仕事の資料を英訳しないといけない場合、社内向けならまだしも外部用資料は、翻訳会社に依頼した方が確実です。
とはいえ、資料のボリュームによってはそれなりの金額になるため、できる限り費用を抑えたいと考えると思います。
僕はこれまでいくつかの翻訳サービスを利用しているので、今回はそのなかからおすすめの翻訳方法について紹介します。なかには無料で利用できるものもあります。
ネイティブの英語翻訳
ネイティブに英語翻訳を依頼するパターンは大きく2つあります。
- 英訳のProofreading(ネイティブチェック)
- 日本語原文の英訳
ひとつずつみていきましょう。
英訳のProofreading(ネイティブチェック)
ネイティブチェックとは、自分で原文を英訳して、その英文に間違いがないかネイティブに確認してもらうことです。
そのため、文章の内容がどうこうというよりも、「正しい英語で翻訳されているか」がメインになります。
なお、原文から英訳依頼する場合に比べ、翻訳料も安く、かつ短納期です。
というわけで、できる限り費用を抑えたいということであれば、英訳は自分で行い、それをネイティブチェックしてもらう方がいいです。
ただし、自分の英訳がベースになるため、単語・フレーズの使い方などによる表現力が十分でない場合もあります。そのため、英語初心者であれば、原文から英訳してもらった方が安心です。
日本語原文の英訳
翻訳会社に日本語の原文から英訳依頼することです。
前述のネイティブチェックよりも、文章や単語・フレーズの使い方などの表現力は美しいものになります。
一方、ネイティブチェックに比べ、価格が高くなり、納期も長くなります。
また、以下注意が必要です。
- 原文次第では、翻訳会社の英訳が困難
- 専門的な内容の場合、翻訳会社が単語や用語を正しく理解して翻訳できない
専門的な内容の英訳を依頼する場合、翻訳会社に知識・経験がないと難しいです。
単純に「英訳しました」、では意味を成さないからです。
そのため、業界特化型の翻訳会社も存在するので、より確実に英訳する場合は、そのような会社に依頼する必要があります。
ネイティブチェックと英訳はどちらを選ぶべきか?
まず繰り返しになりますが、自分(自社)の英語力がネイティブレベルではない場合、日本語原文から英訳を依頼した方が安心だと思います。
もちろん費用はかかりますが、ある意味、保険料として考えることもできます。
一方、英語力に自信があるのであれば自分(自社)で英訳して費用を抑えても良いと思いますが、作業負担は増えます。
以下簡単な比較表です。
ネイティブチェック | 日本語原文の英訳 | |
---|---|---|
作業負担 | × (多い) | ○ (少ない) |
費用 | ○ (少ない) | △ (普通) |
納期 | ○ (短い) | △ (普通) |
あとは、費用や納期との兼ね合いになると思うので、翻訳会社に確認した上で検討してください。
【有料】ネイティブに英語翻訳を依頼する方法
ネイティブに英語翻訳を依頼する方法は大きく2つあります。いずれも有料です。
- 翻訳サイト
- クラウドソーシング
なお、BtoBの翻訳専門業者に依頼する選択肢もありますが、現時点で利用したことがないためここでは省略します。
ひとつずつ見ていきましょう。
翻訳サイト:翻訳プロ
以前、大手翻訳サイト「翻訳プロ」を利用した経験から特徴を記載します。
- 品質が一定
- 文字単価が決まっている
- 細かい要望ができない
品質が一定
個人に依頼する場合に比べ、翻訳の品質が一定に保たれる可能性が高いです。翻訳プロ側がアウトプットの品質を確認しているからですね。
文字単価が決まっている
基本的に、1文字〇〇円のように文字単価が決まっています。文字単価は翻訳者のスキルや納期によって異なります。
そのため、翻訳してほしい文章をサイト上のフォームに打ち込むだけで、翻訳費用があらかじめわかります。
翻訳費用が事前にわかるので、予算申請などもしやすいです。
細かい要望ができない
基本的にはサイト内の翻訳フォームで完結です。
なので、こちらから細かい要望を出すことができません。
たとえば、メディアやブログ記事の英訳をお願いしたい場合は、見出しの文字サイズをh1-h4のように編集後の状態で納品してくれた方が楽ですが、そのような細かい対応は難しいです。
翻訳が完了すると、メールで納品通知があり、サイトに行くとダウンロードできる仕組みです。
クラウドソーシング
クラウドソーシングでは、個人(ワーカー)に翻訳を依頼することができます。
そのため、翻訳サイトのように品質が担保されているわけではありませんが、レビュー評価で判断することができます。
僕が実際に翻訳依頼したことがあるサービスは以下です。
- ランサーズ
- クラウドワークス
- Upwork
ランサーズやクラウドワークスでは、ワーカーも日本人が多いため、あまり英語ネイティブのワーカーは多くありません。
一方、Upworkにはたくさんのネイティブ翻訳者がいますが、基本的に英語でのやりとりが必須になります。
クラウドソーシングで翻訳を依頼する場合の特徴は以下です。
- 品質がワーカーによって違う
- 価格交渉ができる
- 細かい要望もできる
品質が委託先によって違う
上記の通り、クラウドソーシングはワーカーに翻訳を依頼するため、品質を担保されているわけではありません。
そのため、品質が悪ければ、自分で修正依頼をかける必要があります。
そのあたりは面倒と感じるかもしれませんね。
とはいえ、最近は副業やリモートワーク推奨の背景もあり、たくさんのクラウドワーカーがいて、レビュー数も増えています。
レビュー評価が高い人を選べばリスクは下がる反面、選ぶワーカーを間違えればリスクは高くなります。
価格交渉ができる
プロフィールに翻訳の文字単価を書いている人もいますが、基本的に価格は都度確認・交渉です。
また、価格が高いと感じたら、別のワーカーを探すこともできます。
細かい要望もできる
ワーカーには、細かい要望も可能です。
ただし、こちらの要望があまりに細かいと嫌がられるので、そのあたりは配慮が必要です。
実際に、私も、納品時の見出しサイズやその他留意点を伝えて、個別に対応してもらっています。
当然、ワーカーによりますが、個人的にはかゆいところまで手が届き便利だと感じています。
有料でネイティブに英語翻訳を依頼する方法は以上です。
実は、ネイティブチェックであれば、無料で依頼する方法があります。
【無料】ネイティブチェックを依頼する方法
それは、Language Exchange のアプリです。なかでも、代表的なアプリ「HelloTalk」を紹介します。
Language Exchange のアプリ:HelloTalk
Language Exchange のSNSアプリ「HelloTalk」では、タイムラインやメッセージの添削機能があり、簡単にネイティブから添削を受けることができます。しかも無料です。
そのため、簡単なネイティブチェックであれば、HelloTalkで十分です。
HelloTalkの使い方はこちらの記事を参考にしてください。
ただし、HelloTalkでは、投稿内容がオープンになってしまうので、仕事内容に関するネイティブチェックは注意してくださいね。
まとめ
今回は、ネイティブの英語翻訳についておすすめの方法を紹介しました。
「日本語原文の英訳」と「ネイティブチェック」で費用は納期が違いますが、簡単なネイティブチェックであれば、アプリで済んでしまうこともあります。
とはいえ仕事内容だと難しい場合もあるので、そのあたりは自己責任で試してください。
本日は以上です。