日本の国民食とされる食べ物に、カレーがあります。
カレーは1日置いたほうが美味しいといわれていますが、「そんなに待てない!」という方は、隠し味としてコーヒーを加えてみませんか?
今回はコーヒーを加えたカレーの味わいや、簡単に作れる美味しいレシピをご紹介します。
カレーにコーヒーを入れるときのコツと注意点もまとめましたので、ぜひカレー×コーヒーをお試しください。
カレーにコーヒーで隠し味!どんな味になる?
カレーに隠し味としてコーヒーを入れると、味はどう変化するのでしょうか。
市販のカレールウは完成度が高いのですが、苦み成分をほとんど含んでいません。
コーヒーにはカフェインやクロロゲン酸ラクトンなどの苦み成分が含まれているため、カレーに入れると苦味が加わります。
もちろん、カレールウだけでも十分美味しいカレーになるでしょう。
そこにコーヒーの苦味が加わることで、いつもの味がコク深い大人向けの味になりますよ。
カレーにコクが出る
コーヒーの苦み成分がプラスされると、カレーに微妙なコクが出ます。
玉ねぎをしっかり炒めて作ったカレーや、1日置いたカレーはコクがありますよね。
出来上がったばかりのカレーにコクがない場合は、コーヒーを加えてみましょう。
コクとうま味のある「1日置いたような」美味しいカレーになります。
カレーにほどよい苦味が加わる
隠し味にコーヒーを使うと、カレーにほどよい苦味が加わります。
カレー専門店などでは、カレーにバランスよく苦み成分を加えることがあるそうです。
コーヒーを入れることで、家庭で本格的なカレーの味を楽しめるでしょう。
また、苦み成分はカレールウや食材の甘味を引き立てるので、いつもより味わい深いカレーになりますよ。
カレーにコーヒーを入れるときのポイント
カレーに隠し味としてコーヒーを入れる場合、ポイントをおさえないと美味しいカレーになりません。
コーヒーを入れる場合のポイントは次の3つです。
- インスタントコーヒーを使う
- カレールウの後にコーヒーを入れる
- コーヒーを入れすぎない
いつものカレーをコクうまカレーにするためのポイントを説明していきます。
インスタントコーヒーを使う
カレーの隠し味にコーヒーを使うなら、スプーンで簡単に量を調節できるインスタントコーヒーがおすすめです。
濃いめに抽出したドリップコーヒーを使うこともできますが、カレーに入れるためにドリップするのはちょっと面倒かもしれません。
その点インスタントコーヒーなら、すぐに隠し味として使うことができますよ。
カレーにインスタントコーヒーを加えてからあまりかき混ぜたくない場合は、少量のお湯で溶いたものを加えましょう。
カレールウの後にコーヒーを入れる
コーヒーを入れるタイミングは、「カレールウが溶けた後」です。
仕上げの段階でコーヒーを入れることで、若干ですがコーヒーの香りも楽しめるでしょう。
インスタントコーヒーをお湯で溶いてから入れる場合は、火を止める少し前に入れても問題ありません。
コーヒーを入れすぎない
コーヒーを入れすぎると苦味が強いだけの美味しくないカレーになってしまいます。
インスタントコーヒーの場合は、カレールウ1箱分のカレーに対して小さじ1~2杯が目安です。
最初は小さじ1/2杯程度を入れて、味を確かめながら量を調節するとよいでしょう。
ドリップコーヒーを使う場合は、カレールウ1箱分のカレーに対して100ml~200ml程度がおおまかな目安です。
ただしコーヒーの濃さや豆の種類によって適量が異なるため、必ず少量ずつ加えてください。
失敗するのが不安…という方は、別の鍋にカレーを少し移し、コーヒーをほんの少し加えて味見をしてみてくださいね。
コーヒー入りカレーのレシピとコツ
ここではコーヒー入りカレーの作り方を説明します。
インスタントコーヒーの代用品になるものや、コーヒーを入れすぎてしまったときの対処法もまとめました。
コーヒー入りカレーの作り方
コーヒー入りカレーの作り方はとてもシンプルです。
いつも通りの作り方でカレーを作り、カレールウが溶けたらインスタントコーヒーを加えて弱火にかけます。
カレーにとろみがついたら火を止めましょう。
ドリップコーヒーの場合は、カレーができあがって火を止める手前で加えます。
コーヒーが全体になじんだら完成です。
インスタントコーヒーがないときの代用品
インスタントコーヒーがないときは、代用品を使うこともできます。
普段インスタントコーヒーを飲まない方、またカレーのためにドリップするのが面倒という方は、次の物を代用品にしてみてください。
- コーヒー牛乳やカフェオレ
- コーヒーゼリー
ただし、砂糖が入っているものを使うとカレーに甘味がプラスされてしまいます。
甘味のあるカレーが苦手な方は、加えすぎないように注意しましょう。
コーヒー牛乳やカフェオレ
カレーの仕上げにコーヒー牛乳やカフェオレを加えると、まろやかな味わいのカレーになります。
メーカーによって異なりますが、コーヒー牛乳やカフェオレ100gあたりの砂糖の量は約7gです。
入れすぎると甘味が増してしまい、カレー本来の味のバランスが崩れてしまいます。
カレールウ1箱分のカレーに対し、大さじ1杯程度を目安にするとよいでしょう。
また、コーヒーが主役の飲み物はコーヒー牛乳ではなくカフェオレです。
どちらを入れるか悩んだらカフェオレを選んでみてください。
粉末のカフェオレを少々加える方法もありますよ。
コーヒーゼリー
カレーにコーヒーゼリーを入れることでもコクを出すことができます。
市販のコーヒーゼリーは砂糖が含まれているのが一般的なので、マイルドな口当たりのカレーになるでしょう。
カレールウ1箱分のカレーに対し、市販のコーヒーゼリー半カップ分がおおまかな目安です。
カレールウが溶けたタイミングでコーヒーゼリーを入れて、ゼリーが溶けて全体に馴染むまで弱火にかけてください。
コーヒーを入れすぎたときの対処法
「カレーにコーヒーを入れすぎた!苦い!」
そんなときは、次の調味料を加えて味を整えてみましょう。
- トマトケチャップ
- ウスターソース
- オイスターソース
- すりおろしたにんにく
- 唐辛子の粉末
これらの調味料を加えると苦味が和らぎます。
味をみながら上手に組み合わせてみてください。
ただし、カレー本来の味から離れてしまう恐れがあるので、入れすぎないようにしましょう。
コーヒーだけじゃない!カレーと相性の良い食材3選
カレーに加えるとコクが出るのはコーヒーだけではありません。
ここではカレーの隠し味におすすめの、相性の良い食材を3つご紹介します。
- 牛乳
- チョコレート
- ヨーグルト
加える分量やタイミングなどもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
牛乳
カレーに牛乳を加えると、まろやかでコクのある味わいになります。
辛さを和らげる効果もあるので、お子様用カレーにもおすすめです。
隠し味として加える場合は、カレールウ1箱分のカレーに対して牛乳50㎖程度を加えます。
牛乳が分離しないように、ルウを溶かした後~仕上げのタイミングで入れるとよいでしょう。
チョコレート
カレーにチョコレートを入れると、ほどよい苦味と甘味がプラスされたコクのあるカレーになります。
ミルクチョコレートでもビターチョコレートでも問題ありません。
カレールウと同じタイミングでチョコレートを入れましょう。
チョコレートやルウの種類により適量が異なるため、まず1~2カケ程度で味をみてください。
ヨーグルト
カレーの隠し味にヨーグルトを使うと、適度な酸味がプラスされてまろやかさとコクを出すことができます。
ヨーグルトにはお肉を柔らかくする効果があるので、お肉をヨーグルトで漬け込んでおくのもおすすめです。
カレー1人分に対して大さじ1杯を目安にし、お好みで調整してください。
まろやかな仕上がりにしたい場合はカレールウを入れる前、さっぱりとした仕上がりにしたい場合は火を止める直前に加えます。
できがったカレーにヨーグルトを添えて食べるのもおすすめです。
カレー×コーヒーでコク深い「2日目のカレー」の味を楽しもう
食べる漢方薬ともいわれるカレーと、カフェインやクロロゲン酸による健康効果が期待できるコーヒーは相性抜群です。
いつものカレールウにちょっと飽きたな…という方は、ぜひカレー×コーヒーを試してみてください。
まるで2日目のカレーのようなコクのある味わいを楽しむことができますよ。
牛乳やヨーグルトなども取り入れて、オリジナルの美味しいカレーを作ってみてくださいね。