ユニフレーム”薪グリル”と”薪グリルラージ”のどっちがいいか比較してみた!

こんにちは!今日はユニフレームの玄人向け焚き火台”薪グリル”について掘り下げる記事の第2弾です。

前回は無印の”薪グリル”つまりレギュラーサイズについてご紹介しました。

今回は実際に購入しようと思った際に悩むであろう、”薪グリル”と”薪グリル ラージ”どっちを選ぶべきなのか?ご紹介していきます。

目次

前置き 薪グリルとは

薪グリルってどんな焚き火台なのか、あまりよくわかってない方のために簡単に説明しておきます。

知ってる人は飛ばしてください。

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薪グリルは「調理に特化した焚き火台」と言えます。その特徴がこちら。

特徴1.
網ではなくゴトクがついている。鍋やダッチオーブンが置ける。

特徴2.
カマドのような構造で熱を逃さない。調理中に火をいじりやすい。

特徴3.
横長スタイルで市販の薪がすっぽり収まる。鍋も複数置ける

なのでこんな感じ↓ で焚き火で調理が楽しめます。

 

薪グリル 3つのサイズ展開

さて本題入りましょう。

薪グリルは現在3つのサイズがリリースされています。いったいどのサイズを選べばいいでしょうか。

3つ並べた様子

出典:秀山荘

詳しい仕様はこちら

soloレギュラーラージ
横幅205mm410mm680mm
奥行180mm300mm400mm
高さ185mm350mm400mm
収納時の縦長210mm400mm650mm
収納時の横幅135mm230mm355mm
収納時の厚さ65mm65mm80mm
重量1.1kg3.6kg4.6kg
分散耐荷重記載なし10kg20kg
収納袋ペラペラペラペラペラペラ
リリース2019年2016年2017年
定価(税込)¥6,600¥13,500¥18,500

※素材はすべてステンレス鋼です
※収納袋はすべて同じで、スポーツシューズを入れるような薄っぺらいペラペラの袋です。
※ラージの収納時サイズはメーカーHPの数値は”0″が一つ足りません^^; こちらが正しいです。

オートキャンプする人はレギュラーorラージの2択?

soloは非常にコンパクトなのでわかりやすいのです。これを選ぶ人はバイカーとか、超軽量装備が必要な人でしょうから選択肢がないのでアドバイス不要でしょう。今回は置いておきます。

問題はレギュラーとラージのどっちにするか、どっちが使い勝手がいいのか。

レギュラーとラージの大きさ比較

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ではここらは、レギュラーとラージを比較した写真で見ていきましょう。

私の薪グリルは使い倒して焼け焦げています。見辛くて申し訳ありません^^;

横幅の違いが大きい

2つ並べてみてみると、高さはさほど変わりませんが、横幅がだいぶ違います。ラージは65%くらい大きいのでレギュラーの約1.5倍ということになります。

上から見るとこんな感じ。やはりかなり違いますね!

市販サイズの薪を乗せてみる

焚き火台は市販の薪が置けるかどうかが非常に重要になります。

レギュラーだとこんな感じ。市販の薪がすっぽり入るのは嬉しいです。

 

ラージだとこんな感じ。2本行けちゃいそうなくらいに余裕。さすが”ラージ”ですね。

 

鍋の積載能力は?

カマド型焚き火台の一番の売りは鍋やフライパンが置けること!比較してみましょう。

まずはレギュラー

パーコレーター、ハンゴウ、メスティンの3つの鍋が載ります。かなり便利ですよね。

 

お次はラージ

さきほどのアイテムに加え19cmのスキレットが載り合計4つの鍋が載りました。

複数料理を余裕でこなせますね。薪グリルラージすごいです!

 

注意!燃焼スペースの高さは同じ

横幅が大きく違うことはよくわかりましたが、高さについても軽く触れておきましょう。

薪グリルはゴトクの下に薪をくべないといけないので、どうしても火をいじるときに天井(ゴトク)にぶつからないかストレスを感じます。

本体高さはレギュラーが35cm、ラージが40cmと5cmの差があります。ラージを手に入れた当初、私が思ったのが「ラージは薪をくべやすくてラクだろうなぁ」という点。

しかしこれが見事に裏切られました。

というのは、ラージの火床自体が高い位置に設けられているし、火床自体も灰が落ちにくいように改良され大きくなっています。

結果、間口の高さはほぼ変わりません。

とくにこの写真の個体は、どちらも火床が熱で歪んでおり、レギュラーは間口が広がりラージは狭くなってしまっています。

ラージは薪をくべる時のストレスは解消されるどころか横幅が広い分、相対的に高さが低く感じれられ逆にストレスが増えた印象すらあります。

ラージは灰が落ちにくくなったのは素晴らしいですが、火の操作性が悪いのは残念ですね。

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レギュラーとラージ、収納時の大きさを比較

つぎに収納時のサイズの違いを見ていきましょう。キャンプでは車への積載なども重要なポイントです。

ラージは畳んでもラージだった

 

こんな感じでどちらも折りたたむことができて便利ではありますが・・・

 

横幅は10cmほどの差しかないのでそれほど気にならないのですが、注意して欲しいのは縦の長さの違いです。

レギュラーと比べるとラージは25cmも長くて非常にかさばる印象を受けます。

全体のバランスを見ても、レギュラーはボディとロストルの長さのバランスが良いですが、ラージはボディからロストルが飛び出ていてバランスが悪いです。

袋の中の収まりも悪いです。

収納袋がショボイのでラージの重量負荷がキツイ

薪グリルを購入し時に袋のショボさが非常に残念だったのですが、ラージになっても改善されていませんでした。soloも同様です。

コールマンの名作焚き火台”ファイヤーディスク”の付属バッグと比較するとこの通り。

 

拡大してみてもらうとわかると思うのですが生地の厚みがまったく違います。

薪グリルの方はペラッペラで靴袋みたいです。ファイヤーディスクのバッグのような持ち手も付いてないので、非常に不便なただの”袋”です。

袋の強度はそのままで中身が重くなれば、相対的に袋の破れリスクが増します。

500gのスニーカーを入れるならまったく問題ありませんが、4.6kgのステンレス板を入れるなんてどうかしてます

ユニフレームさんにはコストが上がっても収納バッグに力を入れてもらいたかったですね。いまからでも遅くないのでオプションで製造して欲しいものです。

というわけで収納に関しては圧倒的にレギュラーの勝ちです。

実際にサイトに設置した様子

次は実際にキャンプ場に置いた時の、テントや、椅子とのバランスで大きさを比較してみましょう。

テントはどちらもテンマクデザインのサーカスTCを使っています。

まずはレギュラー

一人で楽しむにはぴったりのサイズですね。テントのそばに置いても動線の邪魔にはならなそうです。

 

お次はラージ

やはり幅広いですね。二人で楽しむのにも余裕のカバー力です。

寒い時期であれば風防としての効果もあります。逆を言えばその分、通路が狭くなり動線が悪くなるとも言えますね。

 

焚き火台としての性能差を比較

大きさの違いはなんとなくイメージできたと思いますので、つぎはそれが使い勝手にどう影響するかを見ていきましょう。

火力

これは言うまでもなくラージです。薪が入る量が倍近く多いのですから。同時調理できる鍋の数も増えますし、暖房としての能力も上がります。

燃費

これは火力の裏返しです。レギュラーのほうが火床が小さい分、少ない量の薪で熱を蓄熱できるので、小さな火力で焚き火を長時間楽しめます。

燃焼効率

私はどちらも使ってきたんですが、あまり差はないか、若干レギュラーの方が燃やしやすい感じは受けました。

推測ですが、火床のV字角度がきついためラージは空気の入る量が少ない気がします。

地面への熱ダメージ、灰が落ちるリスク

キャンプ場によっては気にしなくてはいけない項目ですね。

薪グリルは後ろに灰が落ちやすい弱点がありました。

こちらの写真でも赤く光る燃えカスが落ちているのが見えますね。

ラージになってそれが若干改善されています。少し見辛いですが火床の後ろの壁が高く立ち上がり灰が落ちにくくなっています。

なお、レギュラーサイズにはこの問題を解消するためオプションの”ロストルウォール”が1200円で販売されています。

ただ、万全ではないので、私の個人的見解としては焚き火を楽しむなら芝生のキャンプ場は避けた方がいいかとは思います。

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レギュラーvsラージ星取表

ここまで大きさと性能を見てきましたので表にしてまとめてみました。

正確な数値は出せませんから、強いて言えばどっちが上かで白星をつけます。

レギュラーラージ
多人数対応
収納性
火力
同時調理能力
燃費
燃焼効率
地面ダメージ軽減
合計3点4点

この採点項目だとラージが勝ちましたが、人によって重要視する項目が違いますので、明確な性能差にはなり得ませんのでご参考程度にしください。

まとめ あなたにオススメの薪グリルサイズはこれ

最後にレギュラーとラージ、それぞれオススメの人という視点でまとめてみます。

レギュラーが向いている人

  • ソロで使う人。好みによりますがラージは個人的にはオーバースペックかなと思います。
  • 夫婦やカップルで2人で使う人。近くによればレギュラーでも十分暖まれるし、鍋も2、3置けるので調理も楽しめます。
  • サブ焚き火台として使う人。レギュラーで充分かと。
  • 車の積載量に余裕がない人。ラージは結構かさばります。
  • 焚き火は小さくチロチロと燃やしたい人。燃費いいです。

ラージが向いてる人

  • 彼女にいいところ見せたい人。カバー力があります。
  • 3人で使いたい人。レギュラーだとちょっと寂しいです。
  • とにかくいっぱい料理したい人。鍋4つ置けますから。
  • 盛大に焚き火を燃やしたい人。ゴトク外せばかなり燃え上がります。

どっちも向いてない人

  • 4人以上で焚き火を囲みたい人:薪グリルは前方しか火が見えません
  • いわゆる焚き火っぽいビジュアルを期待してる人:カマド型には満足できないと思います

以上、薪グリルと薪グリルラージの比較でした。いかがでしたでしょうか?キャンプ用品がサイズ選びも難しいテーマではありますが、少しでも参考になれば嬉しいです。

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薪グリル専用ケース販売開始しました!

UNIFLAME(ユニフレーム)の焚き火台「薪グリル」にピッタリな収納バッグを作りました!

丈夫な帆布生地に、太い持ち手がついて、重たい薪グリルをしっかり収納&運搬できます。

付属のバッグでは持ち運びにくい…そんな悩みを解消するバッグとなっています。

間口も広く、出し入れも簡単。ジッパーは安心のYKK製。

適度なゆとりがあるので火バサミや耐熱グローブなども一緒に収納できます。

レギュラー用とラージ用の2サイズ
カーキオリーブとブラウンの2色展開です。

全て北海道の工房でハンドメイドしています。ワンポイントの革タグも牛本革です。

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この記事を書いた人

北海道の日本海を眺めながらアウトドアに関する情報を発信する「道産子アウトドア編集部」

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