ英語の特徴

アメリカ英語の特徴としては、イギリス英語に比べてカジュアルということです。伝統を大事にするイギリスと違い、移民で成り立っている国であることから、丁寧に話すというより、省略しながらわかりやすく簡潔に話すことを重視して変化した英語といえるでしょう。

アメリカ英語の方言

アメリカ英語は、アメリカ国内で大きく異なることはありませんが、アメリカの広い国土の中で地域によって訛りや方言があります。主には、北部と南部に分けられ、東海岸と西海岸でも違いがあります。また、黒人英語のように、人種や民族によって異なる社会方言と言われる方言もあります。

イギリス英語との違い

イギリス英語との違い

イギリス英語とは

もともと英語は、イギリスではじまった言語です。イギリス本土で話されている英語が伝統的に正しい英語といえるでしょう。オーストラリアやニュージーランド、シンガポール、香港など、アメリカ以外で英語を使っている国では、イギリス英語がベースとなっています。もちろん完璧なイギリス英語ではなく、それぞれの国の訛りや方言があります。

イギリス英語とアメリカ英語が違う理由

このように国によって話される英語が異なるのは歴史的な背景が関係しています。現在英語を公用語として使っている国は、もともとイギリスの植民地でした。そのため英語もイギリス英語がベースとなっているのです。

アメリカ英語の歴史は17世紀にはじまります。イギリスから人々がアメリカに移住を始めたのです。1776年の独立戦争を経てアメリカはイギリスから独立しました。この時点では、イギリス英語と大きく違いはなかったといいます。

その後、1812年にアメリカがカナダを侵略したのをきっかけに、米英戦争が始まります。この時に強い反英国感情を持ったアメリカ人は、アメリカ独自の英語をもってイギリスと区別したいという感情を強めていきました。その結果、イギリス英語とアメリカ英語の違いが生まれていったのです。

アメリカ英語との発音の違い

 アメリカ英語とイギリス英語の発音ではどのような違いがあるのでしょうか?

「R」の発音

イギリス英語では「R」は、後ろに母音が続く場合のみ発音されそれ以外は発音されません。一方でアメリカ英語では「R」の発音を強調します。

例えば、“hard”は、イギリス英語では「ハード」、“door”は「ドー」のように発音しますが、アメリカ英語ではそれぞれ「ハールド」、「ドァ」と舌を少し巻いて「R」を発声します。

「T」の発音

イギリス英語では「T」をはっきりと発音しますが、アメリカ英語の特徴として、「D」や「R」に代わることが多くあります。例えば“party”は「パーリー」、“water”は「ワーラー」のようになります。

「A」と「O」の発音

アメリカでは「O」を「A」と発音することがあります。例えば、「stop」の発音は「スタップ」となるイメージです。

アメリカ英語との単語の違い

アメリカ英語とイギリス英語では単語にも違いがあります。

綴りの違い

同じ単語でも綴りが違う単語が多くあります。日本人はアメリカ英語を学校で学んできているので、イギリス英語の綴りに違和感を覚える方も多いのではないでしょうか?

アメリカ英語の「color」は、イギリス英語では「colour」、アメリカ英語の「center」は、イギリス英語では「centre」となります。

このようなスペルの違いは、アメリカ学問の父、ノア・ウェブスターが辞書を編纂する際に、より発音に近い綴りに変更してアメリカ版の辞書を完成させたことが始まりです。

使用する単語の違い

アメリカ英語とイギリス英語では使用する単語も異なります。例えば、地下鉄のことをアメリカでは「subway」、イギリスでは「underground/tube」。サッカーのことを、アメリカでは「soccer」、イギリスでは「football」と呼びます。ほかにも多くの単語が、アメリカとイギリスで異なっています。

まとめ

日本で英語を勉強しているとアメリカ英語に触れる機会が多いため、イギリス英語に違和感を覚えることも少なくないでしょう。

しかし、文法などの基本的な部分は変わりません。少々理解しづらいこともありますが、どちらかの英語が理解できていれば、もう一方を理解するのもそれほど難しいことではありません。アメリカ英語とイギリス英語のそれほど難しく考えず、単語や発音の違いを楽しむぐらいのつもりで勉強をするのがおすすめです。

TOEIC試験では、様々な国の英語で出題されます。TOEICの勉強を進める中でも、それぞれの英語の特徴を探してみましょう。

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