コーヒーを飲むタイミングで血糖値が変わる?体に良い飲むタイミングとは?

「コーヒーを飲むと血糖値を上げるって本当?」
「コーヒーをいつ飲むのがいいの?」

血糖値が気になる方や健康を気にしておられる方は、上記のように悩んでいらっしゃるのではないでしょうか?

リラックス効果や集中力を高めるなど、いろいろな効果が注目されるコーヒーですが、コーヒーと血糖値にも意外な関係性が注目されています。

そこで、本記事では、コーヒーを飲むタイミングと血糖値の関係や、身体に良いタイミングについてご紹介します。
コーヒー好きな方や血糖値が気になる方はぜひ最後までお読みください。

目次

コーヒーと血糖値の関係とは?

香りに癒やされたり、リラックスタイムを楽しんだりと、コーヒーなしの生活は考えられないと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

忙しい毎日を送る中で、コーヒーを飲む時間はとても貴重ですよね。
私たちの休息や仕事のお供に欠かせないコーヒーですが、飲むタイミングで血糖値が変わることをご存じでしたか?

コーヒーと血糖値の関係を知ると、健康を意識しながらコーヒーを楽しめます。
本項目では、コーヒーと血糖値の関係について解説します。

コーヒーは血糖値を下げる効果がある

コーヒーは血糖値を下げる働きをするため、糖尿病の予防になることが最近の研究結果で明らかになってきているのです。
九州大学のホームページには、医学研究院の古野純典教授(予防医学)による研究結果について下記のことが載せられています。

古野教授らは、すでにコーヒーが糖尿病に予防的であるとする疫学研究を発表している。1997―2002年に福岡、熊本両県の自衛官約3200人について解析した結果、糖尿病を発症する相対危険度は、コーヒーを全く飲まない人を1とすると、一日に1-2杯飲む人は0.6、3-4杯では0.7、5杯以上飲む人は0.8だった(参考論文)。
参考:九州大学ホームページ

上記の報告では、コーヒーを飲むと、糖尿病を発症する危険度が下がることが分かっています。

糖尿病の場合は血糖値を上げることも

糖尿病予防になるとされるコーヒーですが、すでに糖尿病である場合はコーヒーを飲むと一時的に血糖値が上げやすいことを考慮に入れる必要があります。

上項目と同じホームページには、次の報告も載せられていました。

コーヒーは糖尿病に予防的である可能性が疫学研究で指摘されている一方で、逆に一時的には血糖値を上げることも分かっている。

参照:九州大学ホームページ

コーヒーのカフェインには血糖値を上昇させ、インスリンが効きにくくなる作用があります。
糖尿病の方はもともと、血糖値が高い傾向にありますが、コーヒーを飲むことで一時的に血糖値がますます高くなるのです。

血糖値に影響するコーヒーの成分

血糖値を上げたり下げたりする原因になるコーヒーの成分は、次の通りです。

  • カフェイン
  • クロロゲン酸(ポリフェノール)

先ほど少し触れましたが、コーヒーに含まれるカフェインには、中枢を刺激する働きがあり、結果としてアドレナリンを分泌し血糖値を上げる働きがあります。
またカフェインには、インスリン抵抗性というインスリンが効きにくくなる作用もあるため、糖尿病の方にとっては血圧を上げることになるのです。

しかし、糖尿病でない方にとっては、コーヒーの中に含まれるカフェインと食べ物を一緒に摂ることで血糖値の上昇が緩やかになるという研究結果が出ています。

要はカフェインは一時的に血糖値を上昇させるため糖尿病患者には注意が必要となり、長期的にみると血糖値の上昇を抑えるため糖尿病予防につながるのです。

一方クロロゲン酸は、コーヒーに多く含まれている成分です。
独特の苦みはクロロゲン酸によります。
クロロゲン酸には糖質分解を遅らせる作用があり、結果として血糖値の上昇を抑えたり、インスリンの分泌を抑えたりするのです。

【体を労りたい】コーヒーを飲むベストタイミングは?

血糖値を上げたり下げたりする作用について分かったら、コーヒーを飲むのにベストなタイミングを知りたいと思われるのではないでしょうか?

血糖値を上げにくいタイミングで飲むなら、体を労りつつコーヒーを楽しめます。

本項目では、体に良いコーヒーを飲むタイミングや飲み方についてご紹介します。

血糖値を上げないためには食中がベスト

血糖値を上げないタイミングを考えるなら、食中コーヒーを飲むのがベストです。
食べ物を摂取しながら、コーヒーを飲むなら血糖値の上昇が緩やかになるというデータが出ているからです。

古野純典教授のインタビューには、下記の記述が載せられています。

また、食べ物と一緒にカフェインを 摂った場合は血糖値の上昇は緩やかです。日常の 生活では、朝起きた後にコーヒーを単独で飲むよ りは朝食と一緒にコーヒーを飲む方が血糖値の点では望ましいと言えます。

参考資料:コーヒーと健康

朝起きた後「まず一杯のコーヒーを飲んで頭をスッキリさせたい!」と、感じていらっしゃる方は多いかもしれません。
頭をスッキリとさせたり空腹を抑えたりするためには、朝のコーヒーは効果的ですが、血糖値に焦点を当てる場合は、食事中に飲むのがよいでしょう。

血糖値を考慮したコーヒーの飲み方

血糖値の上昇を抑えることを意識してコーヒーを飲む場合は、ブラックコーヒーが無難でしょう。
実際のところ、ミルクや砂糖を加えたコーヒーに関する詳しいデータがありません。

今後、研究が深まるにつれ、もっと詳細なことが分かり、ミルク入りや砂糖入りのコーヒーと血糖値との関連性が明らかになることを期待しましょう。

コーヒーを飲むときの注意点

糖尿病予防の働きがあるからといって、コーヒーの飲み過ぎには注意が必要です。
カフェインの摂り過ぎで、カフェイン中毒になる可能性があるからです。

コーヒーには、糖尿病予防の効果だけでなく、リラックス・ダイエット・集中力などを助けるため多くの人に愛されています。
また「効果なんか関係なく香りが大好き!」と、ただコーヒーが好きな方もいらっしゃるでしょう。

しかし、飲み過ぎると、カフェイン中毒になり、吐き気・頭痛などの症状が出たり、コーヒーなしではイライラしてしまったりすることがあります。

最悪の場合、コーヒー中毒で死に至ることもあるのです。

何事もバランスが大切。
飲み過ぎに注意をしながら、楽しくコーヒーを飲みましょう。

糖尿病だとコーヒーはNG?対処法をご紹介

「糖尿病だとコーヒーを飲んではいけないの?」
上記の項目で糖尿病と、コーヒーの関係についてご紹介したので、上記のように感じる方もいらっしゃることでしょう。

コーヒーを淹れている間、部屋中に漂う香りやコーヒー独特の深みのある味わいを全て我慢しなければならないのは辛いですよね。
本項目では、血糖値が上がりすぎないように注意しながらコーヒーを楽しむ対処法をご紹介します。

コーヒーを飲み過ぎない

1つ目の方法は、コーヒーを飲み過ぎないように気をつけながらコーヒーを飲むことです。
糖尿病の症状にもよりますが、少量であればカフェインを含む飲み物を飲めることもあります。

医師と相談しながら1日のカフェインの摂取量について話し合い、1日に何杯までと制限を決めてコーヒーを飲みましょう。

カフェインレスやデカフェコーヒーを飲む

2つ目の方法は、カフェインレスやデカフェコーヒーを採用し、カフェインが体に与える作用を減らすことです。
スターバックスでも、多くの種類のデカフェコーヒーメニューやコーヒー豆が出ており、味や品質を落とさずにおいしいデカフェコーヒーを楽しめます。
友達とのコーヒータイムでも、コーヒーが飲めなくて悲しい気分になることはありません。

まとめ

コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸が作用し、血糖値の上昇を緩やかにすることで、糖尿病の効果について分かってきました。
また、反対に糖尿病の場合は、血糖値を一時的に上昇させるため、飲み方に注意が必要です。

今までも、コーヒーには健康や精神的な安定に役立つさまざまな効果があることで注目されてきましたが、糖尿病の予防効果まであるとは驚きです。

一杯の黒い液体が、私たち人間に与えてくれる良い影響についての期待は、ますます深まります。
コーヒーと血糖値に関する研究も更に進み、更に明確になることを楽しみにしましょう。

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