冬用シュラフの選び方|重ね着はあり?なし?ナンガ、モンベルなどおすすめ10選

空気が澄んでいて、人も少ない冬は、落ち着いて静かにキャンプの醍醐味が楽しめるシーズンです。
しかし、冬の寒さは厳しく、適切な装備がないと楽しむどころか危険な状況になることも少なくありません。特に、夜の寒さは日中とは比べ物にならないほどです。

そこでこの記事では、冬キャンプの快適性を左右する「シュラフ」の選び方について解説します。
あわせて、高価な冬用シュラフが用意できない場合に、重ね着して寝るのはよいのか、また、その他に冬用シュラフを用意しなくても寒い夜を過ごす方法はないかなど、冬キャンプの夜を快適に過ごす方法について探っていきます。

これから冬キャンプデビューしてみたいキャンパーさんは、どうぞご参考にしてください。

目次

冬キャンプを快適にするシュラフの選び方

冬キャンプを快適に過ごすには、やはりしっかりとした性能のシュラフを選ぶことが最善の策です。
そこでまずは、冬用シュラフの選び方について解説します。

保温性

冬シュラフにもっとも大切なのは、保温性です。低温での使用を想定したシュラフは、寒さから体を守り、快適な睡眠をサポートしてくれます。
保温性の目安として、シュラフには使用できる温度帯が次の2種類(メーカーにより表示方法が異なる場合もあります)で設定されています。

  • 快適使用温度(コンフォート温度):温かく快適に眠れる最低外気温度
  • 限界使用温度(リミット温度):なんとか安全に眠れる最低外気温度

一般的に天気予報などで想定される最低気温から-5℃程度の「快適使用温度」を選べば、凍えること無く快適に夜を過ごせます。

冬場は低地のキャンプ場でも、外気温が0℃を下回ることが少なくありません。そのため、少なくとも-5℃程度の快適使用温度を持ったシュラフを選びましょう。

高地のキャンプ場などでは、-10℃を下回るのが当たり前の環境となりますので、快適使用温度-10℃、特に厳冬期や積雪地でのキャンプでは-15℃~-20℃というハイスペックシュラフがおすすめです。

自分のキャンプスタイルや目的地の気温など、想定される最低気温とシュラフの性能を考えあわせて、適切なシュラフを選びましょう。

素材

シュラフの素材は大きく分けて、ダウン(羽毛)と化学繊維の2種類があります。
それぞれの特徴は、次のとおりです。

ダウン(羽毛)

ダウンは軽く、保温性に優れた天然素材です。さらに小さくたたむことができますので、携帯性も申し分ありません。
冬キャンプ用のシュラフを考えた場合、最優先で選びたい素材です。
ただし、湿気に弱く、雨だけでなく結露などに直接さらされるだけでも、保温性に悪影響を与えてしまうことと、比較的価格が高額となってしまうのがデメリットです。

化学繊維

化学繊維はダウンに比べ濡れや湿気に強く手入れがしやすいため、汗や皮脂の汚れもおとしやすいのが魅力です。価格も比較的手頃で長期間にわたって使用できるため、コストパフォーマンスにもすぐれています。

ただし、ダウンと同程度の保温性を確保するには、重くかさばってしまうため、ある程度の収納性を考える場合はダウンほどの保温力は期待できません。
極寒の冬キャンプというよりも、低地での使用や3シーズン用シュラフに向いた素材です。

スタイル(形)

出典:Amazon

シュラフはいくつかの形状に分かれていますが、その主流はマミー型と封筒型の2種類です。
ここでは、この2種類の特徴について解説します。

マミー型

マミー型は、頭の部分から肩にかけて幅が広がり、再度足元に向かって細くなっているデザインのシュラフです。その形状がミイラ(マミー)が寝ている姿に似ているため、この名がつけられました。
身体をすっぽりと包み込む形状のため、非常に保温性に優れています。比較的軽量で、コンパクトなのもポイントです。

冬キャンプ、特に最低限の荷物で保温力を保持したい冬の山岳キャンプなどでシュラフを選ぶ場合は、マミー型一択といってよいでしょう。
しかし、シュラフ自体が身体にフィットしてる分、動きが制限されてしまうため、若干の窮屈さは感じてしまうかもしれません。

封筒型

封筒型は別名をレクタングラー(四角形・長方形)型といい、真四角の布団を2つに折りたたんだような形状をしています。足元が広く、動きやすいのが特徴です。
しかし、身体の周囲に空間が空いている分、マミー型に比べると保温性はやや劣ります。

また、封筒型は化繊製品が多く、保温力にすぐれた封筒型はかなり重くかさばってしまうため、あまり低気温下での使用には向きません。
子どもと一緒に冬キャンプを楽しみたいというような特別な事情以外では、保温力という点で封筒型はあまりおすすめできません。

冬用ベストシュラフの価格

シュラフの価格は、素材やブランド、性能によって大きく異なります。
厳寒期の冬用シュラフのベストチョイスを選ぶのであれば、次の条件になるでしょう。

  • 快適使用温度が0℃以下
  • ダウン素材
  • マミー型

さらにいえば、マミー型の中でも窮屈にならず快適に眠れるように、伸縮性のある表面素材で作られたシュラフを選ぶのがよいでしょう。

ナンガやモンベルのような一流ブランド製品であれば、こうした条件を持ち命を守る安全性の高いシュラフが取り揃えられています。

ただし、そういった冬用シュラフはかなりの高額となってしまうものです。
快適使用温度0℃のものであれば最低でも5万円以上、-15℃や-20℃の山岳冬キャンプで使用されるものの中には、20万円以上するものも少なくありません。平均でも、7~8万円といったところでしょうか。

シュラフの場合は、テントなどと違って人数分必要になるものですから、その予算は非常に高額になってしまいます。
これまで冬以外にキャンプをしたことのある方であれば、3シーズン用のシュラフを持っているでしょう。
その場合、そこまでの保温力は持っていない3シーズン用シュラフを使って、冬キャンプで快適に眠れるように工夫してみるのもおすすめです。

では、それにはどんな方法が考えられるのでしょうか?

冬用シュラフ以外は重ね着して寝てもいい?

冬用シュラフを持っておらず、今あるシュラフだけを使ってさらに温かさを追求したい場合には、シュラフの中で寝るときの服装で重ね着を考える方も多いでしょう。
しかし、重ね着にはメリットとデメリットがあり、一概に「重ね着をしてもよい」とは言い切れません。
ここでは、そんなシュラフで寝るときの服装について考えてみます。

重ね着の衣類別おすすめ度

そもそも自宅の布団で寝るときを考えていただければおわかりかと思いますが、本来はパジャマやスウェットなど、できる限りシンプルな服装で寝たほうが寝心地がよいのは当然です。
寝返りを打つことなどを考えれば、裸で寝るのがもっとも快適かもしれませんしね。
シュラフで寝るときも、自宅の布団と同様に下着プラス1枚程度の服装で寝るほうが、
寝苦しさを感じることなく快適に眠れるのは間違いありません。

ただし、シュラフだけでは温度を保ちきれず、どうしても寒くて眠れない場合は、重ね着して寝ることを考えてみてもよいでしょう。
では、その場合はどのような衣類を重ねればよいのでしょうか。一般的に考えられるキャンプで使用できる服装ごとに、おすすめ度を「◯、△、✕」で表し、その詳細を解説します。

ダウンジャケット&パンツ

出典:Amazon

おすすめ度:✕

軽く保温性にすぐれたダウンジャケットやダウンパンツは、シュラフの中での動きもスムーズなため、一見よさそうに思えるでしょう。
しかし、ダウンが温かくなる秘密は、体から発せられる熱を逃さないようにする効果があるからです。そのため、ダウンジャケットやパンツ内は温かくなりますが、その熱は外に出ないため寝袋までは届きません。
つまり、寝袋自体の保温性能はほとんど活かせないということになってしまうのです。

肌着

出典:Amazon

おすすめ度:◯

ウールや化繊の肌着は体を温かく保ってくれますので、パジャマやスウェットなどの下に、保温力のある肌着を着るのはおすすめです。
また、各衣類メーカーから販売されている、高機能の温感インナーなどは、特に冬キャンプにはおすすめします。

セーター

出典:Amazon

おすすめ度:△

セーターは、中間層としての保温性を高めるアイテムです。ウールやフリース素材のものを重ね着すれば、かなりの温かさを確保することもできるでしょう。
ただし、セーターはかさばる場合が多く、寝心地の面ではあまりいいとはいえないかもしれません。

レインウェア

出典:Amazon

おすすめ度:△

キャンプに行ったものの想定外の寒さで重ね着をしたいと考えても、使えそうな衣服がなにもないようなとき、最悪の場合はレインウェアを利用するのもおすすめです。
ただし、どうしてもレインウェアを着て寝るとゴワゴワしてしまい、決して寝心地がよいとはいえないでしょう。
そんなときは、シュラフの外からレインウェアを足元だけにかけることで、冷気の侵入を防ぐことができます。

ニットキャップ

出典:Amazon

おすすめ度:◯

頭は、体温の約30%を放出するといわれています。そのため、キャップで頭をおおうことで、体全体の保温性を高めることができます。
特にニットキャップを耳までかかるように深くかぶれば、かなりの保温力が期待できるでしょう。

マフラー

出典:Amazon

おすすめ度:◯

シュラフに入っている状態で、もっとも内部の熱が逃げてしまうのが首元です。
そのため、首元にマフラーを巻くのは、温かく寝るためにかなりの役に立ってくれます。持っていなければ、首元にタオルを巻くだけでも、首の冷えを防ぐことができるでしょう。
飛行機などで使う、首にはめて利用する首枕もおすすめです。

くつ下

出典:Amazon

おすすめ度:◎

足元の冷えは、全身の冷えにつながります。そのため、くつ下を重ねて履くことはあえておすすめ度「◎」としました。
薄手の高機能くつ下とゆったりとした厚手の靴下を重ねることで、足元を暖かく保つことができ、想像以上の温かい眠りを得られるはずですよ。

重ね着は一点豪華でいく?細かく重ねる?

重ね着の方法は、一点豪華で保温性の高いアイテムを選ぶ方法と、複数のアイテムを組み合わせる方法があります。
どちらの方法もメリットがありますが、あまりにも多くの衣類を重ねると、動きが制限され寝苦しさにつながる場合もあるでしょう。

ただし、先述のようにダウンジャケットなどの豪華一点張りも得策ではありません。
また、ダウンシュラフであれば肌着だけで寝たほうが、あれこれ着込んで寝たときよりも、寝袋内の温度は高いというデータもあります。

そのため、結論として、ダウンシュラフの場合は高機能インナーなどだけで寝る。それ以外の保温性の低いシュラフの場合は、寝苦しくなるような重ね着はせず、首元や足元を温めることを優先したほうがよいでしょう。

それだけではどうしても寒さに耐えられないような場合は、できるだけ薄手の服を重ね着するようにしたほうが、寝返りなどの動きを阻害せず快適に眠れるはずです。
もしくは、次章で解説するように服装自体は軽装のまま、それ以外の方法で暖を取るのもおすすめします。

冬用シュラフ以外で寒さを防ぐ方法

快適使用温度の低い高機能のシュラフをわざわざ購入せず、手持ちの3シーズン用シュラフなどで冬キャンプの寒さを防ぐには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、その他のキャンプ用品と合わせた寒さを防ぐヒントについてご紹介します。

シュラフの重ね着で冬を乗り切るアイデア

服装自体はできるだけシンプルにして、寝心地を確保したまま寒さ対策をするには、「シュラフ自体を重ね着してしまう」という方法がおすすめです。
シュラフにその他のアイテムを組み合わせることで、さらに暖かく快適なキャンプを楽しむことができます。
組み合わせにおすすめのアイテムは、次のとおりです。

インナーシュラフ

インナーシュラフは、通常のシュラフの中に入れて使用するアイテムで、シュラフの保温性を格段に高めてくれます。
しかも、インナーシュラフを使用するとそれだけを洗うことができますので、使用するたびに洗うことが難しいシュラフを清潔に使い続けられます。

ISUKA(イスカ)|ライナーサイドジッパー スーパーライト

出典:Amazon
幅78cm、長さ205cmの余裕を持ったインナーシュラフで、イスカ製シュラフのインナーにはぴったりです。
サイドジッパーがついているため出入りもらくらくで、裏面は起毛素材のため、保温性と肌触りを両立しています。

シュラフカバー

出典:Amazon

シュラフカバーは、シュラフの外側に取り付けることで、シュラフが直接湿気にさらされることを防いでくれます。
テントの雨もりや結露、あるいは飲み物をこぼしてしまうと、特にダウン製シュラフは保温性がいちじるしく下がってしまいますので、シュラフを利用する場合は必須です。

それだけでなく、化繊のシュラフでもシュラフカバーをかぶせることで保温効果がアップしますので、3シーズン用シュラフしか持っていない場合にはおすすめしたいオプション製品です。

電気毛布&ポータブル電源

ポータブル電源などが利用できる環境では、電気毛布を利用することで、シュラフの性能が少々劣っていたとしてもかなりの温かさを確保することができます。
電気毛布を使用する場合は、特に足元から腰のあたりをゆったりと巻きスカートのようにしてあげることで、動きやすさと温かさの両立ができるでしょう。
これであれば、夏用の薄手のシュラフしか持っていなかったとしても、冬の夜を快適に過ごすことができるはずです。
ただし、ポータブル電源の充電切れにはご注意くださいね。

マット

冬の寒さが眠りに及ぼす影響は、外気温よりも地面から伝わる地熱の冷たさも大敵です。
そのため、シュラフや服装に気を使うのはもちろんですが、キャンプ用マットの保温性が重要になってきます。
厚手で断熱性にすぐれたマットを利用したり、マットを重ねて利用したりすることで、より快適で温かい夜を過ごすことができるでしょう。

コット

コットは、地面から体を浮かせることで、冷たい冬の地面からの影響を大きく防ぐことができます。
グランドシートやマットと合わせて利用することで、より地熱の影響をさえぎることができますので、特に荷物の量などを気にする必要のない冬のキャンプでは、コットを利用して地熱対策をすることは、快適な眠りをもたらすもっとも効果的な方法の1つです。

湯たんぽ

先述したように、寒さを感じずに済ますためには、足元を温めるのがおすすめです。そのためにおすすめしたいアイテムが、湯たんぽです。
寝る少し前に湯たんぽをシュラフの足元に入れておくことで、朝まで温かく快適に過ごすことができますよ。

なお、湯たんぽを使用する場合は、フタがしっかりしまっているかを確認することと、専用カバーやタオルなどで湯たんぽを包み込み、ヤケドをしないよう十分に気をつけてください。

冬キャンプ用シュラフのおすすめメーカー|ナンガ

出典:NANGA公式サイト

冬キャンプ用シュラフを選ぶ場合、その信頼性を加味すると、やはり一流ブランドの製品を選ぶのが間違いありません。
その代表格が、国産ダウンシュラフ3大ブランドに数えられる、滋賀県に本社を構えるNANGA(株式会社ナンガ)です。

ナンガの前身は1941年に創業した横田縫製で、もともとがこたつ布団や敷き布団を製造していた寝具メーカーで、「寝る」ということへの造詣と技術力には定評があります。
ナンガ一番の特徴は、品質維持のために国内生産にこだわっており、加えてすべての製品に永久保証をつけているということでしょう。

穴が開いたり中のダウンがヘタれてきたりと、どんなことでも気軽に相談できるのはうれしいポイントです。

NANGA(ナンガ)|AURORA light 900 DX

出典:Amazon

快適使用温度-10℃、限界使用温度-19℃をほこる、厳冬期のキャンプでも使用できるナンガ自慢のモデルです。
独自の台形ボックスキルト構造がほどこされ、寝苦しくない工夫がされています。
また、表地にナンガ独自の防水透湿素材「15dnオーロラライト」を使用しているため、ダウンシュラフの難点である結露などの湿気対策がされているのもうれしいポイントです。

NANGA(ナンガ)|AURORA light 600 DX

出典:Amazon

ナンガのフラッグシップモデルともいえるのが、このオーロラライト600DXです。
900DXと同様、ボックスキルト構造や防水透湿素材が採用され、温かく快適な眠りを与えてくれます。
快適使用温度は-4℃、限界使用温度は-11℃と、900DXより少し機能は下がりますが、その分軽く、価格もお求めやすいものになっています。

NANGA(ナンガ)|AURORA light 450 DX

出典:Amazon

ナンガオーロラライトシリーズの中では、比較的安価なモデルです。
快適使用温度は0℃、限界使用温度は-5℃となっているため、厳寒期の冬キャンプというよりは、3シーズン用に購入して、インナーシュラフなどで調整して利用することをおすすめします。

NANGA(ナンガ)|AURORA SQUARE FOOT 800

出典:Amazon

足元の広さを十分にとった、マミー型と封筒型の特徴を併せ持つシュラフです。
快適使用温度は-6℃、限界使用温度は-14℃という高機能をほこりながら、足元が窮屈でないという特徴のため、より快適さを追求したシュラフだといえるでしょう。

冬キャンプ用シュラフのおすすめメーカー|モンベル

出典:mont-bell公式サイト

ナンガと並んで国産ダウンシュラフ3大ブランドに数えられるのが、大阪府に本社を構えるmont-bell(株式会社モンベル)です。
1975年に創業されたモンベルは、登山用品を中心にアウトドア用品のトップブランドとして、多くのキャンパーから愛されています。

特にダウンシュラフは、多くのアルピニストやキャンパーからの信頼が厚く、冬キャンプでの代表シュラフといってよいでしょう。

モンベル製シュラフの特徴は、「スーパースパイラルストレッチTM」と呼ばれる独自の構造です。これは、シュラフの縫製を斜めに縫うことにより、120%のストレッチ性があるといわれる構造で、中であぐらをかくこともできるほど自由に動けるというのは、寝相の悪いキャンパーにも嬉しいポイントになっています。

mont-bell(モンベル)|シームレスダウンハガー 800 #3

出典:Amazon

快適使用温度は4℃、限界使用温度は-1℃という比較的ライトな性能は、厳寒期よりも3シーズン用シュラフとしておすすめします。
縫い目の少ない独自の縫い方をしているため、中ダウンのかたよりがなく、ストレッチ性とスキマのないフィット感を実現していますので、数字以上の温かさを実感できるでしょう。

mont-bell(モンベル)|ダウンハガー 650 #0

出典:mont-bell公式オンラインショップ

モンベル自慢の「スーパースパイラルストレッチTM」を採用した「伸びる寝袋」です。
快適使用温度は-8℃、限界使用温度は-15℃といった余裕の性能ながら、スタッフバッグを含む総重量が1.4kgを切るというのも魅力的。右ジッパーと左ジッパーを選べるのもうれしいですね。

mont-bell(モンベル)|シームレス バロウバッグ EXP.

出典:mont-bell公式オンラインショップ

モンベル独自の化繊綿「エクセロフト®」を使用しているため、快適使用温度は-11℃、限界使用温度は-18℃という性能をほこりながら、価格は2万円台というリーズナブルなシュラフです。
中綿の保温性を最大限に引き出しながら、高い伸縮性を確保する、表面に縫い目が出ないシームレス構造にすることで、中綿の「かさ」を高く保持しているため、保温性と快適性のバランスにすぐれています。

mont-bell(モンベル)|シームレス ダウンハガー800 Women’s #0

出典:mont-bell公式オンラインショップ

女性が快適に眠れるように設計された、軽量シュラフです。
快適使用温度は-6℃、限界使用温度は-13℃ながら、スタッフバッグを含む総重量は1kgを切っています。
形状も、女性の体型に合わせて身長173cmまでを想定。肩部分の幅が狭く設計されています。

冬キャンプ用シュラフのおすすめメーカー|その他

ナンガ、モンベルと並んで、イスカの3つが日本の3大ダウン系シュラフメーカーとして知られていますが、正直いってイスカは特別な特徴があまりなく、ナンガやモンベルに比べると印象が薄いようです。
また、その他のメーカーとしては、最近はニーモも人気があります。

しかし、後発メーカーはコスパの面ですぐれていることも多いため、多くの選択肢から、自分のキャンプスタイルや予算に合わせて、最適なシュラフを選びましょう。

ISUKA(イスカ)|エアプラス 450

出典:ISUKA公式サイト

イスカのシュラフの特徴は、一言でいえば「質実剛健」です。
デザインやカラーリング、寝心地や機能など特筆すべき圧倒的な特徴はありませんが、その保温性や仕立てのていねいさなど、すべてにおいてハイスペックをほこっています。
特徴がないのが特徴ともいえるイスカですが、本製品は夏山から冬の低山まで、幅広く使用できる性能になっています。
最低使用温度-6℃ながら重量は840g程度ですので、軽量コンパクトなシュラフです。

NEMO(ニーモ)|SONICTM 0

出典:Amazon

ニーモは、2002年にアメリカで創業した新進のアウトドアブランドです。
他のブランドにはない独自のデザインや機能性が特徴で、テントやマット、そしてシュラフなどを販売しています。
本製品は、数々のアワードを受賞した冬用シュラフ「ソニック」をアップデートした製品で、先進技術がこれでもかと詰め込まれています。

また、リサイクル素材を中心に使用するなど、環境に配慮した製品になっているのも大きな特徴です。
使用温度は-5℃以下となっていますが、多段式ジッパーシステム「サーモ・ギル」を搭載し中の熱を放出できる構造にしたことで、シュラフを快適に使用できる温度範囲を劇的に広がりました。

まとめ

冬キャンプを快適に過ごすためのシュラフの選び方や、シュラフ内で寝る際の重ね着はありかなしか、また、その他の保温対策について解説しました。
しかし、さまざまな保温対策のアイデアはありますが、究極的には厳寒期の冬キャンプを安全に楽しむためには、高性能のダウンシュラフを使用し、インナーシュラフやシュラフカバーをを併用しつつ、アンダーウェアだけで潜り込むのがもっとも効果的です。

ただし、使用温度帯の低い高性能シュラフはどうしても価格が高くなってしまいますので、そのあたりはご自身のキャンプスタイルとともにお財布事情と相談して、制限がある場合はこの記事で紹介したような方法を試してみてください。

冬のキャンプは、適切な装備と知識があれば、他の季節とは一味違った魅力を楽しむことができます。雪の降る中でのキャンプも、安全にさえ配慮してあればまた風情があるものです。
ぜひとも、適切な装備を整えて、魅力的な冬キャンプを楽しんでください。

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この記事を書いた人

多数のジャンル案件を手掛けるWebライター。

趣味のソロキャンプを活かしたアウトドア案件は特に得意とし、取材を兼ねた愛車のジムニーJA-11改でキャンプ場ワーケーションに出かけることも多い。

元飲食店主の経歴もあるためキャンプ飯にはこだわりたいタイプ。

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