英語がそれなりに話せるようになると、他の言語に興味を持ち始める人もいるでしょう。英語は世界で一番便利な言語と言っても過言ではありません。英語さえできれば、可能性は広がります。でも世界には、まだまだ話せると便利な言語が他にもあるんですね。
そこで今回は英語の次に学ぶべき言語について、ご説明していきます。いくつかその言語の候補はあるのですが、今回は私の個人的おすすめであるスペイン語にフォーカスしてみましょう!
英語の次は何語にする?その言語の選び方とは?
まず英語の次に学ぶ言語の選び方について簡単にご紹介します。
英語の次は何語を学ぶべきかは、なぜ他の言語を学びたいかによっても変わってきます。たとえば、海外で就職をしたい場合ですが、どこで就職をしたいかによって、学ぶべき言語が変わるでしょう。
英語だけで十分なエリアもあれば、中華圏なら中国語が必須です。中南米で働きたいなら、スペイン語が必要ですし、ロシアや旧ソ連圏ならロシア語……といった感じですね。
また、世界一周などの旅をするためなら、英語の次はスペイン語、フランス語、そしてロシア語がおすすめです。これは、どの言葉も使える国が多いからです。
スペイン語は中南米で広く使われていますし、フランス語はアフリカの多くの国で話者がいます。ロシア語は未だに旧ソ連圏で通じる言葉です。しかもそれらの国々では、英語があまり通じません。
アラビア語もできると、アラブ圏に行くのに便利ですね。ただアラビア語はかなり難しいのと方言が多すぎるので、会話レベルにするのは時間がかかります。
英語の次はスペイン語がおすすめな理由
他の言語にくらべて習得が簡単
上記で英語の次に学ぶべき言語について触れていますが、個人的には断然スペイン語をおすすめします。理由は、上に挙げた言語の中では一番簡単に習得できるからです。
簡単な会話レベルでよければ、意外とあっさりと話せるようになります。発音も母音が多いので日本人にとってとても話しやすい言語なんです。
英語がすでに話せる人なら、習得速度もとても早いです。初級スペイン語程度なら、英語と文法が似ている部分も多いです。語彙については、かなり似ているものが多いので、びっくりしてしまうかもしれません。
学習者が多く、スペイン語を母国語とする国には物価の安い国もあり、比較的安価に学べて、学習教材が豊富なこともメリットですね。
スペイン語が母国語の人は英語を話せないことが多い
さらにスペイン語が母国語の人は、英語が話せない人が本当に多いんです。スペインですら、都市部を出ると英語が話せない人が多いです。
中南米だと都市部でも英語があまり通じません。空港でも通じないくらいです。中南米の大国メキシコであっても、首都メキシコシティの空港で英語が通じないことがあるんです。(実はメキシコは北米なのですが、ここでは便宜上中南米に入れてしまいます。)
ちなみに現在メキシコでは日本人を対象とした求人が多いので、スペイン語が話せればメキシコ就職も夢ではありません。
そして中南米やスペインに旅をする予定がある人にとっては、スペイン語が必須です。実際、私もスペイン語がある程度話せるようになってから、行動範囲がぐっと広がりました。
英語とスペイン語の共通点と違いをご紹介!
英語とスペイン語が似ているところがあるというのは、前述のとおり。でも全く異なる部分もあります。ここからは、英語とスペイン語の共通点と異なる点についてご紹介していきます。
共通点
英語とスペイン語が一番似ているのは、語彙です。例えば下記のような感じです。
英語 | スペイン語 |
---|---|
Interesting | Interesante |
Communication | Comunicación |
Academy | Academia |
Plate | Plato |
International | Internacional |
これはほんの一例ですが、どうでしょうか。ほとんど一緒ですよね。英語とスペイン語は、このように発音がスペイン語っぽくなるだけで、ほとんど同じ語彙がたくさんあります。
特に英語で長い単語やちょっと堅い単語は、スペイン語でもほぼ同じ発音となっています。逆に短い単語や毎日使うような単語は全然似てなかったりするのですが、そういう簡単な単語はスペイン語でもすぐ覚えられます。
つまり英語が上級レベルなら、スペイン語の語彙力が上級レベルになるのも早いんです。
また文法や表現も、日本語に比べれば英語とスペイン語はとても似ています。
たとえば「私は英語を話します」は以下のようになります。
英:I speak English.
西:Yo hablo Inglés.
Inglésとは、スペイン語で「英語」のことです。どうでしょうか。日本語に比べれば似ているのがわかるでしょう。
英語とスペイン語は、直訳をしても通じるものがとても多いです。英語と日本語は直訳ではなかなか通じないこともあるので、そういったところからも、英語とスペイン語が似た言語なことがわかるでしょう。
異なる点
しかしもちろん、英語とスペイン語にも異なる点はたくさんあります。
特に文法の面ではスペイン語の方が複雑です。スペイン語の名詞には性があり、男性名詞と女性名詞に分かれています。そして名詞の性に合わせて、形容詞の語尾まで変わります。
しかし名詞の性に関しては、スペイン語は男性名詞と女性名詞の見分け方が比較的簡単ですから、慣れればそれほど苦しむことはありません。
スペイン語は動詞の変化が凄まじいです。時制も多いのですが、その時制すべてで、主語によって動詞が変わります。一例を出すと以下のような感じです。
Yo hablo inglés.(私は英語を話します。)
Tu habas inglés.(あなたは英語を話します。)
Yo hablé inglés.(私は英語を話しました。)
Tu hablaste inglés.(あなたは英語を話しました。)
動詞が全部違う形なのがわかるでしょうか。これが、「彼・彼女」「私たち」「あなたたち」「彼たち・彼女たち」で全部動詞の形が違うんです。
そして時制では英語にある完了形はもちろんのこと、接続法という用法まで出てきます。これについては説明すると長くなるので省きますが、もちろんこの接続法でも動詞の変化が別にあります。
一方、スペイン語の発音は英語よりもくっきりはっきりしていて、とても話しやすいです。英語とスペイン語でスペイン語の方が簡単な点があるなら、発音ということになるでしょう。
まだまだ異なる点はたくさんあるのですが、今回はここまでにしておきましょう。
まとめ
今回は英語の次に学ぶ言語として、スペイン語をご紹介しましたが、興味はわいてきたでしょうか。スペイン語が難しく見えてしまったかもしれませんが、単純な現在形で話すなら、本当に習得しやすい言語です。
英語の他にも何か外国語を学びたくなったら、ぜひスペイン語にチャレンジしてみてくださいね。