コーヒーの起源についてよく知られているのは、エチオピアの「ヤギ使いカルディ」とアラビアの「僧侶シェーク・オマール」の伝説です。
このうちヤギ使いカルディの伝説では、「コーヒーの実を食べたら眠気がさめて気分が爽快になった」とされています。
この伝説を知り、「コーヒーの実や豆って食べられるの?」と思った方もいるのではないでしょうか。
実は、コーヒーの実や豆はそのまま食べることができるのです。
今回は、コーヒー豆をそのまま食べるメリットや注意点についてご紹介します。
コーヒー豆を使ったおすすめのお菓子もご紹介しますので、「そのまま食べるのはちょっと…」という方は一度試してみませんか。
コーヒー豆は食べられる!どんな味がする?
コーヒーの実やコーヒー豆はそのまま食べることができます。
コーヒーの赤い実の果肉部分はほんのり甘く、焙煎前の生豆は苦味とエグ味が強く美味しくないそうですが、食べることは可能です。
では、焙煎したコーヒー豆はどんな味がするのでしょうか。
ここでは、コーヒー豆を食べても大丈夫なのか、またどんな味なのか説明していきます。
コーヒー豆は食べてもOK
コーヒー豆をそのまま食べても体に害はないといわれています。
コーヒーの抽出液に含まれる美容・健康効果のある成分は、カフェインやクロロゲン酸などです。
コーヒー豆にはこれらの成分に加え、抽出液にほとんど含まれない脂質や食物繊維、たんぱく質などが含まれています。
脂質やたんぱく質は体に悪影響を与えない成分なので、適量であればコーヒー豆をそのまま食べても体に害はないといえるでしょう。
コーヒーの伝説があるエチオピアでは、疲労回復のためにコーヒー豆を煎って食べる習慣があるそうです。
また香りや鮮度、焙煎度合いや焙煎の技術を確認するために焙煎したコーヒー豆を食べるという焙煎修行中の方もいます。
ただし、コーヒー豆に含まれるカフェイン量は抽出液よりも多いため、食べすぎには注意しましょう。
コーヒー豆を食べるとどんな味がする?
焙煎したコーヒー豆を食べると、コーヒーを飲んだときよりも強い苦味と酸味、香りを感じます。
味の感じ方には個人差があり、美味しいと感じる方もいれば、わざわざ食べなくてもいいと感じる方もいるようです。
どんな味か知るには実際に食べてみるのが一番ですが、お菓子のように食べ続けたくなるような美味しさ…とはいえません。
初めて食べるときはコーヒー豆を使ったお菓子を試してみるとよいでしょう。
コーヒー豆を食べるメリットは?食べるタイミングも解説
コーヒー豆をそのまま食べると、主に次のようなメリットがあります。
- 口臭予防
- 眠気覚まし
- 禁煙のサポート
- アンチエイジング&ダイエット効果
コーヒー豆を食べるタイミングも合わせてまとめました。
口臭予防になる
食後にコーヒー豆を食べると、口臭予防の効果が期待できます。
コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸には消臭効果があるため、気になる口のニオイを抑えやすいのです。
口臭を抑えたい場合は、食後にコーヒー豆を1粒ほど食べてみてください。
ただし、クロロゲン酸には胃酸の分泌を促す働きがあります。
空腹時にコーヒー豆を食べると口臭が強くなることがあるので注意しましょう。
眠気覚ましになる
コーヒー豆を食べると、カフェインの覚醒作用による眠気覚まし効果や、集中力を高める効果が期待できます。
コーヒー豆は抽出液よりもカフェイン含有量が多いため、コーヒーを飲むよりも食べたほうが効率的にカフェインを摂取できるでしょう。
個人差はありますが、カフェインによる効果を感じられるのはコーヒーを飲んでから30分程度です。
カフェインの効果を感じたいタイミングに合わせ、30分前を目安にコーヒー豆を食べてみてください。
禁煙のサポートになる
コーヒー豆は禁煙を成功させるのに効果的といわれています。
タバコを吸いたくなったタイミングでコーヒー豆を食べると、香りや食感から口寂しさを紛らわすことができるそうですよ。
禁煙方法のひとつとして覚えておくとよいかもしれません。
アンチエイジング&ダイエット効果が期待できる
コーヒー豆を食べると、アンチエイジング効果やダイエット効果が期待できます。
アンチエイジング効果を発揮するのは、コーヒー豆に含まれるクロロゲン酸です。
クロロゲン酸には抗酸化作用があり、老化や病気の原因となる活性酸素の働きを抑える効果があるとされています。
美肌の敵であるシミやシワ、動脈硬化などの病気の元となる血管の老化を予防する効果が期待できるでしょう。
またクロロゲン酸には脂肪燃焼を促進する働きがあります。
コーヒー豆を食べれば必ず痩せるというわけではありませんが、ダイエット中の間食にコーヒー豆をとり入れてみてはいかがでしょうか。
コーヒー豆を食べることで、微量ですが食物繊維や植物性たんぱく質も摂取できますよ。
コーヒー豆を食べるときの注意点
コーヒー豆を食べるとさまざまなメリットが期待できますが、食べ方には注意が必要です。
ここではコーヒー豆を食べるときの注意点を説明します。
コーヒー豆を食べ過ぎない
コーヒー豆は意外とカロリーが高く、また抽出液よりもカフェインが多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
コーヒー豆をそのまま食べる場合は、1日に10g程度を目安にするとよいでしょう。
コーヒー1杯分とコーヒー豆10gのカフェイン量とカロリーを以下にまとめました。
カフェイン | カロリー | |
コーヒー1杯 (150ml・コーヒー豆10g使用) | 90mg | 約4kcal |
コーヒー豆10g | 約100~120mg | 約53.9kcal |
コーヒー豆10gは60~80粒ほどです。
焙煎したコーヒー豆であれば一度に60粒も80粒も食べることはないでしょう。
しかしチョコレートコーティングされたお菓子の場合は、つい食べ過ぎてしまう可能性があります。
たとえばドトールコーヒーのコーヒービーンズチョコのカロリーは、60粒で約700kcalです。
コーヒー豆のお菓子を食べるなら、10粒=約120kcalということを頭に入れておくとよいかもしれません。
古いコーヒー豆は食べない
コーヒー豆を食べるときは新鮮なコーヒー豆を選びましょう。
古くなったコーヒー豆は酸化が進んでいるため、食べると体調を崩す可能性があります。
コーヒー豆は鮮度が重要なので、淹れる場合も食べる場合も新鮮な豆を使うことをおすすめします。
コーヒー豆のお菓子も美味しい!おすすめのコーヒー豆チョコ5選
ここではおすすめのコーヒー豆のお菓子を5種類ご紹介します。
コーヒーとチョコレートの相性がいいように、コーヒー豆とチョコレートも相性抜群です。
コーヒー豆のほろ苦さにチョコレートの甘さが加わったコーヒー豆チョコで、大人のリラックスタイムを楽しんでみませんか。
カルディ コーヒー豆チョコレートミルク
引用元:amazon
コーヒー豆やエキゾチックな輸入食品を扱うカルディのオリジナル製品です。
深煎りに焙煎したブラジル産のコーヒー豆を使用しており、コーヒーの香りとカリっとした食感、くちどけの良いミルクチョコレートのコンビネーションを楽しめます。
第3世界ショップ フェアトレード珈琲豆
引用元:amazon
フェアトレードやオーガニックコーヒーなどを取り扱う第3世界ショップのコーヒー豆のお菓子です。
グアテマラで有機栽培したコーヒー豆を深煎りし、国際規格を満たしたクーベルチュールチョコレートでコーティングしています。
Coffeeshop喜蔵 チョコレートコーヒービーンズ
引用元:楽天市場
佐賀県にあるCoffeeshop喜蔵のコーヒー豆チョコで、1袋200gの大容量です。
お店では世界各国から厳選したこだわりのコーヒー豆を扱っており、コーヒービーンズチョコレートにはコロンビア産の豆を使用しています。
QBB コーヒービーンズホワイトチョコ
引用元:amazon
ベビーチーズなどの乳製品で知られるQBBのコーヒー豆チョコです。
エルサルバドル産のコーヒー豆をホワイトチョコレートでコーティングしてあり、コーヒーの香りと濃厚な甘さを楽しめます。
サザコーヒーコーヒー豆チョコ
引用元:amazon
茨城発祥のコーヒー屋サザコーヒーのコーヒー豆チョコです。
所有するコロンビアの農園で栽培されたコーヒー豆を、上質なミルクチョコレートで包んでいます。
ミルク、ビター、ホワイト、イチゴの4種類の味を楽しめますよ。
コーヒー豆を食べるなら適量を守ろう
コーヒー豆をそのまま食べても体に害はなく、眠気覚ましや口臭予防の効果が期待できるといわれています。
焙煎したての新鮮なコーヒー豆を食べれば、コーヒーの香りや苦みをダイレクトに味わえるでしょう。
食べやすいのはチョコレートでコーティングしたコーヒー豆のお菓子ですが、食べ過ぎは禁物です。
カフェインの過剰摂取やカロリーオーバーにならないように、適量を守って食べてみてください。