コーヒーと貧血の関係をご存じですか？貧血気味の方や、女性にとって、鉄分不足にならないための対策は重要です。コーヒーと貧血に関して次のように感じる方もいらっしゃることでしょう。
「コーヒーは貧血に悪い？」
「貧血対策しながらコーヒーと付き合う方法は？」
朝の目覚めを良くしたり、集中するのを助けたりと、コーヒーにはさまざまな作用がありますが、飲み方によっては貧血の原因になることも。
そこで、今回は、コーヒーと貧血の関係性や、上手に付き合うコツについてご紹介します。コーヒー好きの方や貧血が気になっている方はぜひ、最後までお読みください。
コーヒーは貧血に悪い？解説
「仕事のときにずっとコーヒーを飲み続けていたら貧血気味になった」
「朝いちばんにコーヒーを飲んだら、体がふらついたように感じた」
コーヒーを飲んだ後に、上記のように感じたことはありませんか？
コーヒーを飲みすぎると、貧血の原因になることがあります。特にもともと貧血気味の方は、要注意です。
Twitterのコメントを見ても、コーヒーを飲んだ後、貧血になる方がいることが分かります。
コーヒー飲んだせいかとても貧血立ちくらみ
— さんがつ (@muscle801) May 13, 2016
コーヒーって貧血になるのね…飲み過ぎ注意だわね…
仕事後ふらふらになる理由がわかった気がするわね…— 真諭吉 (@mayukichi_po_po) July 13, 2023
仕事に集中するためや、朝のリフレッシュのためはもちろん、もともとコーヒーが好きだという理由でコーヒーを飲む方は多いです。
しかしその一方で、貧血に悩む方も少なくありません。
コーヒーと貧血の関係
コーヒーを飲んだ後、貧血になる方がいるのは、コーヒーに含まれている次の成分が影響しているからです。
- カフェイン
- タンニン
カフェインには集中力を高める・運動を持続させるなどの良い効果もありますが、鉄分の吸収を阻害する作用もあります。鉄分を多く含む食事を意識して食べていたとしても、カフェインを多く含むコーヒーを一緒に飲むと、鉄分が体に吸収されず、貧血になるのです。
また、タンニンに鉄と結合し、タンニン鉄になります。タンニン鉄は腸内で吸収できません。このように、コーヒーのタンニンとカフェインの成分が、鉄分の吸収を妨げることがあるのです。
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貧血になるとどうなる？
e-ヘルスネットによると、貧血とは赤血球の中のヘモグロビンが低下した状態です。ヘモグロビンは体内に酸素を運ぶ重要な役割があるため、貧血になると次の症状が現れます。
- 疲れやすい
- 頭痛
- 息切れ
- 運動能力の低下
- 立ちくらみ
- めまい
貧血になると、めまいや立ちくらみなどで日常生活に差し支えることもありますので、悪化しないように気をつけることが大切です。
参考：e-ヘルスネット
デカフェコーヒーでもNG？
「貧血気味のときは、デカフェコーヒーで代用すれば良いのでは？」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、貧血は、デカフェコーヒーで完全に対策することはできません。デカフェコーヒーとは、コーヒー豆からカフェイン成分をカットしたコーヒーです。妊婦さんや、カフェインの苦手な方が飲むのに向いています。
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一方で、貧血の原因になっているコーヒーの成分はカフェインとタンニンです。確かにカフェインを抑えることで、貧血の原因の一部を避けられます。
しかし、デカフェコーヒーにもはタンニンが含まれていますので、やはり注意して飲まなければなりません。
デカフェコーヒーについては、下記の記事をご覧ください。
特に女性は貧血に注意！
男性に比べて女性は、下記の理由で貧血になりやすい傾向があります。
- 月経
- 妊娠＆出産
- 無理なダイエットで栄養不足になりやすい
特に女性は、日常生活の中で鉄分を補うことを意識する必要のある場合が多いため、コーヒーの飲み方にも注意することが大切なのです。
鉄分不足にならないための上手な付き合い方とは？
コーヒー好きの人にとって「完全にコーヒーを諦めるのは、辛い」と感じるのではないでしょうか。コーヒーには、良い効果もたくさんありますので、対策しつつ味わいたいですよね。鉄分不足にならないために、上手にコーヒーと付き合うために次のポイントを押さえて、飲んでください。
コーヒーと健康に関する他の情報については、下記の記事も参考になさってください。
食後30分以上たってコーヒーを飲む
鉄分不足にならない対策をするためには、食後30分以上たってコーヒーを飲むのが良いでしょう（中には、1時間以上はコーヒーを飲まない方が良いという意見もあります）。
食後は食べ物を吸収するため、コーヒーを飲むと、タンニンとカフェインが鉄分の吸収を妨げるからです。消化が落ち着いてしばらくたった後で、コーヒーをじっくりと味わいましょう。特に貧血気味の場合は、鉄分をしっかりと吸収する時間を取り分けることが大切です。
1日3杯以上飲まない
コーヒーの飲み過ぎにも注意し、1日3杯以上飲まないようにしましょう。カフェインやタンニンの取りすぎにもなります。貧血の問題がない場合でも、コーヒーを5杯以上飲むと、カフェイン中毒になる可能性があります。どんなに良いとされるものでも、適量が大切ですね。
コーヒー中毒に関しては、下記の記事を参考になさってください。
深煎りコーヒーを飲む
深煎りコーヒーを飲むことも、貧血対策として効果的です。深煎りコーヒーとは長時間焙煎したコーヒー豆のことです。コーヒー豆の焙煎時間が長くなると、次の変化があります。
- カフェインの量が減る
- タンニンの量が減る
焙煎時間が長いと、カフェインと担任の含有量が少なくなるため、鉄分不足の対策をしたい方には向いています。深煎りコーヒーのおすすめの飲み方は、下記の通りです。
- フレンチプレス
- ミルクを入れてカフェオレ・カフェラテ・カプチーノにする
深煎りコーヒーはフレンチプレスにすることで、口あたりがまろやかになり、コクのある味わいになります。ドリップコーヒーに比べると、豆がお湯に浸っている時間が短くカフェインの含有量も少ない点もメリットです。ミルクとの相性も良いため、カフェオレやカフェラテなどミルクを入れて飲むのにも向いています。
コーヒーだけでなくお茶は紅茶の取り過ぎにも気をつける
タンニンやカフェインは、コーヒーだけでなく緑茶や紅茶などのお茶にも含まれています。貧血対策する場合は、お茶の摂取量にも注意することが重要です。どうしてもコーヒーを飲みたい場合は「コーヒー以外のものを飲むときには、ハーブティーやルイボスティーなどを選ぶ」などの対策もできるでしょう。
特にルイボスティーにはタンニンとカフェインが含まれていないだけでなく、鉄分が含まれています。上手に取り入れてみましょう。
まとめ
どんなに体に良いとされているものでも、飲み過ぎると害になります。もともと貧血気味の方や、コーヒーを飲んだ後にめまいや立ちくらみがある方は、コーヒーを飲む量やタイミングを考えた方が良いでしょう。
コーヒーに含まれるカフェインやタンニンが鉄分の吸収を阻害し、貧血の原因になることがあるからです。鉄分不足で病院に通っている方は、医師と相談しつつコーヒーの摂取について決定することをおすすめします。
食後30分〜1時間たった後でコーヒーを飲んだり、深煎りコーヒー豆を選んだりして、対策しながらコーヒーと上手に付き合っていきましょう。
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