コーヒーがニキビの原因になってしまう?肌に優しいコーヒーの飲み方とは

シミの抑制や老化防止など、コーヒーにはさまざまな美肌効果が期待できます。
しかし飲み方次第では、コーヒーがニキビや肌荒れの原因になることをご存じでしょうか。

今回は、コーヒーがニキビの原因になってしまう理由についてご紹介します。
ニキビの心配をせずにコーヒーを楽しむためにも、肌に優しいコーヒーの飲み方を知っておきましょう。

目次

コーヒーはニキビの原因になる?考えられる4つの理由

コーヒーを飲むと必ずニキビができる、というわけではありません。
ニキビの原因は、ビタミン不足や睡眠不足、脂肪分・糖分の摂り過ぎ、ホルモンバランスの乱れ、冷えや乾燥、便秘、ストレスなどです。

しかし、コーヒーに含まれるカフェインの作用によって、ニキビが悪化したり肌荒れを引き起こしたりすることがあります。

コーヒーがニキビの原因になるといわれる理由は次の4つです。

  • カフェインの覚醒作用
  • カフェインの胃酸分泌促進作用
  • カフェインの利尿作用
  • コーヒーに入れるミルクや砂糖

それぞれ詳しく説明します。

カフェインの覚醒作用

コーヒーの代表的な成分であるカフェインには覚醒作用があります。
眠気覚ましにコーヒーを飲むという方も多いでしょう。
しかし、コーヒーを飲むタイミングや量によって睡眠の質が低下することがあります。

肌のターンオーバーを促すのは、深い睡眠中に分泌される成長ホルモンです。
睡眠不足が続くと成長ホルモンが分泌されにくくなり、その結果ターンオーバーのサイクルが乱れてニキビができやすくなります。

また、睡眠不足による生活リズムの乱れも、ニキビができたり悪化したりする原因です。

カフェインの胃酸分泌促進作用

カフェインには胃酸の分泌を促す作用があり、空腹時のコーヒーが原因で胃酸過多になることがあります。
胃酸過多とは胃酸が過剰に出てしまう状態で、胃の痛みや吐き気などの原因です。

ところで、胃の調子が悪いときに口の周りにニキビができたことはないでしょうか。
口の周りのニキビは胃腸の不調によるものと考えられています。
カフェインによる胃の不調が原因で、口の周りに大きなニキビができてしまうことがあるので注意しましょう。
コーヒーだけがニキビの原因とは言い切れませんが、胃腸に負担をかけない飲み方をすることが大切です。

カフェインの利尿作用

カフェインには強い利尿作用があり、体内の老廃物と共にビタミンやミネラル類の排出を促します。
特に排出されやすいのは、水溶性ビタミンであるビタミンCやビタミンBです。

ビタミンCには抗酸化作用があり、不足すると炎症を伴うニキビができやすくなります。
ビタミンBの働きは、皮脂分泌の調整や肌細胞の生成促進などです。
ビタミンBが不足すると毛穴の詰まりやターンオーバーの乱れにつながり、ニキビができやすい状態になります。

また、ミネラル類のうち亜鉛が不足すると、肌の新陳代謝がうまくいきません。
その結果、ニキビやニキビ跡が治りにくくなってしまいます。

コーヒー1~2杯程度であれば、ビタミンやミネラルが不足することはありませんが、毎日3杯以上飲むという方は注意するとよいでしょう。

このほか、カフェインの利尿作用により体内の水分が減り、肌が乾燥気味になる可能性があります。
乾燥肌は大人ニキビともよばれる「乾燥ニキビ」の原因です。
コーヒーを飲むときは適量を守ることをおすすめします。

コーヒーに入れるミルクや砂糖

コーヒーはブラックしか飲まない!という方以外は、ミルクや砂糖がニキビの原因になっている可能性があります。

牛乳や豆乳を少し入れる程度なら問題ないでしょう。
しかしコーヒーフレッシュの場合は、ニキビの原因といわれる「トランス脂肪酸」を含んでいるため注意が必要です。

また砂糖の摂りすぎはビタミンB群不足につながり、ニキビができやすくなります。
特に缶やペットボトルのコーヒーには大量の砂糖が含まれているので、無糖ブラック以外のコーヒーをよく飲む方は注意しましょう。

砂糖はGI値(食後の血糖値上昇を表す指標)が高い「高GI食品」であり、「高GI食品」はニキビを悪化させることがわかっています。
ニキビが気になる方はブラックコーヒーを飲むようにしてみてください、

コーヒーがニキビを悪化させる?!こんな飲み方に注意しよう

ニキビが悪化する可能性があるコーヒーの飲み方は、主に次の3つです。

  • コーヒーを飲み過ぎている
  • 寝る前・空腹時にコーヒーを飲んでいる
  • 砂糖やコーヒーフレッシュを必ず入れる

ここではニキビが悪化しやすいコーヒーの飲み方を見ていきましょう。

コーヒーを飲み過ぎている

コーヒーの飲み過ぎはカフェインの過剰摂取につながり、ニキビが悪化しやすくなります。
カフェインの過剰摂取による胃酸過多、ビタミンやミネラル類の不足、肌の乾燥などはニキビができる原因です。

またカフェインは、ストレスホルモンの一つであるコルチゾールの分泌と関係があります。
コルチゾール値が高くなると皮脂の分泌量が増して、毛穴の詰まりや炎症、肌荒れを引き起こしてしまうのです。
カフェインの過剰摂取はコルチゾールの過剰分泌につながるため、いわゆるストレスニキビの原因になります。

さらに、カフェインの過剰摂取により自律神経のバランスが乱れると、ニキビの原因となる冷え性になりやすいので注意しましょう。

寝る前・空腹時にコーヒーを飲んでいる

寝る前にコーヒーを飲むと、カフェインの覚醒作用により睡眠の質が下がり、ニキビや肌荒れを起こしやすくなります。

また空腹時のコーヒーなどにより胃に負担がかかると、口の周りにニキビができる可能性が高いです。

ニキビが気になる方は、コーヒーを飲むタイミングに注意しましょう。

砂糖やコーヒーフレッシュを入れる

コーヒーに必ず砂糖やコーヒーフレッシュを入れて飲んでいると、ニキビができやすい体質になってしまう恐れがあります。
砂糖を入れる場合は分量を控えめにする、コーヒーフレッシュを避けて牛乳や豆乳を入れるなど、工夫してみるとよいでしょう。

ただし、牛乳や豆乳もニキビの原因になる可能性があるので、使いすぎにはご注意ください。

ニキビを防ぐ肌に優しいコーヒーの飲み方

「コーヒーをやめたらニキビや肌荒れが良くなった」という方もいます。
しかし「やっぱりコーヒーはやめられない!」という方が多いのではないでしょうか。

そんなあなたには次のような飲み方がおすすめです。

  • 飲むタイミングに注意する
  • 適量を守る
  • ブラックで飲む
  • ビタミンやミネラルを補う

ここでは肌に優しいコーヒーの飲み方について説明していきます。

飲むタイミングに注意する

ニキビや肌荒れを防ぐには、コーヒーを飲むタイミングに注意が必要です。
寝る前や空腹時を避けることで、カフェインによる肌への影響を抑えやすくなります。

適量を守る

コーヒーの適量は1日3杯程度です。
3杯以上飲むとカフェインの過剰摂取になる可能性があるので、たくさん飲みたい場合はカフェインレスコーヒーを選んでみてください。

ブラックで飲む

ニキビが気になるなら、できるだけ砂糖やミルクを加えず、ブラックでコーヒーを飲みましょう。
コーヒーの苦みが気になる場合は、ハチミツやメープルシロップを入れるのもおすすめです。

ビタミンやミネラルを補う

コーヒーを飲むことで失われやすいビタミンやミネラルを、他の食品で積極的に補うことも大切です。
モロヘイヤやブロッコリー、豚肉や鶏のささみ、納豆や切り干し大根などを毎日の食事に取り入れてみてください。

コーヒーはニキビ対策にもなる?クロロゲン酸の作用とは

コーヒーに含まれるクロロゲン酸には高い抗酸化作用があり、シミやシワ、そしてニキビ対策になるといわれています。
ニキビとは、毛穴に詰まった皮脂が活性酸素により酸化され、炎症を起こした状態です。
クロロゲン酸は活性酸素を除去する作用があるので、ニキビの発症や悪化を防ぐ効果が期待できるといえるでしょう。

ただし、クロロゲン酸は体内に貯めておくことができず、コーヒーを飲んでから3時間程度しか効果を発揮しません。
ニキビ対策のためには、時間を空けてブラックコーヒーを飲むなどの工夫をしてみるとよいでしょう。

コーヒーの飲み方を工夫してニキビや肌荒れを防ごう

今回は、コーヒーがニキビの原因になるといわれる理由や、肌に優しいコーヒーの飲み方についてご紹介しました。
コーヒーに含まれるカフェインがニキビを悪化させる可能性もありますが、要は飲み方の問題です。

ニキビや肌荒れを防ぐためにも、飲む量やタイミングに注意する、ブラックで飲むなどの工夫をしてみてください。
栄養バランスの良い食事をとり、十分な睡眠をとることもお忘れなく。

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