大学時代に1年間休学して海外に語学留学をする学生は多いと思います。今は北米や欧州だけではなく、フィリピンなどいろいろな選択肢がありますね。
わたしも10年以上前ですが、大学3年終了後、1年間休学してカナダのバンクーバーに留学をしました。その後、就職活動をしたわけですが、当時は語学留学を履歴書に書くか書かないかで結構迷いました。
今回は、語学留学の履歴書の書き方について紹介します。
履歴書に留学経験をどう書くか
履歴書で留学経験は判断できない
まずは、語学留学の場合、その経験自体が就職活動にプラスになることはないと思います。理由は、大学生が履歴書を書く際、語学留学の経験を定量的に文章にすることは難しいからです。企業の人事側も履歴書の内容が定量的でなければ、悪しを判断することができません。
たとえば、「米国シアトルに半年間語学留学をして、現地で留学生と交流したりコミュニケーションスキルを学びました。結果、外国人と自然に会話できる英語力を身につけました。」、と履歴書に書いた学生がいたとします。
もちろん積極的に異文化のなかでコミュニケーションをとっていたことは評価できるかもしれませんが、コミュニケーションスキルというのは、とても抽象的でどうすごいのかよくわからないですよね。
また、肝心の英語力も、「外国人と自然に会話できる」というのは、人それぞれ印象や水準が違うため、履歴書上では評価のしようがないです。
ではどうすればよいのでしょうか。
TOEICの点数でアピール
結論は、TOEICの点数でアピールすることです。
特に、TOEICで900点以上あると、企業の人事にも就職候補者が語学留学先でしっかり勉強してきたことが伝わると思います。また、あくまでも点数上の話にはなりますが、英語でビジネスを行う上での即戦力として見てもらえる可能性もあります。
なお、現地の語学学校の名前ですが、特に書かなくても良いのではと思います。
上記の定量化と同じ話で、語学学校の名前を聞いてもよくわからない場合があるからです。もしかしたら、大学付属の語学学校は別と思うかもしれませんが、語学学校で学ぶ内容は同じなので、特に不要かなと思います。
留学経験は書かない方が良い場合
上記の通り、語学留学してTOEICの点数もしっかり取得できればよいですが、たとえば、語学留学したのに、TOEIC700点代だと、語学留学で遊んできたのではという印象を持たれがちです。
その場合は、あえて語学留学の経験を書かなくても良いのではと思います。
ただし、なぜ休学したかを別の理由で説明する必要があるかと思うのでその点は注意が必要です。
そう考えると、安易に語学留学をしてしまうことがリスクになる場合もあります。
そのため、留学前にTOEIC700点以上は取得しておいた方が無難です。
受験英語を勉強していれば、TOEIC700点くらいは独学で取得可能だと思います。
英語で履歴書を書く場合
外資企業の場合は、履歴書自体を英語で提出する必要もあるかもしれませんね。
留学していれば、Linkedinなどをみながら、履歴書のドラフトは作成できると思います。
ただし、かならずネイティブチェックを受けるようにしましょう。
お金はかかるかもしれませんが、 もし英語の間違いで履歴書を通過できなかったことがあったら、馬鹿馬鹿しいですよね。
まとめ
今回は、語学留学の履歴書の書き方について説明しました。
語学留学自体は、お金があればできてしまうため、その経験自体を就職活動でアピールすることは難しいと思います。
実際に、定量的な英語力の証明として、TOEICの点数を取得しておくことが望ましいです。できれば、TOEICは900点以上。
反対に、語学留学をしてもTOEICの点数が700点代の場合は、履歴書には語学留学を書かなくても良いのではと思います。TOEICの点数は独学でもあげることができるので、そうならないために、日本にいるときからTOEICを受験し、少なくとも700点以上取得してから語学留学にいくことをおすすめします。