自然の中でたのしむキャンプなどのアウトドアレジャーは、虫との戦いといっても過言ではありません。実際、「キャンプをやりたくない」理由の中でも、「虫が嫌い」という理由は常に上位です。
そんな虫よけに利用するのであれば、やはり虫よけスプレーが最強ではないでしょうか。
そこでこの記事では、アウトドアで大活躍する最強の虫よけスプレーを10選ご紹介。あわせて、虫よけスプレーの選び方を解説します。
さらに、虫よけスプレー以外の最強虫除けグッズについて、シチュエーション別にご紹介しますので、どうぞご参考にしてください。
虫よけスプレー最強ランキング10選
まずは、虫よけスプレーの「最強」と思われる製品10選をご紹介します。
あなたの利用シチュエーションや、用途にあわせて最適なスプレーを選んでください。
【第2類医薬品】医薬品 サラテクトミスト リッチリッチ30 200mL
出典:Amazon
虫よけ成分(ディート)の濃度が、国内最大級の30%を記録する虫よけスプレーです。ただし、その強力さゆえ12歳未満には使用することができません。
ビタミンC、ヒアルロン酸Naほか4種の成分を配合しており、肌をやさしく守ってくれます。
医薬品に分類されるため、用法・用量を逸脱すると重大な健康被害につながる可能性がありますので、必ず使用前に添付の説明書をしっかりと読み込んでください。
- 分類:一般用医薬品
- 使用可能年齢:12歳以上
- 有効成分:ディート
- 成分濃度:30%
- 使用箇所:肌
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、ノミなど
- 噴射タイプ:ミスト(エアゾールもあり)
- 持続時間:5~8時間
フマキラー 天使のスキンベープ 虫除けスプレー イカリジン ミストタイプ 200ml プレミアム
出典:Amazon
肌にやさしい虫よけ成分のイカリジンを主成分としているため、赤ちゃんから大人まで使える安心の虫よけスプレーです。
パッケージにはNHKの人気番組「いないいないばぁっ!」のキャラクターが使われていることもあり、特に小さなお子さまのいるファミリーにはおすすめです。
皮膚アレルギーテスト済みのため、肌に直接薬剤をつけることに抵抗がある方も安心して使えます(すべての方にアレルギーが起きないということが保証されているわけではありません)。
- 分類:除外用医薬部外品
- 使用可能年齢:全年齢
- 有効成分:イカリジン
- 成分濃度:15%
- 使用箇所:肌
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊成虫、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニなど
- 噴射タイプ:ミスト
- 持続時間:6~8時間
コールマン サラテクト ミスト [200ml]
出典:Amazon
アース製薬が開発し、「コールマン」のブランド名で販売する虫よけスプレーです。
アース製薬独自の虫よけロングキープ処方で、朝使えば夜までしっかり1日中肌をガードしてくれます。
キャンプやバーベキューなどのアウトドアレジャーのほか、畑仕事や園芸など野外での利用におすすめです。
さらに、肌にやさしい4種のうるおい成分が配合されていますので、肌にやさしく虫から守ってくれますが、顔には使用できませんのでご注意ください。
- 分類:防除外医薬部外品
- 使用可能年齢:12才以上(使用回数制限なし)、2才以上12才未満(1日1~3回)、6ヵ月以上2才未満(1日1回)、6ヵ月未満(使用しないこと)
- 有効成分:ディート
- 成分濃度:10%
- 使用箇所:肌
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:トコジラミ、蚊、マダニ、ブユ(ブヨ)など
- 噴射タイプ:ミスト
服の上からサラテクト 虫よけスプレー [200mL]
出典:Amazon
虫よけ成分にあわせて、紫外線吸収剤を配合した高機能タイプの虫よけスプレーです。
服の上からスプレーするだけで、24時間虫よけ効果を発揮してくれるうえ、紫外線を90%以上カットしてくれます。
衣服にスプレーしても白くならないノンパウダータイプですので、夏の外出時は必須のアイテムです。
- 分類:防除用医薬部外品
- 有効成分:ディート
- 成分濃度:10%
- 使用箇所:服の上
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:ユスリカ、アリ、チョウバエなど
- 噴射タイプ:エアゾール
- 持続時間:24時間
ジョンソン スキンガード アクア 50ml
出典:Amazon
携帯用としても便利な50mlのコンパクトサイズで、飛行機内にも持ち込むことができる虫よけスプレーのため、旅行などの際にも便利です。
うるおい成分としてアロエエキスを配合しており、ディート特有のベタつきを大幅に軽減しているため、べとつかずにさわやかなつけ心地を与えてくれます。
なお、顔には使用することができません。
- 使用可能年齢:12才以上(使用回数制限なし)、2才以上12才未満(1日1~3回)、6ヵ月以上2才未満(1日1回)、6ヵ月未満(使用しないこと)
- 有効成分:ディート
- 成分濃度:5%
- 使用箇所:肌
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊、ブユ(ブヨ)、ノミなど
- 噴射タイプ:ミスト
サラテクト ミスト FOR SPORTS 虫よけスプレー [200ml]
出典:Amazon
ヒアルロン酸Naをはじめとする4種類のうるおい成分を配合しているため、肌にやさしく乾燥を予防してくれる虫よけスプレーです。
汗や水に強く流れにくい成分で、さらにスプラッシュシャボンのさわやかな香りで汗の匂いも軽減してくれます。「for SPOTRS」として特に運動時にはおすすめです。
なお、目の周囲や粘膜、傷口、また装飾したネイルに直接かけないことが推奨されています。
- 分類:防除用医薬部外品
- 使用可能年齢:12才以上(使用回数制限なし)、2才以上12才未満(1日1~3回)、6ヵ月以上2才未満(1日1回)、6ヵ月未満(使用しないこと)
- 有効成分:ディート
- 成分濃度:10%
- 使用箇所:肌
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊、ブユ(ブヨ)、アブなど
- 噴射タイプ:ミスト
- 持続時間:5~8時間
【防除用医薬部外品】サラテクトクール 虫よけスプレー ひんやりサラサラ [200ml]
出典:Amazon
サラサラパウダーとペパーミントオイルに加え、メントール成分を配合しているため、冷たく爽快な虫よけスプレーです。肌にもやさしくつけ心地がよいだけでなく、汗や水に強く流れにくいのもうれしいポイント。
顔や首筋に使用する際には、手のひらにスプレーしたものを伸ばしながら塗布するようにしてください。
アース製薬独自の虫よけロングキープ処方で、朝から晩までしっかりと1日ガードしてくれます。
- 分類:防除用医薬部外品
- 使用可能年齢:12才以上(使用回数制限なし)、2才以上12才未満(1日1~3回)、6ヵ月以上2才未満(1日1回)、6ヵ月未満(使用しないこと)
- 有効成分:ディート
- 成分濃度:10%
- 使用箇所:肌、服の上
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊、ブユ(ブヨ)、アブなど
- 噴射タイプ:エアゾール
- 持続時間:5~8時間
虫よけキンチョール DF(ディートフリー) パウダーフリー 無香料 200ml
出典:Amazon
イカリジン成分を主成分として、高い虫よけ効果を発揮しながら子どもから大人まで安心して使用できる虫よけスプレーです。
肌に直接使用するほか、必要に応じて衣服や靴の上などからも使用できますが、パウダーフリーのため、服にかかっても白くなりません。
ただし、アルコール成分(エタノール)を使用しているため、アルコール過敏症の方や小さなお子さまが使用する際は十分に注意してください。
- 分類:防除用医薬部外品
- 使用可能年齢:全年齢
- 有効成分:イカリジン
- 成分濃度:5%
- 使用箇所:肌、服の上
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊成虫、ブユ(ブヨ)、アブなど
- 噴射タイプ:エアゾール
- 持続時間:6時間
オーガニックマドンナ アロマガードミスト35ml
出典:Amazon
ディートなどの合成成分や石油系・植物系アルコール、防腐剤などを一切使用せず、100%天然成分でつくられた0才児から安心して使える虫よけスプレーです。
虫が苦手なレモングラスやユーカリ、ペパーミントの香りを配合し虫を寄せつけません。
また、アロエから抽出したアロエベラ葉水を配合しているため、保湿効果が期待できます。そのうえ、本製品はスキンローションとしても使えるため、洗い落とす必要もありません。
- 使用可能年齢:全年齢
- 有効成分:オーガニックアロマベラ葉水、天然精油
- 成分濃度:オーガニック成分98%、天然成分2%
- 使用箇所:肌
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊
- 噴射タイプ:ミスト
フマキラー スキンベープ 虫除けスプレー ミストタイプ 100ml
出典:Amazon
100%天然成分でつくられ、虫よけ効果とともにUVカット効果をもたせた、衣服に吹きかけて使用するタイプの虫よけスプレーです。
天然成分由来のため、ベビーカーなどにも使えるなど、子どもから大人まで安心して使用できます。
レモンユーカリ由来の成分とメントールで、2種の虫よけバリア空間を作り出します。
- 使用可能年齢:全年齢
- 有効成分:天然レモンユーカリ由来成分、メントール
- 成分濃度:天然成分100%
- 使用箇所:服の上
- 使用目的:虫よけ予防
- 対象害虫:蚊
- 噴射タイプ:ミスト
最強の虫よけスプレーの選び方
最強虫よけスプレーの10選をご紹介しましたが、真に最強の虫よけスプレーはどのように選べばよいのでしょうか。
それは、使用者やその使用環境によっても大きく変わります。つまり、「ほんとうに最強の使用スプレーとは使用者によって変わる」というのが実際のところなのです。
そこで本章では、「あなたにとって最強の虫よけスプレー」を選ぶ際のポイントを解説します。
スプレーは「体にかける」か「空間にまく」か
ここまで紹介した虫よけスプレーは、すべて体に直接、あるいは服に吹きかけて使用するものばかりです。
しかし、スプレーのなかには、空間に噴霧して虫よけ効果を発揮するタイプもあります。
こうしたタイプであれば、直接体に薬剤をかけるのがためらわれる場合でも有効です。
ただし、アウトドアにおいてはテントや車のなかで利用するとき以外は、風で流れてしまうため利用できません。
タイプによる虫除けスプレーの成分
虫よけスプレーに使用されている虫よけ効果を発揮する成分は、主に3つに分類されます。
- ディート
- イカリジン
- オーガニック成分
これらにはそれぞれのメリット・デメリットがありますので、その特性をしっかりと理解して使用することが必要です。
効き目の強い虫よけ成分「ディート」
ディートとは、日本で最初に認証を受け50年以上にもわたって使用されている虫よけ成分です。
蚊などの吸血害虫は、人間や動物が発する炭酸ガスや匂いなどを認識して吸血源を感知していますが、ディートは虫のもつ感知能力を撹乱して吸血行動を阻止する効果を発揮します。
他の成分と比べると虫よけ効果が強く、蚊やブユ(ブヨ)だけでなく、アブ、イエダニ、マダニ、ノミなど数多くの害虫に有効です。
ただし、その強力さゆえ使用上の注意はしっかりと守らなければ危険を伴います。特に、ディート比率10%以上の強力な虫よけ効果をもつ製品は、幼児には使用できないなどある程度の規制がありますので、使用の際は十分に注意してください。
子どもでも安心の虫よけ成分「イカリジン」
日本では2015年に認証された比較的新しい虫よけ成分です。
ディートと違って、年齢による使用や回数の制限がないため、子どもでも安心して利用できるのがファミリーキャンパーにとってはうれしいポイントでしょう。
ただし、効果を発揮する対象の害虫は、蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニの4種が主流となり、ディートよりは限定した効果となってしまいます。
敏感肌におすすめの虫よけ成分「オーガニック成分」
化学成分やアルコールなどを使用したスプレーは、多かれ少なかれ肌にダメージを与え、特に赤ちゃんや敏感肌の人にとっては使用を制限される場合も少なくありません。
そうした場合に効果を発揮するのが、天然由来の虫よけ成分を配合したオーガニックな虫よけスプレーです。
蚊などの害虫が忌避するミントやレモングラスなどの香りをまとうことで虫よけ効果を発揮しますが、あくまでも「虫の嫌いな香り」をまとうだけですので、ディートやイカリジンと比べるとその効果はかなり限定的。加えて、対象の害虫も主に蚊だけに限られることがほとんどです。
使用目的別の虫よけスプレー成分目安
虫よけスプレーを選ぶ際、成分と同時にチェックすべきポイントはその成分濃度です。
必ずしも成分濃度が高ければ効果が強くなるというわけではありませんが、基本的には成分の濃度が高いほど効果時間は長くなります。そのため、こまめに塗布したくない、あるいはできない環境にある場合などは、濃度の高いスプレーを選ぶとよいでしょう。
濃度の目安としては、ディートの場合は20~30%で5時間以上、10%で3~5時間の効果時間が期待できます。イカリジンの場合は、15%で8時間程度、5%で数時間の効果時間です。
なお、多くの場合、オーガニック成分の製品には持続時間などは設定されていません。
使用シチュエーションにあわせた成分濃度と効果時間のおすすめ目安について、以下にまとめておきます。
ディート | イカリジン | |
アウトドアレジャーやスポーツ、園芸作業など(5~8時間) | 20~30% | 15% |
日常の外出時(3~5時間) | 10% | 5% |
虫よけスプレーの噴射タイプ
虫よけ「スプレー」と一口にいっても、その噴射タイプは次の3つにわけられます。
- エアゾールタイプ
- ミストタイプ
- リキッドタイプ
これらは、薬剤を噴霧する方式の違いであり、それぞれに特徴がわかれていますので、用途によって使い分けてみてください。
広範囲に噴射するエアゾールタイプ
エアゾールタイプとは、金属製の容器に入ったスプレーで、ガスの力で薬剤を噴射するいわゆる「スプレー」といったスタイルのスプレーです。
広範囲に薬剤を噴射することができますので、短時間でムラなく行き渡らせることができます。また、ベタつきにくくサラサラとしたつけ心地が特徴です。
ただし、広範囲に薬剤が舞うため、薬剤を吸い込んでしまう可能性が高いため、小さなお子さまに利用する場合などは、特に注意が必要となります。
また、高温下ではガス容器が爆発してしまう危険性がありますので、保管と廃棄には十分な注意が必要です。
ピンポイントに噴射するミストタイプ
ミストタイプとは、レバーアクションでポンプ内に空気を送り込み、その圧力で薬剤を噴霧させるスタイルのスプレーです。
薬剤が広範囲に飛び散りづらく、狙ったところにピンポイントで噴射できるため、体に害のある薬剤を吸い込んでしまう可能性は低くなるでしょう。
ただし、一度に噴霧できる量は少なく、広範囲に噴射する場合には何度もレバーをプッシュしなければならないため、時間と手間がかかるのが難点です。
吸い込みが防止できるリキッドタイプ
リキッドタイプとは、容器の上部に取りつけられたポンプ部をプッシュすることにより、液体のまま薬剤が噴出するスタイルのスプレーです。容器からでてきた液体を、そのまま手にとって塗布したいところに両手で伸ばして使用します。
他のタイプとちがって薬剤を噴霧する形式ではないため、薬剤を吸い込んでしまう可能性はもっとも低くなります。服やアクセサリーにかけてしまう心配もありません。
ただし、塗り拡げるのには手間がかかり、自分一人では手の届かない範囲には塗布することができないのは大きなデメリットです。
付加価値つき虫よけもおすすめ
近年の虫よけスプレーには、虫よけ効果以外の機能を付与させた製品も増えてきました。
例えば、冷感効果のあるスプレーや、UVカット効果のあるスプレーなどは、特に暑さの厳しい夏場などでは重宝するでしょう。
こうした付加価値の高い虫よけスプレーを選ぶことも、快適にアウトドアレジャーをたのしむコツです。
スプレー以外の虫よけグッズ最強を考える
アウトドアでも自宅でも、手軽に虫よけ効果が期待できる最強グッズといえば「虫よけスプレー」というのは、おそらく異論がないかと思います。
しかし、虫よけグッズにはスプレー以外にもすぐれた最強アイテムがたくさんあります。
そこで、この章ではシチュエーションや用途別に、さまざまな虫よけグッズを紹介し、なにが最強なのかを考えていきましょう。
家で使える虫よけ最強グッズ
日本の夏の虫よけグッズといえば、誰もが思い浮かべるのが「蚊取り線香」です。
これは、厳密にいえば「虫よけグッズ」ではなく「殺虫グッズ」ですが、古くから利用されてきただけあって、害虫対策のアイテムとしては一日の長があります。
また、蚊取り線香を電子化した「アースノーマット」などの電気式殺虫アイテムは、電源が問題なく利用できる自宅では重宝するため、最強の虫よけグッズといえるかもしれません。
玄関やベランダで使える虫よけ最強グッズ
自宅の玄関、あるいはベランダなどで利用する場合は、吊り下げ式の虫よけグッズも有効です。
これらの製品は雨や日差しにも強く、数ヶ月にわたって使用できるなど長期間効果を発揮してくれます。
玄関やベランダ、あるいは網戸やガラスに貼り付けて利用するタイプなど、吊り下げ型だけでなく置き型や貼付け型などさまざまな形式の製品が展開されていますので、利用したい場所にあわせて選ぶとよいでしょう。
キャンプで使える虫よけ最強グッズ
キャンプなどアウトドアで使用する場合には、家などで使用する虫よけグッズとは一風変わった専用の品が用意されています。
ここでは、キャンプに便利なさまざまな虫よけグッズを紹介します。
アウトドア用蚊取り線香
キャンプなど野外で蚊取り線香を使用する場合は、屋外専用の製品を利用するとよいでしょう。
写真の線香は「森林香」という、キャンパーの間では有名な製品です。ただし、こちらは殺虫成分ではなく、虫よけスプレーにも使用されている虫よけ成分ディートを使用しているため、半径5mほどの範囲には蚊などの害虫を近寄らせない虫よけ効果を発揮してくれます。
その他にも、ブヨやアブにも効く蚊取り線香や煙の量が多い太巻き線香など、各社からアウトドア用にさまざまな蚊取り線香が販売されていますので、お気に入りの製品を選んでみてください。
テント用虫よけスプレー
車内やキッチン、トイレなどの小空間に噴霧するプッシュ式虫よけスプレーは、テント内の虫よけに使用するのにぴったりです。
これらの製品は殺虫効果をもった薬剤ですので、テントのインナーやメッシュテントなどのなかに就寝前にワンプッシュしておくことで、害虫のいない状態で快適に眠ることができるでしょう。
テントだけでなく、最近はやりの車中泊などでも有効なスプレーですね。
「灯り」を利用した殺虫・虫よけグッズ
「誘蛾灯」と呼ばれるタイプの製品は、コバエなどの害虫が好む電気の色で虫をおびき寄せ、内部の高圧電撃ネットにふれることで瞬間的に感電死させるタイプの充電式の電撃殺虫器です。
テント周辺のランタンとは少し離れたところに設置しておくことで、そちらに害虫をおびき寄せて殺虫します。
匂いなどは一切発生しませんので、匂いに敏感な人でも安心して利用できます。
また、オイルランタンに利用するパラフィンオイルに、虫の嫌いなハッカなどの匂いをつけたオイルを利用すれば、灯りと虫よけを同時に実現できるでしょう。
ムカデなど地虫に効く虫よけグッズ
キャンパーを悩ませる敵は、蚊やブユ(ブヨ)などの羽虫だけではありません。ムカデなどの地虫たちも、テント泊のキャンプでは大敵です。
そんな地虫に対しての備えは、テント周りを囲む虫よけ剤を使うことをおすすめします。
写真の製品はゼリー状の虫よけ剤ですが、製品によってはスプレー噴霧タイプのものもあるようです。
いずれの製品でも、テントやタープ下の地面に、活動範囲をぐるりと囲むように塗布することで、その内部への地虫の侵入を防いでくれます。
薬剤を使わない虫よけグッズ
薬剤や電源などを一切使用しない虫よけグッズとして、近年注目されているのがトンボの姿を模したリアルな模型です。
トンボは蚊やアブなどの羽虫を捕食する生物であるため、その姿を模したリアルな模型をテントなどに設置しておくと、羽虫たちが恐れて近寄ってこなくなるという修正を利用しています。
写真上は、蚊、ハエ、ハチ、アブ、ブユ(ブヨ)などに効果を発揮する「おにやんま君」。下は蚊やコバエなどに効果を発揮する「あかねちゃん」です。
殺虫や忌避剤などの薬剤を一切使用しないため、小さなお子さんがいるファミリーキャンパーなどでも安心して利用できると、近年話題になっています。
まとめ~最強の虫よけグッズは一つではない
キャンプで我々を悩ませる「虫」に対する最強の予防策となる、虫よけスプレー10選とその選び方を紹介しました。
あわせて、シチュエーション別のスプレー以外の虫よけグッズも紹介しましたので、これで次のキャンプの虫対策もバッチリでしょう。
虫よけ、あるいは殺虫のためのグッズは、その利用シチュエーションや使用者のニーズによって選ぶべき製品が変わります。つまり、「最強」の虫よけグッズとは一つではないのです。
ぜひとも本記事を参考にして、その時々、あるいは誰が使用するかなどにあわせて、その都度最適な虫よけグッズを選んでください。