【注意点】ナルゲンボトルのデメリットとは？使用前に知っておきたいこと

2024年2月27日

キャンプシーンでよく見かけるナルゲンボトル。おしゃれでかっこいいし、アウトドア感にあふれているナルゲンボトルを使ってみたい方や、すでに愛用している方も多いでしょう。
ナルゲンボトルは丈夫でいろいろなサイズがあり、カラーバリエーションも豊富です。
ところで、アウトドアで大活躍のナルゲンボトルにデメリットがあるのでしょうか。たしかにナルゲンボトルは便利ですが、そのデメリットをしっかりと理解しておかなければ、宝の持ち腐れになってしまいかねません。
そこでこの記事では、万能なナルゲンボトルの使い方や、購入前に知っておきたいデメリットとその解消のヒントなども紹介しています。
ぜひ、ナルゲンボトルをアウトドアや日常に取り入れて楽しんでくださいね。

アウトドアで人気を集めるナルゲンボトル

出典：Amazon

夏は飲み物を入れて凍らせて保冷剤代わりに、冬はお湯を入れて湯たんぽ代わりになど、オールシーズン便利に使えて丈夫でおしゃれなナルゲンボトルは、アウトドアでも大人気です。
特にアウトドアシーンでは、水筒だけじゃないいろいろな使い方で楽しめますよ。

ナルゲン（Nalgene）ボトルとは

出典：Amazon

ナルゲンボトルは1949年アメリカニューヨークで、研究用プラスチック容器会社として誕生しました。
特にアウトドアギアとして利用されるようになったのは、1970年代に同社のスタッフがナルゲンボトルをキャンプやハイキングで使い、それが注目され広まったのがきっかけといわれています。

ナルゲンボトルの種類

出典：Amazon

ナルゲンボトルは種類も豊富です。
口の広いボトル、飲み口キャップがついたボトル、ガラスのように透明感があり食材を入れて使えるボトル、キャンプでケトル代わりに直火で使えるステンレスボトル、折り畳むことができるタイプなどさまざまです。

TRITAN（トライタン）

出典：好日山荘

見た目はガラスの透明感と光沢がある合成樹脂で、弾力性があります。
トライタンの素材は環境ホルモンをまったく使用していません。ナルゲンボトルの他には、哺乳瓶などの幼児用品、食品や医療機器など安全性が求められる容器に使われています。
口が広く氷や食材などを入れるのに便利で、誤って落としたくらいでは壊れません。

容量：0.5L、1.0L、1.5L
原料：本体：飽和ポリエステル樹脂　キャップ：ポリプロピレン
耐熱温度：本体：100℃　キャップ：120℃
耐冷温度：本体：－20℃　キャップ：0℃

OTFボトル

出典：瀬尾商店

OTFボトルは、専用の飲み口キャップがついていて、片手で開けられるデザインのボトルです。特に、ジム、サイクリング、ランニングなどのスポーツをする際に便利でしょう。
また、ママたちの間では、片手で扱え飲み口が細いので、赤ちゃんを連れている時にも飲みやすく扱いやすいという声もあります。
スリムなデザインは、小さなバッグなどにもスッキリと収まります。

容量：0.38L、0.65L、0.71L
原料：本体：飽和ポリエステル樹脂、キャップ：ポリプロピレン　ループ：ポリエチレン　パッキンシリコン
耐熱温度：本体：100℃　キャップ：120℃　ループ：100℃　パッキン：100℃
耐冷温度：本体：－20℃　キャップ：0℃　ループ：0℃　パッキン：0℃

FOOD

出典：ハイマウント

ナルゲンボトルは食品を保存するのにも適しており、そのまま「FOOD」というラインナップも用意されています。
本体に食材の臭いうつりはしませんし、人への影響がある化学物質をつかっていないから安心して使えます。
見せる収納として食材を入れキッチンに置くのもおしゃれですね。
FOODはISO取得、BPAfree、ISCC認定を受けています。ISOは品質管理の国際基準を取得している認定工場で製造している、BPAfreeは人体に影響のあるビスフェノールA（BPA）を含んでいない、ISCC認定は持続可能なプロセスと国際的な認定制度に商品に準拠します。

容量：0.5L、1.0L、1.5L
原料：本体：飽和ポリエステル樹脂　キャップ：ポリプロピレン
耐熱温度：本体100℃　キャップ120℃

ステンレス

出典：Rakuten

ナルゲンステンレスボトルはケトルの代わりに、直火にかけてお湯を沸かすこともできます。
わざわざケトルを持っていくのはかさばりますが、ナルゲンステンレスボトルがあればケトルと水筒の両方の役割を果たしてくれるので便利ですね。
それだけでなく、専用のカバーを使えば湯たんぽとしても使え、冬キャンプの夜はステンレスボトル湯たんぽでポカポカ快適に過ごせますよ。

水筒を直火にかける発想にはちょっと驚きですよね。ナルゲンステンレスボトルでワイルドなキャンプを楽しんでください。
ただし、同じステンレスボトルでも他社の製品にあるように2重構造や、真空構造のものは火にかけると破裂するおそれがありますのでご注意くださいね。

容量：1.1L
原料：ステンレス鋼

Nalgene Stainless Bottle 38 oz. by Nalgene

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フォールディングカンティーン

出典：ハイマウント

折り畳める水筒・フォールディングカンティーンであれば、かさばらず荷物がコンパクトになります。
口が広く氷をいれて保冷剤として使えますし、こちらのボトルもお湯を入れて湯たんぽとして使うことができますよ。
繰り返し使えて環境にもやさしい折りたたみナルゲンボトルです。最大の3.0Lサイズは、登山の縦走泊で使う人もいます。
使い捨てペットボトルから、折り畳み式水筒に変えてエコなキャンプライフを実践してみませんか。

容量：1.0L、1.5L、3.0L
原料：本体：ポリエチレン　キャップ：ポリプロピレン　ループ：ポリエチレン
耐熱温度：本体90℃　キャップ120℃　ループ110℃
耐冷温度：本体－20℃　キャップ0℃　ループ0℃

ナルゲンボトルの魅力

出典：Amazon

ナルゲンボトルの魅力は頑丈さと、使い勝手のよさ、さらには安全性などあげればきりがありません。
カラーバリエーションも豊富で、アウトドアだけでなく普段使いもしたいデザインも魅力のひとつです。
ここでは機能面などを詳しく説明します。

高い密閉性

出典：BE-PAL

フタをきっちりと閉めておけば、仮に荷物のなかでボトルが逆さまになっても、飲み物が漏れることはまずありません。
本体とキャップのねじ山がしっかりとかみ合い気密状態を保ちます。サイクリングやランニングなど激しいスポーツでも振動でキャップが緩むこともありません。
逆に絶対に濡らしたくないエマージェンシーグッズや、車の鍵などの保管に使うのもおすすめです。

サイズが豊富

先にも紹介したように、ナルゲンボトルは種類とサイズが豊富です。
いろいろな季節やシーンで使える種類と容量を一覧表にまとめましたので、どうぞ参考にしてください。

種類	容量
ナルゲンボトル広口	0.5L、1.0L、1.5L
ナルゲンボトル細口	0.5L、1.0L
ナルゲンOTFボトル	0.38L、0.65L、0.71L
フォールディングカンティーン	1.0L、1.5L、3.0L
ナルゲンオアシス	1.0L
ナルゲン広口丸型ボトル	30ml、60ml、125ml、250ml、500ml、1.0L

パッキン不使用で手入れがしやすい

出典：ハイマウント

ナルゲンボトルは、OTFボトルのキャップ以外はパッキンを使用していませんが、それでも漏れるという心配はまずありません。
一般の水筒などのようにパッキンを使用していないため、お手入れの時になくす心配もありませんし、衛生的にもすぐれています。
また、ナルゲンボトルはパッキンがないので食洗器で使うこともできますが、他の食器に当たると印刷が取れてしまうこともあります。気になる方は手洗いが無難ですね。

耐冷性・耐熱性が高い

出典：アウトドアライフグリーンハウス

ナルゲンボトルは、飲み物を入れて凍らせたり沸騰したお湯を入れたりしても大丈夫です。耐冷性や耐熱性が高いのもナルゲンボトルの特長なのです。ほとんどのナルゲンボトルが、－20℃〜100℃まで耐えられるように設計されています。
ただし、丈夫なナルゲンボトルですが、凍らせた状態での落下や火に近づけるとボトルの破損につながりますからご注意くださいね。

丈夫で軽い

出典：ハイマウント

落としたくらいでは割れないという丈夫さを持っていながら、軽いのがナルゲンボトルの特徴です。
丈夫さには定評のあるナルゲンボトルですが、さらに丈夫なナルゲンステンレスボトルは直火でお湯を沸かすこともできますので、荷物を減らす役にもたってくれます。

汎用性が高い

出典：Rakuten

ナルゲンボトルは水筒だけでなく、いろいろな用途に使えます。
保冷剤や湯たんぽはもちろん、調理器具として使ったり、気密性を利用した防水用の物入れにしたりできます。
口が広いので飲み物から、食材、湿気に弱い粉物まで用途に応じて入れることができ、メモリがついているので軽量カップ代わりにもなるんですよ。

キャンプから普段使いまで対応できる

出典：ハイマウント

アウトドアだけでなく普段使いまで対応できます。
ナルゲンボトルはカラフルでとてもスタイリッシュです。キャンプはもちろんオフィスでも使えます。
臭いうつりの心配もほとんどないので、コーヒー、フレーバーティーなどいろいろな飲み物をたのしめるのもうれしいポイントです。

使用前に知っておきたいナルゲンボトルのデメリット

出典：ハイマウント

万能なナルゲンボトルにもデメリットはあります。そうしたデメリットを購入前にしっかりと理解しておくことで、ストレスなくナルゲンボトルを使いこなすことができるでしょう。
また、ナルゲンボトルのデメリットは、そのほとんどがちょっとした工夫で対応可能ですので、あわせてご紹介します。

保温力がない

出典：Amazon

機能性もあり丈夫で使いやすいナルゲンボトルですが、そのままでは保温力はありません。湯たんぽとしてで利用したいときなど、ナルゲンボトルに保温力を求めるときには専用の保温カバーを使って保温力を高めましょう。
専用の保温カバーを使用すると2時間くらいは温度を保てます。急に冷めたり温まったりするのではなく、緩やかに温度が変化していきます。
ナルゲンボトルが湯たんぽとして使ったり、夏場に冷たい飲み物を持ち運びたい場合には、カバーを用意するようにしましょう。

中身が空になってもサイズは変わらない

出典：ハイマウント

ペットボトルであれば中身を飲み終わったら現地で廃棄してくることができますが、ナルゲンボトルは空になってもサイズはかわりません。当然、キャンプの帰りに荷物が減るようなことはないのです。
ただし、ナルゲンボトルはサイズが豊富でさまざまなキャンプシーンに対応できます。
真夏は1.0Lなど大きいサイズ、冬は0.5Lと小さいサイズと季節によって使い分ければ、最小限の荷物で済ますこともできるでしょう。
また、縦走登山の際に各水場で水が補給できるのであれば、折り畳めるフォールディングカンティーンが便利です。
かさばりますが重量が軽いしサイズの種類も豊富なので、通常のキャンプであれば困ることはあまりないはずです。

結露がつく

出典：ハイマウント

冷たい飲み物を入れたナルゲンボトル対策には、専用カバーの使用をおすすめします。
結露でかばんの中が濡れて困ったという方は多いですが、専用カバーを装着することで結露問題は解決するでしょう。
一説には、内側がアルミ加工のカバーはボトルにキズがつくという声もありますので、できるなら実際に見て確認してから購入することをおすすめします。

飲みにくい

出典：ハイマウント

ナルゲンボトルは正直、そのまま飲むには飲みにくい水筒です。
氷を入れたり食材を入れたり、洗う時には洗いやすい便利な広口は、飲むときは広すぎてゆっくり倒さなければ一気に飲み物が出てきてしまいます。
また、口があたる部分は溝となっており、あまり口当たりはよくないです。飲んだ後、いつのまにか水滴が机にこぼれていたこともあります。
屋外ではそんなに気になりませんが、室内では小さな積み重ねがストレスになってしまいます。

出典：ハイマウント

原料：ポリプロピレン
耐熱温度：120℃
耐冷温度：0℃
対応ボトル：広口1.0L、1.5L

そこで使えるのが、片手で開けることができる専用キャップです。
ナルゲンの各種ボトルに対応可能なこの専用キャップは、口が細くなっているので飲みやすく、キャップもきちんと閉まるので漏れることもありません。
なお、OTFボトルは、一番ノーマルなトライタンシリーズにこの専用キャップをあらかじめ取りつけたシリーズです。

経年劣化で加水分解する

ナルゲンボトルが経年劣化で加水分解したという声はあまり聞きませんが、同じような他社のシリコン製のボトルが経年劣化し表面がべたべたするという声はよく聞きます。
過去に「中身の調味料が痛んでしまい外袋も加水分解で溶けてしまった」「表面がひび割れて入れていたアルコールがしみ出した」などという話も耳にしましたが、ナルゲンボトルでもあまり古い製品を使う場合は注意しておくにこしたことはないでしょう。

アウトドアでのナルゲンボトル活用アイデア

出典：KAMPHACK

アウトドアでのナルゲンボトル活用アイデアは驚くものばかりです。改めてナルゲンボトルはすごいんだなと感じました。
本章では、ちょっと試してみたくなるいろんなアイデアを紹介しますね。

飲み物を凍らせて保冷剤代わりにする

出典：CAMPHACK

夏場のコンビニエンスストアでは、凍ったペットボトル飲料を販売しています。使用温度帯の広いナルゲンボトルなら、同じように飲み物を凍らせてもち運べます。
ペットボトルと比べて、何度でも繰り返し使えますので、エコの観点でも経済的な点でもナルゲンボトルを用意する意味はありそうです。
また、保冷剤代わりとして他の食材と一緒にクーラーボックスに入れておけば、食事時まで食品もちゃんと冷えて、ナルゲンボトルの飲み物もちょうど飲み頃になりますよ。

調味料や粉ものいれにする

出典：ハイマウント

FOODなどのナルゲン広口丸型ボトルは、30mlから多様なサイズがそろっており、調味料をいれるのにピッタリです。
また、しっかりと密閉できるため、調味料や小麦粉・片栗粉のような湿気を避けたいものを入れるのにも適しています。小さなボトルは、塩・胡椒、あるいは各種スパイスなどの調味料を入れるのに最適ですね。
液体調味料を入れても漏れませんので、キャンプご飯の幅が大きく広がります。

朝食にサラダジャーをつくる

出典：BE-PAL

キャンプの朝に、おしゃれでおいしいサラダジャーはいかがでしょう？
サラダジャーとはガラス瓶に、野菜を重ねて入れてつくるサラダのことです。流行りのサラダチキンや、レタス、卵、トマト、アボガド、オニオンなど、好きな野菜を入れると、カラフルで見た目もおしゃれで、キャンプの朝食にはぴったりです。
ナルゲンボトルは口が広いので、このサラダジャーをつくるのにも適しています。クリアーなナルゲンボトルはガラス瓶のように透明ですから、サラダが映えますよ。
臭い移りの心配も少ないので、安心していろいろな食材を試して朝食を楽しんでくださいね。

お菓子をいれておく

出典：Rakuten
ナルゲンボトルは、湿気やすいお菓子の保存容器としても最適です。
家でおやつ入れにしてもよいですが、真っ先に浮かぶのは登山で使う行動食ではないでしょうか。行動食は、登山などのスポーツで活動しながらエネルギーを補給する食料のことです。
かきのたね、ピーナッツ、ナッツ、ドライフルーツ、チョコレートなど自分好みのお菓子をブレンドしたオリジナルフスナックを山に登りながら摂り、消耗したエネルギーを補いましょう。中に入れるお菓子を考えるのも楽しいひとときです。
キャンプでも、透明なナルゲンボトルにいろんなお菓子をいれて持って行けば、見た目も楽しいし子どもたちも大喜びしそうですね。

ナルゲンボトルで牛乳をフォームミルクにして楽しむ

出典：家電Watch

ちょっとおしゃれにフォームミルクをナルゲンボトルでつくってみませんか。フォームミルクとは泡立てたミルクです。
つくり方はかんたん。50℃くらいに温めた牛乳をナルゲンボトルに入れてシェイクするだけで、見事なフォームミルクができあがります。
あとは、いい感じに泡立ってきたフォームミルクを淹れたてのコーヒーにいれるだけ。コーヒーにこだわりがある方は、特別なコーヒーをフォームミルクで、さらにスペシャルにして楽しんでくださいね。

防水性のないランタンのシェードにする

出典：BE₋PAL

雨に濡れる可能性を考慮すると、キャンプで使うランタンは防水性が求められます。しかし、たまたま防水性のない懐中電灯などしか持っていない場合もあるでしょう。
そんなときはナルゲンボトルにライトを入れることで、防水性の高いランタンシェード代わりになりますよ。
さらに、カラーもきれいなナルゲンボトルはライトを入れると、イルミネーションのようにきれいです。
ナルゲンボトルを雨に濡れても大丈夫なランタンシェードがわりにして、キャンプの夜に美しいあかりを灯しましょう。

普段使いもできるナルゲンボトルはデメリットを理解して賢く使いこなそう

出典：ハイマウント

ナルゲンボトルはかっこいいしおしゃれだけれど、意外と使いにくい面もあるなぁと感じている方も多いと思います。
ただし、保温力のなさや、結露のできやすさは専用カバーで対処できます。筆者も感じていた飲みにくさは、専用キャップで解決しました。

この記事で、ほとんどのデメリットに対するモヤモヤが解消したのではないでしょうか。と同時に新しい発見もあったはずです。
サラダジャーを作っておしゃれな朝食を楽しんだり、フォームミルクを作ってこだわりのコーヒータイムでくつろいだり。ナルゲンボトルは、水筒以外にも保冷剤、湯たんぽなど使える用途がたくさんあります。

夏は汗もかきますし、水分補給が必要なので1.0Lの大容量、冬なら水分を補給しつつも夏ほど汗をかかないので0.5Lのコンパクトなボトルというように、季節に応じた大きさや容量を組み合わせができるのもサイズや種類の多い、ナルゲンボトルのメリットです。

アウトドアにはもちろん普段使いもできるナルゲンボトルを、デメリットも理解して賢く楽く使いこなしてくださいね。