英語学習者の中で、英語を始めるきっかけが音楽や映画など『英語のエンターテイメントに触れたこと』である方は多いのではないでしょうか。
例えば、「大好きなハリウッド映画を字幕なしで見られるようになりたい!」や「好きな海外アーティストのスピーチを理解したい!」といった動機で英語学習をスタートする方はとても多いです。
今回はそのようなエンターテイメントの中でも日常的に触れやすい『音楽』にフォーカスし、
洋楽で英語を勉強する方法を紹介していきます。
洋楽は英語学習との相性抜群!
英語と音楽の組合せは楽しく英語を学びたい人にとっては必ず触れるべき教材のひとつです。
洋楽と英語学習の親和性の高さについては、英語指導のプロが本を出版する等、おすすめの英語学習法のひとつとしてよく知られています。
しかし、「本当に洋楽を聴けば英語が上達するのか」と疑問を持つ方もいらっしゃることでしょう。
先に述べておきますが、「ただ洋楽を聞き流すだけ」では英語力向上はほとんどありません。
それではこれから「洋楽を利用した効果的な英語勉強法」を紹介していきます。これを知っておけば、通勤・通学中に聴く音楽すらあなたの英語力向上の要因として捉えられるようになるはずです。
なぜ洋楽で勉強できるのか
そもそも、なぜ洋楽が英語学習に効果的なのでしょう?私が考える理由は3つあります。
- ストーリー性がある
- 正しい発音を聴くことができる
- アウトプットする場がある(カラオケ)
①ストーリー性がある
音楽の歌詞は恋愛や友情、社会に対する思い等、何かしらのメッセージが込められているものが多くあります。
一定のリズムを保ちながら順を追って話が進んでいくことで「次はどんな展開が待っているのか」と推測するようになり、頭が歌詞に集中し、英語そのものが吸収しやすい状態となるのです。
➁正しい発音を聞くことが出来る
これに関しては言わずもがな、英語のネイティヴスピーカーが歌っている曲を選べば正しい英語の発音を聞くことが出来ます。
ただしラップやヒップホップ、多くのスラングや禁止ワードを使っている曲に関しては、たとえネイティヴであっても学習教材としておすすめは出来ませんので、シンプルに歌われているものを選ぶとよいでしょう(スラング等を学びたいのであれば話は異なります)。
➂アウトプットする場がある
英語を上達させるためには多くの単語やフレーズ暗記など多くのインプットと同じくらいアウトプットが大事です。
そして幸運にも洋楽を勉強として利用する場合は、歌詞を見て言葉を発することを実践する場=カラオケがあります!ひとりカラオケで多くの歌をモノマネしながら歌うもよし、外国人や英語の話せる友達と一緒に行って発音に関するアドバイスをもらうもよしです!
いろんな曲を知るほど、多くの単語・センテンスを口にする機会が増えるのでとてもおすすめの勉強法のひとつです。
洋楽を使ったおすすめ勉強法
同じ曲を繰り返し聞く
カラオケでの発音強化を勉強法のひとつに挙げましたが、他にもおすすめの勉強法、それは
【同じ曲を(歌詞を見ながら)何度も聴く】です。
私自身も実践している学習法を順を追って説明します。
①始めになにも見ずに曲を聴き、自分がどれだけ曲の全体像が理解できるかチェックします。
➁次に歌詞を見ながら曲を聴き、最初に聴いた時には理解できてなかった部分の意味を確認します。
単語やフレーズに分からないものがある場合はこの段階で調べておき、単語を暗記するよりも単語を聴いてその場面がイメージできるように紐づけしましょう。
例えば、
“When the night has come and the land is dark”
というフレーズを聴く時に、天気が夜になって暗くなる様子を思い浮かべられる程度にしましょう。
単語とイメージの繋がりは英語を話す際にとても重要になってきます。
➂その後は再び何も見ずに曲を聴き、イメージがフレーズごとに湧くまでリピートしましょう。
英語を聞いて和訳が浮かぶのではなく、英語からイメージが連想されるようになれば完璧です。
Spotifyを使って洋楽学習しよう!
洋楽学習をする際におすすめしたい音楽アプリが【Spotify】です。Apple MusicやLINE Musicといった音楽ストリーミングサービスのひとつです。私がSpotifyをおすすめする理由は
- 海外の音楽が他アプリよりも豊富
- 歌詞が表示される
- プレイリスト検索が便利
です。
上記の二つはリスニングや発音強化にもってこいの特徴で、「曲が豊富=教材が豊富」「歌詞を見ながら曲が聞ける」など洋楽学習には必須の機能です。
加えて三つ目の「プレイリスト検索が便利」に関しては、Spotifyならではの特徴と言えます。
例えば「プレイリスト検索機能」を使って【洋楽 学習】等で調べると、他の利用者が洋楽で勉強するためにまとめている曲のプレイリストをあなたも聴くことが出来るのです。
つまり、『何の曲で勉強したらよいのか分からない~』というあなたも誰かのプレイリストを利用すれば、曲を探す手間が省けるのです。
もちろん自分の好きな曲があればその曲を教材にしてよいですし、迷っている方はプレイリストを利用しましょう。
英語学習におすすめの洋楽
それでは、英語学習向けの個人的おすすめ洋楽を紹介します。
Stand By Me
同名の映画『Stand By Me』の主題歌として何十年も愛され続けているBen E Kingの名曲です。情景描写と主人公の感情が聞き取りやすいゆっくりとした英語で歌われ、初心者向けの洋楽と言えるでしょう。
Just the Way You Are
恋人に対して「ありのままで美しい」との思いを歌ったBruno Marsの代表曲。日本語のカバー曲もリリースされており、そちらと歌詞を聴き比べながら学ぶのも効果的でしょう。分かりやすい英語や文法が並んでいるので、どの英語レベルの方でも楽しめる曲です。
Top Of The World
天にも昇りそうな恋人への想いを歌ったCarpentersの代表曲。少々難しめの単語も混ざりつつ、それなりに英語に真剣に取り組んできた方であれば十分理解しやすい曲です。上記描写や心理描写がイメージできるとさらにこの曲を好きになるでしょう。
まとめ
洋楽を使った英語学習方法、参考になりましたでしょうか?
いきなり洋楽での勉強が難しい方も、日本人が歌っている英詞の歌からスタートしてみるなど工夫しながら、楽しく英語に触れてみてください。
勉強という概念もなくなるほどにすっと英語とイメージが結び付くようになれば、洋楽も英語も今よりもっと好きになってしまうことでしょう