グレンスフォシュ・ブルークスの「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」を徹底比較!

今回は、スウェーデンの伝統的斧メーカーであるグレンスフォシュ ・ブルークスが製造する2種類の人気モデル「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」を実際に使用し、徹底比較いたします。

ハチェットを購入したいけど、どの大きさが良いのかわからない

それぞれのモデルの特徴を知りたい

そんな方はぜひ参考にしてください。

目次

グレンスフォシュ ・ブルークスとは?

グレンスフォシュ・ブルークスは自然豊かなスウェーデンのヘルシングランド地方にある斧のメーカーです。

その歴史は古く、林業が盛んだった1902年から斧の製造を始め、現在はキャンプや狩猟、工芸用の斧を中心に愛されています。

グレンスフォシュの斧は1本1本職人の手で、伝統的な製法によって作られています。

高品質な商品作りは「消費者への責任を果たすことだけでなく、大量消費を抑えることで環境への責任も果たすことができる」という考えの元、長年製造に取り組んでいます。

1990年には、スウェーデン工芸デザイン協会及び、スウェーデン自然保護協会から「エコロジカルデザイン」賞も送られ、高いデザイン性と自然への取り組みが評価されています。

このように、グレンスフォシュ ・ブルークスは長い伝統と、それによって培われた高い技術が魅力のブランドです。

斧(ハチェット)の種類の違いを解説

①スプリッティング・アックス…薪割り用斧
②キンドリング・アックス…焚き付け用斧
③フェリング・アックス…伐採用斧
④ブロード・アックス…はつり斧

この様に、斧は大まかに4つの種類に大別することができます。

③番、④番の斧は、林業に携わる人が使用した斧であり、キャンプでは使用しません。

キャンプで使用するのは①番か②番の斧で、小型で持ち運びがしやすいモデルが好まれます。

今回紹介する「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」はこの②番、キンドリングアックスに分類されるモデルです。

刃が鋭く、木を細かく砕いたり、枝を払ったり、削ったりするのが得意な斧となっています。

ハンドハチェット

今回紹介するモデルの一つがグレンスフォシュ・ブルークスの「ハンドハチェット」です。

ハンドハチェットは手にフィットする片手斧で、小さな動きで作業ができるのが魅力のモデルです。

柄はポリッシュ加工を行わず、無骨な風合いで、そのワイルドな存在感がかっこいい斧です。

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ワイルドライフ

ワイルドライフはバランスの良さが自慢の片手斧で、ハチェットのシリーズの中では高い人気を誇っています。

焚き付け用の枝を切ったり、様々なシーンで活躍するモデルです。

「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」のスペックを比較!

それでは早速「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」の2つのモデルのスペックの違いを比較し、紹介します。

刃の大きさの違い

まずは、薪の割りやすさやパワーに大きな影響を与える、刃の大きさを比較しました。

2つのハチェットを重ねて、刃の大きさを比較したところ、全く同じサイズであることがわかりました。

刃の大きさはどちらとも刃の長さは縦が80mm、横が130mmとなっています。

このことから、2つのモデルの違いは柄の大きさの違いということがわかります。

重量の違い

重量を測定したところ、ハンドハチェットは589g、ワイルドライフは632gとなりました。

斧頭が同じなので、重量に関してはそこまで大きな差はありません。

筆者が所有しているハスクバーナのハチェットは983gあり、それと比較するとどちらも軽量であることがわかります。

多くのメーカーからハチェットが販売されていますが、どちらとも比較的軽量なモデルです。

軽量のため、パワーが大きい斧ではなく、大きな薪を割るのにはあまり適していません。

薪をさらに細かくして、焚き付けを作るのにとても適している斧です。

キャンプ場で購入した薪を細かくするのには非常におすすめです。

柄の長さの違い

2つのモデルの使い勝手に大きな影響を与えるのが「柄の長さ」です。

柄の長さは携帯性や、薪割りの能力、削り作業のしやすさに大きな影響を与えます。

2つのモデルの柄の長さの違いは100mm程度です。

この、100mmの違いが機能性にどのくらい大きな影響を与えるのかを、次に検証いたします。

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使い道による使いやすさを比較!

それでは、「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」二つのモデルの使いやすさを検証していきます。

柄の長さが違うことで、どのくらい使いやすさが異なるのでしょうか。

どちらのハチェットを購入すべきか迷っている方は、主に使用する状況を考えて、自身に合ったモデルを選びましょう。

薪割り

結論から述べると、薪割り性能に関しては「ワイルドライフ」の方が優れています。

ワイルドライフは柄が長く、遠心力が強く働くため、一振り目の刺さりがハンドハチェットよりも優れていました。

また、手首のスナップを利用するだけで良いため、安全性という面も優れています。

一方ハンドハチェットは、腕全体で振り下ろさなければいけないため、ワイルドライフと比較すると、力を必要とします。

また、柄が短いので、薪との距離が近くて手を怪我する危険性もある様に感じました。

割った感想としても、ワイルドライフの方がスパッと割れるという印象を受けました。

以上のことから、薪割りに関してはワイルドライフの方が優れているという結論に至りました。

削り

削り作業に関しては、ハンドハチェットの方がやりやすく感じました。

その理由としては、柄が持ちやすい形状をしているからです。

斧頭は同じなので、切れ味に違いはないのですが、握りやすさが圧倒的に違いました。

ハンドハチェットの柄は根元部分に膨らみがあり、握りやすい形状となっています。

これより、ハンドハチェットの方が、削りや枝払い作業に向いています。

持ち運び

付属の斧ケースを使用すれば、腰に付けたまま持ち運ぶこともできます。

比較的軽量な斧なので、どちらとも持ち運び性能に関しては高いモデルとなっています。

ハンドハチェットの方が柄が短く、持ち運んでも邪魔にならないため、携帯性が優れているといえます。

専用の斧ホルダーも販売されており、こちらを使用した方が、斧を取り出しやすく安全に持ち運ぶことができるのでおすすめです。

「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」を使用してみた感想

ハンドハチェットとワイルドライフの両方を使用した感想としては「どちらとも薪割りよりは、削りや枝払い、焚き付け作りに適している」ということです。

もちろん、ある程度のサイズの薪であれば十分割ることができるのですが、比較的軽量なこれらの斧はパワーという点に関してはあまり優れていません。

あくまでもキンドリングアックス(焚き付け用斧)であり、細い木を割ったり、削ったりという使い方に適しています。

薪を沢山割りたいという方は、もっと斧頭が重たいスプリッティングアックスの使用をおすすめします。

【まとめ】ハンドハチェットは削りメイン、ワイルドライフは焚き付け作りメインでの使用がおすすめ!

以上、今回はグレンスフォシュ・ブルークスの「ハンドハチェット」と「ワイルドライフ」を実際に使用し、比較いたしました。

比較の結果としては、斧頭は同じで、柄の長さが違うということがわかりました。

実際に使用して比較して見たところ、ハンドハチェットは握りやすく削り作業に向いている、ワイルドライフはかな薪を割るのに向いているということがわかりました。

枝払いや削りに使用する機会が多い方はハンドハチェット、細かな薪を割る機会が多い方はワイルドライフを選ぶことをおすすめいたします。

車でキャンプ場に行き、購入した薪から焚き付けを作って、焚き火を楽しむというスタイルが多い方はワイルドライフの方がおすすめです。

山の中でブッシュクラフトキャンプを楽しむというスタイルの方は、持ち運びしやすく、作業がしやすいハンドハチェットをおすすめします。

性能の差はそこまで大きくないため、完全にデザイン重視でお好みのモデルを選ぶというのもアリだと思います。

自信のキャンプのスタイルを考えて、適切な方を選びましょう!

あなたにぴったりのハッチェットを選んで、キャンプをさらに楽しみましょう!

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この記事を書いた人

北海道の日本海を眺めながらアウトドアに関する情報を発信する「道産子アウトドア編集部」

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