現代のキャンプシーンで人気のアイテム・焚き火台は各メーカーから実にいろいろな形のものが発売されています。
中でもキャンパー達に注目を集めるのが、コンパクトにまとまる軽量な組み立て式焚き火台です。
今回は独自のギア展開で人気を集めるBUNDOK(バンドック)が最近発売した、軽量コンパクト焚き火台「LOTUS BD-499」をご紹介します。
BUNDOK 焚き火台LOTUS BD-499のスペック
新潟県三条市に本社を構える株式会社カワセのアウトドアブランド「BUNDOK」。
ソロベースやソロティピーといった、特にソロキャンプに適したコンパクトなキャンプギアのラインナップで、近年人気を集めているBNDOKが販売する焚き火台が、LOTUS BD-499です。
まずはその基本スペックから確認しておきましょう。
展開時のサイズ
展開時のサイズは薪受け部分が370mm×370mm、高さは310mmとなっており、ソロからデュオ程度のキャンプで使うにはちょうどいいサイズ感です。
一般的に市販されている薪(30cm程度のもの)であれば、ほとんどのものはそのまま利用することができるでしょう。
収納サイズ
これだけ有効スペースの大きい焚き火台ですが、収納サイズは実にコンパクト。
付属の布製ケースにすべてのパーツを収めることができ、約330mm×240mmというA4サイズ強の大きさです。
厚みも30mmと荷物の隙間に滑り込ませることもかんたんにできるサイズは嬉しいですね。
重量
ステンレス製の本体は、薪受け台、脚、ゴトク、焼き網に分かれて折りたたむことができ、そのすべてを合わせても重量は約1.0kgと実に軽量です。
これであればオートキャンパーだけでなく、ツーリングキャンパーの方にも負担の少ない重量だと言えるでしょう。
BUNDOK 焚き火台LOTUS BD-499の組み立て方
では、BUNDOK 焚き火台LOTUS BD-499の組み立て方を写真とともにご紹介します。
まずは中身を取り出したら、4枚のパーツがハトメで止められた薪受け台を組み立てていきましょう。
それぞれのパーツに付けられた爪の部分が下側に来るように重ね合わせます。
大きな四角となるように組み合わせたら、最後の1枚目と4枚目のつなぎ部分だけ引っ掛けてはずれないようにしてください。
これで約370mm×370mmの大きさをした、軽量な薪受け台が完成です。
下側となる脚を開き
薪受け台の四隅に開いた穴にそれぞれを差し込みます。
その上にゴトクとなるパーツを広げ、脚と組み合わせ固定します。
最後に焼き網を開いてセットすれば完成です。
薪受け台の爪を合わせる時のオモテウラを間違いさえしなければ、ものの2~3分もあれば余裕で完成させられます。
BUNDOK 焚き火台LOTUS BD-499の対荷重はどれくらい?実際に検証!
株式会社カワセのホームページにて、焚き火台LOTUS BD-499の耐荷重については「ダッチオーブンなどもおける」ということは書いてありますが、具体的な数値については言及がありませんので、ここからは実験をしてみることにしましょう。
まずは、2Lの水が入ったペットボトルを1本乗せてみます。
これぐらいではまるでビクともしません。
続いてもう1本。
乗せた瞬間はギシリと音はしましたが、安定した地面の上であればほとんど問題は無さそうです。
続いてもう1本、全部で6kg分のペットボトルを乗せてみました。
片側に重量がかかるため、本体の脚部分を揺らしてみると、少し心もとない感じではありますが、一応しなりなどもなく実用に問題は無いように思えます。
しかし、これ以上の荷重をかけるのはさすがに安全面でもあまりオススメはできそうにありません。
ということで、実際に料理に使う場合の耐荷重は6kg前後までが良いのではないでしょうか?
6kgということであれば、ソロやデュオで使う8インチのダッチオーブンが大体4kg前後ですから、それに中身が入っても問題なく利用はできそうです。
BUNDOK 焚き火台LOTUS BD-499を実際に使用して感じたメリット・デメリット
では、LOTUS BD-499を実際に使用してみて感じたメリットとデメリットについて、個人的な主観を交えてご紹介します。
BUNDOK 焚き火台LOTUS BD-499のメリット
第1に軽量な割には薪を燃やす有効面積が広いため、市販の薪を折らずにそのまま利用できることです。
しかも、台の中央部分がくぼんだ形となっているため、薪が自然と中央部だけ浮きその下に空間ができます。
そこに着火剤をおいて火をつければ、自然と上の部分に着火しますので、火付けは非常に楽ちんです。
また、その部分が空洞となるため空気の通り道が自然とできあがり、着火時に一生懸命空氣を送り込んだりといった手間を掛けることなく、放っておけば炎が広がってくれますので、初心者の方でもかんたんに着火がしやすい焚き火台だと言えるのではないでしょうか。
先述の実験通り耐荷重はしっかりと確保されていますので、ダッチオーブンや厚手の鉄板なども遠慮なく利用することができます。
特に同じBUNDOK製の極厚鉄板6mm(重量約2.5kg)とはサイズ感の相性もピッタリです。
焚き火台の上部にあるゴトクの半分を使ってセットする焼き網が付いていますので、クッカーや鉄板などでの調理と一緒に、網焼きも同時にこなすことができます。
さらに残りの半分はオープン状態ですので、調理をしながら新しい薪(もしくは炭)をくべるのもかんたんです。
ソロキャンプで焚き火をしながら、のんびりと料理をしたいキャンパーにはピッタリな焚き火台なのではないでしょうか。
すり鉢状の薪受け台部分は燃え残りの炭を中央に集めやすく、最後まで燃焼させることが容易です。
そのため、使用後も燃えカスが中央に集まり、本体が軽量な事も相まって燃えカスの処理もかんたんに行なえます。
BUNDOK 焚き火台LOTUS BD-499のデメリット
そんなLOTUS BD-499ですが、もちろんデメリットもいくつか存在します。
第一に軽量コンパクトとは言っても約1kgの重量はありますので、焚き火台だけで1kgというのはザックを背負って電車などで移動する徒歩キャンパーにとっては、地味にダメージの来る重量かもしれません。
ウルトラライトというには若干物足りないと言えるでしょう。
さらに、慣れてしまえばどうということのない組み立てですが、最初は薪受け台の組む方向や、脚の開き方(収納時に平らになるよう留め金部分の幅に差があり、上下を合わせないときちんと網がはまらない)などに多少の戸惑いを覚えるかもしれません。
まとめ
軽量コンパクトでいながら、実用的なサイズ感を持った焚き火台LOTUS BD-499。
特にソロキャンパーには実に使い勝手の良い焚き火台だと思います。
また、調理はガスなどのバーナーで行い、インテリアとして焚き火を眺めつつケトルなどをかける用途に使いたいのであれば、大量の薪を用意する必要もなくグループやファミリーキャンパーにもオススメできるサイズです。
収納時にもじゃまにならない焚き火台ですから、ついつい欲しくなってしまうこと間違いなしですね。