第二種奨学金に落ちる確率は?第一種との違いと審査基準を解説

第二種奨学金に落ちる確率は?第一種との違いと審査基準を解説

「第二種奨学金 落ちる確率」と検索している方は、これから奨学金を申し込もうとしている、あるいはすでに申し込んで結果を待っている状態で、「自分は本当に採用されるのだろうか」と不安を感じているのだと思います。学費や生活費がかかっている以上、不採用になった場合のことも考えておきたいという気持ちはよく分かります。進学先が決まっているのに資金の目処が立たない状態は、本人にとっても保護者にとっても大きな不安要素になるはずです。

結論からお伝えします。第二種奨学金(利子付)は、日本学生支援機構(JASSO)が定める学力基準・家計基準を満たしていれば、比較的採用されやすい奨学金です。一方で、無利子で借りられる第一種奨学金は、家計基準・学力基準ともに第二種より厳しく設定されており、希望しても第二種への変更や不採用になるケースが相応にあります。なお、返済不要の給付型奨学金の採用確率については、給付型奨学金のもらえる確率は?落ちる確率は高いのか?低いのか?で詳しく解説していますので、返済不要の枠を狙っている方はまずそちらもあわせてご確認ください。この記事では、第二種・第一種それぞれの審査基準と落ちる人の特徴、そして不採用だった場合の現実的な対処法を解説します。

私、金子貸太郎は元多重債務者として、これまで数多くの借金相談に触れてきました。奨学金は教育を受けるための重要な制度ですが、その実態は「借金」であるという側面も持っています。実際に、私が相談を受けてきた方の中には、社会人になってから奨学金の返還と消費者金融の借入が重なり、家計が立ち行かなくなってしまったケースも少なくありませんでした。この記事では、採用されるための情報だけでなく、借りすぎないための視点もあわせてお伝えします。

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目次

結論:第二種は基準を満たせば採用率が高い、第一種は基準が厳しい

まず大前提として、JASSOは奨学金の正式な採用率(応募者数に対する採用者数の割合)を一律の数字として毎年公表しているわけではなく、年度や学校の推薦枠、家計基準の該当状況によって結果は変動します。そのため「第二種は必ず何%通る」といった断定的な数字を示すことはできません。ただし、制度の設計上、第二種奨学金は第一種よりも基準がゆるやかで、家計基準・学力基準の両方を満たしていれば、多くの申込者が採用される傾向にあるとされています。反対に第一種奨学金は、無利子であるがゆえに予算の制約が大きく、家計基準・学力基準ともに第二種より厳しいため、希望していても第二種への変更を案内されたり、不採用になったりするケースが一定数あります。

第一種・第二種・給付型の違い早見表

種類 利子 審査基準の厳しさ 特徴
給付型奨学金 返済不要 非常に厳しい 住民税非課税世帯等が中心、家計基準・学力基準ともに最も厳格
第一種奨学金 無利子 厳しい 家計基準・学力基準ともに第二種より厳格、予算の制約が大きい
第二種奨学金 有利子(在学中は無利子) 比較的ゆるやか 基準を満たせば採用されやすい、貸与額を選択できる

この表からも分かる通り、「借りやすさ」だけを基準にするなら第二種が現実的な選択肢になりますが、有利子である以上、将来の返済負担も大きくなります。次の章から、それぞれの基準と落ちる理由を詳しく見ていきましょう。

第二種奨学金の審査基準と落ちる理由

第二種奨学金の審査は、大きく分けて「学力基準」と「家計基準」の2つで構成されています。JASSOの公表内容によれば、学力基準としては、出身高校や在学している学校での成績が平均水準以上であること、特定の分野で優れた資質・能力を有すること、学修意欲があり学業を確実に修了できる見込みがあること、といった基準のいずれかを満たすことが求められます。第一種と比べると基準はゆるやかに設定されていますが、まったく審査がないわけではありません。

家計基準については、生計を維持している人(通常は保護者)の収入をもとに算出される「貸与額算定基準額」が、世帯人数や特別控除(多子控除・ひとり親控除など)を考慮した基準額の範囲内であるかどうかが判定されます。この基準額は年度ごとに更新されるため、最新の金額は必ずJASSOの公式サイトで確認するようにしてください。

第二種奨学金で不採用になる主な理由としては、次のようなものが挙げられます。

  • 家計基準を超過している(世帯収入が基準額を上回っている)
  • 学力基準を満たしていない(成績や学修意欲の証明が不十分)
  • 申込書類の不備(必要書類の記入漏れ、提出期限の超過など)
  • 連帯保証人・保証機関の要件を満たせない(人的保証を選ぶ場合、連帯保証人・保証人の条件を満たす必要があります)

特に書類不備は、基準そのものを満たしているにもかかわらず不採用や保留になってしまう、もったいないケースです。提出前に記入漏れや添付書類の不足がないか、複数回確認することをおすすめします。可能であれば、本人だけでなく保護者など第三者にも書類を見てもらい、記入漏れや押印忘れがないかをダブルチェックしてもらうと、より安心です。提出期限の直前になって慌てて記入すると、確認が甘くなりがちなので、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることも大切です。

また、貸与額算定基準額の判定には、生計維持者(通常は父母)の課税標準額をもとにした計算式が用いられ、扶養している子どもの人数や、ひとり親家庭であるかどうかによって適用される控除額が変わります。同じ収入額でも、世帯構成によって基準額の範囲内に収まるかどうかが変わってくるため、「うちは収入が高いから無理だろう」と自己判断せず、まずはJASSOの公式サイトが提供する家計基準の試算ツールなどで確認してみることをおすすめします。

第一種奨学金の審査基準と落ちる理由

第一種奨学金は無利子で借りられる分、審査基準は第二種よりも厳しく設定されています。学力基準では、高等学校等における成績が一定の水準以上であることや、大学等進学後は特に優れた学業成績を修めていることなどが求められ、家計基準についても第二種より低い基準額(つまりより収入が低い世帯が対象)が設定されています。

第一種奨学金で不採用、あるいは希望額から減額・第二種への変更となる主な理由には、次のようなものがあります。

  • 家計基準額を超過している(第二種の基準よりも厳しいため、第二種なら通る収入でも第一種では基準超過となることがあります)
  • 学力基準を満たしていない(成績評価の水準が第二種より高く設定されている)
  • 予算の制約により、基準を満たしていても希望額どおりに採用されない、あるいは第二種の併用や減額を案内される

「基準ギリギリだから通るはず」と思っていても、年度によって予算の配分状況が変わるため、確実に採用されると保証されているわけではありません。第一種を希望する場合は、あわせて第二種の申込みも検討しておくと、結果的に選択肢を広げることができます。特に浪人や留年を経ている場合、学力基準の判定においてどの年度の成績が対象になるのか分かりにくいことがあるため、不明な点があれば早めに学校の奨学金窓口に確認しておくと、申込み直前になって慌てずに済みます。

なお、予約採用の申込書では、第一種と第二種を併願する形式になっていることが一般的です。第一種の基準を満たせなかった場合でも、自動的に第二種の審査対象として引き続き検討されるケースがあるため、「第一種で不採用=奨学金が一切もらえない」というわけではありません。まずは申込書の記載内容や、進学先が交付する採用候補者決定通知の内容をよく確認し、自分がどちらの種類でどのように判定されたのかを正確に把握することが大切です。通知の内容が分かりにくい場合は、自己判断せずに、在籍する(あるいは進学予定の)学校の奨学金担当窓口に直接問い合わせることをおすすめします。窓口では、貸与予定額や振込開始時期についても具体的に確認できます。

落ちた場合の対処法

奨学金の審査に落ちてしまった、あるいは希望通りの結果が得られなかった場合でも、進学や就学をあきらめる前に検討できる選択肢がいくつかあります。不採用の通知を受け取ると、「もう進学できないのでは」と一気に不安が大きくなるかもしれませんが、実際には複数の制度を組み合わせることで、進学を諦めずに済むケースが多くあります。焦って条件の悪い民間ローンに飛びつく前に、まずは公的な制度を一つずつ確認していきましょう。

在学採用への再申込

進学前の「予約採用」で不採用だった場合でも、進学後に改めて申し込む「在学採用」の制度があります。進学後の成績や家計状況が変われば、結果が変わる可能性もあるため、進学先の奨学金窓口に在学採用のスケジュールを確認してみてください。

国の教育ローン

奨学金とは別の制度として、日本政策金融公庫が扱う「国の教育ローン」があります。これは保護者が契約者となって借り入れる教育資金で、世帯年収の上限などの要件がありますが、奨学金と併用できる場合もあります。国の教育ローンの審査に通らなかった場合の対処法については国の教育ローンを断られた場合の次のステップとは?で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

母子父子寡婦福祉資金・大学独自の奨学金制度

ひとり親家庭の場合は、自治体が窓口となる「母子父子寡婦福祉資金貸付金」の中に修学資金・就学支度資金といった制度があり、JASSOの奨学金と別に利用できる場合があります。また、進学先の大学や専門学校が独自に設けている奨学金・授業料減免制度も見逃せません。学校の奨学金窓口や学生課に、他に利用できる制度がないか直接相談してみることをおすすめします。

借りすぎ注意:奨学金も借金である

奨学金は教育を受ける機会を支える大切な制度ですが、貸与型である以上、法的には「借金」であるという事実を忘れてはいけません。第二種奨学金で月10万円を4年間借りた場合、貸与総額は480万円にのぼり、卒業後の返還期間は利率にもよりますが十数年に及ぶことも珍しくありません。「借りられるだけ借りておこう」という考え方は、将来の生活を圧迫するリスクがあります。奨学金の適切な借入額の考え方については奨学金はいくら借りるのがベストなのか?で詳しく解説していますので、申込み前にぜひ目を通しておいてください。

借入額別に、卒業後の返還負担がどの程度になるかを大まかに整理すると、次のようになります。

貸与総額(目安) 返還期間(目安) 月々の返還額(目安)
約240万円(月5万円×4年) 15年前後 1万3千円前後
約340万円(月7万円×4年) 15〜18年前後 1万8千円前後
約480万円(月10万円×4年) 20年前後 2万円前後

この数字はあくまで一般的な返還シミュレーションの目安であり、実際の金額は適用される利率や返還方式(定額返還・所得連動返還)によって変わります。正確な金額は、必ずJASSOの公式サイトが提供する「奨学金貸与・返還シミュレーション」で試算してください。ここで押さえておきたいのは、卒業後に社会人として毎月数万円規模の返還が長期間続くという事実です。進学時には実感しにくい金額でも、就職後の手取り収入から確実に差し引かれていく負担になることを、申込みの段階からイメージしておくことが大切です。

卒業後、奨学金の返還が難しくなった場合には、返還期限猶予・減額返還といった救済制度をJASSOに申請できる場合があります。滞納を放置すると、延滞金が発生するだけでなく、信用情報機関に事故情報として登録され、将来のローンやクレジットカードの審査に影響することもあります。もし奨学金以外の借金も重なって家計そのものが立ち行かなくなっている場合は、債務整理という選択肢も視野に入れる必要があります。任意整理・個人再生・自己破産のどれが適しているかは状況によって異なるため、まずは複数の弁護士・司法書士事務所で無料相談を比較検討することをおすすめします。

奨学金は「借りられるかどうか」だけでなく、「返せる金額かどうか」を必ずセットで考えてください。私自身、金額の大きさに実感が持てないまま借入を重ねた経験があるからこそ、この点は強くお伝えしたいです。

FAQ

浪人・留年していると不利になりますか?

浪人や留年そのものが直接の不採用理由になるわけではありませんが、学力基準の判定においては、現在の学業成績や学修意欲が重視されます。事情がある場合は、申込みの際に状況を正確に申告し、必要に応じて学校の奨学金窓口に相談しながら進めることをおすすめします。

第二種奨学金は誰でも通りますか?

誰でも無条件で通るわけではありません。家計基準と学力基準の両方を満たしている必要があり、書類の不備や保証人要件を満たせない場合は不採用になることもあります。ただし第一種と比べると基準はゆるやかに設定されており、基準を満たしていれば採用される可能性は比較的高いとされています。

収入基準を少し超えていたらどうなりますか?

家計基準額をわずかに超えている場合、多子控除・ひとり親控除・私立自宅外控除といった特別控除が適用されることで基準内に収まる可能性があります。まずは自分の世帯にどの控除が適用されるか、JASSOの公式サイトのシミュレーションや学校の奨学金窓口で確認してみてください。

返せなくなったらどうなりますか?

返還が難しくなった場合は、放置せずJASSOに返還期限猶予や減額返還といった救済制度を申請してください。滞納を続けると延滞金の発生や信用情報機関への事故情報登録につながります。他の借金と重なって生活が立ち行かない場合は、弁護士・司法書士への無料相談を通じて債務整理を検討することもできます。

給付型奨学金と貸与型奨学金は両方申し込めますか?

制度上、給付型奨学金と第一種・第二種の貸与型奨学金を併用できる場合があります。ただし給付型を受給する場合、第一種の貸与月額が調整されることがあるなど、組み合わせによって条件が変わるため、詳細はJASSOの公式サイトまたは学校の奨学金窓口で確認してください。給付型の採用確率については給付型奨学金のもらえる確率は?落ちる確率は高いのか?低いのか?もあわせてご覧ください。まずは給付型の対象になるかどうかを確認したうえで、不足分を第一種・第二種でどう補うかを考えるのが基本的な検討の順序です。

まとめ

第二種奨学金は、家計基準・学力基準を満たしていれば比較的採用されやすい制度である一方、第一種奨学金は無利子である分、基準がより厳しく設定されています。落ちる主な理由は、家計基準の超過、学力基準の未達、書類の不備などです。不採用だった場合も、在学採用への再申込み、国の教育ローン、母子父子寡婦福祉資金、大学独自の奨学金制度など、複数の選択肢があるため、一つの結果だけであきらめる必要はありません。

そして何より忘れてはならないのは、奨学金も返済義務のある「借金」だという事実です。借りられる金額と返せる金額は必ずしも一致しません。将来の返還計画までを見据えたうえで申込み額を決め、万が一返還が難しくなった場合は、一人で抱え込まずJASSOの救済制度や弁護士・司法書士の無料相談を活用してください。

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