キャンプに火消し壺なんていらない?メリット・デメリットと代用品の紹介

キャンプでバーベキューや焚き火のあとに、火の始末をどうしたらいいか迷うことはありませんか?

  • そろそろ寝ようと思っても、炭や薪が燃え尽きずなかなか火が消えない
  • 熾き火(おきび)が赤々と燃え続けていて、いつまでたっても片付けられない

そんな時に便利なアイテムが「火消し壺」です。

だけど、燃えていても水をかければ消火できるから火消し壺なんていらないんじゃないか、と思うかもしれません。
あるいは、燃え尽きるまで待てばいいだけだと考える人もいるでしょう。

この記事では、早く安全に火を消すことができる火消し壺のメリットとデメリットや、火消し壺は本当にいらないのかという疑問について解説します。
また、火消し壺がない状況で安全に火を消す方法や、おすすめの火消し壺もご紹介しますので、バーベキューや焚き火の後始末をする際の参考にしてくださいね。

目次

キャンプに火消し壺はいらない?

キャンプの夜、バーベキューや焚き火を楽しむ人も多いですよね。
火消し壺は薪や炭の燃え残りを素早く消火するための便利なアイテムですが、はたして本当に必要なのでしょうか。

ここでは火消し壺の役割りやメリットデメリットを挙げ、キャンプに必要なアイテムかどうかを解説します。

火消し壺の役割

火消し壺の役割は大きく分けて3つあります。

  • 炭や薪の消火
  • 消火した炭や薪の持ち帰り
  • 次回の火起こしに使える炭の保管

もっとも大きな役割が「炭や薪の消火」です。
火消し壺は、容器を密閉することにより酸素を遮断し消火します。
まだ火がついている薪でも、赤々と燃えている炭や熾き火でも、容器に入れてフタをすれば、すぐに消火することが可能です。

次に、消火した炭や薪、灰を持ち帰るための容器としての役割があります。
一般的なキャンプ場には「灰捨て場」がありますが、ブッシュクラフトを好むキャンパーが野営する場合や、河川敷などでのバーベキューでは灰捨て場がありません。
そんな時に火消し壺があれば、早く安全に消火したあと、そのまま灰や燃え残りの炭などを持ち帰ることができます。

そして、「燃え残った炭の保管」にも最適です。
ビニール袋や段ボール箱に入れて保管しておくこともできますが、保管中や車の積載中に破れる可能性もあります。
火消し壺で保管すると容器破損のリスクが軽減され、ビニール袋での保管でありがちな「他の荷物とぶつかって脆くなった炭が割れる」心配もほとんどありません。
燃え残った炭は「消し炭」といわれ、次の火付け時には着火しやすくなっていますので、キャンプで残った炭や薪は持ち帰り、次回のキャンプで使えば火付けがとても楽になりますよ。

火消し壺を利用するデメリット

火消し壺の役割を確認したところで、次はメリットとデメリットについて解説します。
まず、デメリットは次の2点です。

  • 炭を入れた直後は高温になるため、すぐに触れない
  • 荷物が増える

最大のデメリットは、やけどをするほど容器が高温になってしまうことです。

子供やペットが触ってしまうと大やけどになりかねないので、特に注意してください。
また、テントのすぐ近くに置くと、熱で布地が焦げたり傷む可能性があるため、テントの布地からはなして置くようにしましょう

次の「荷物が増える」は、コンパクトなキャンプを好む人にとって悩ましい問題ではないでしょうか。
一般的なキャンプ場には灰捨て場が用意されているので、「火消し壺はいらない」と判断する人が多いのかもしれません。

火消し壺を利用するメリット

火消し壺を使うメリットは次の2点です。

  • 炭や薪が燃え切るまで待たなくて良い
  • 消し炭を次回まで保管しておくことができる

薪や炭が熾き火の状態になってしまうと、炎をあげて燃えているときと比べて必要な酸素が少なくて済むため、完全に火が消えるまでかなりの時間がかかってしまいます。
特に炭の場合は、燃え尽きるまで何時間もかかってしまうことも少なくありません。消火するのを待っていたら朝になっちゃいそうですよね。
かといって、高温で燃えている火をそのままにして寝るわけにもいきません。

スコップや火ばさみで熾き火を火消し壺に入れてフタを閉めれば、朝起きるころにはすっかり冷たくなっています。あとは灰捨て場に捨てたり、小さくても形が残っているものが多ければ消し炭として次回に再利用が可能です。

また、火がついて間もない炭がまだ残っているのに、食材がなくなってバーベキューが終了してしまうことってありますよね。
貧乏性の筆者など、火が付いたばかりの炭を捨ててしまうのはもったいないと感じてしまいます。

そんなときにも便利なのが火消し壺なんです。
まだ使える炭を消し炭として持ち帰り、次回のキャンプに持っていき、再利用しましょう。
新しい炭に火をつけるのは時間がかかりますが、消し炭があれば火起こしもかんたんですよ。

焚き火だけなら火消し壷はいらない?

以前、筆者が訪れた繁忙期のキャンプ場で、夜中に突風が吹いたことがありました。
ガイロープにテンションをかけようと外に出たところ、筆者のテントから数十センチの場所で隣接サイトの焚き火台から大きく炎が上がっており、恐怖を覚えたことがあります。そのサイトのキャンパーたちは、すでに就寝中でした。

おそらく、完全に焚き火の消火を確認しないで、小さな熾き火が残った状態で寝てしまったのでしょう。
ところが、強風で熾き火から燃え残った薪へ火が燃え移り、薪が再び燃え始めたのだと考えられます。
このようなことがあるからこそ、火の始末はしっかりと行わなければなりません。

特に夜中は寝ているため、外で何かが起こっていても気づくのが遅れがちです。防げる事故は未然に防ぎましょう。

そこで活用したいのが火消し壺です。
まだ燃えている炭も薪も、赤く静かに燃える熾き火も、まとめて放り込んでフタを閉めれば安全に消火してくれる、焚き火の頼もしい相棒になってくれます。
完全に薪を燃やし尽くしてから寝るのであれば火消し壺はいらないかもしれませんが、少しでも燃え残りがある場合は、火消し壺を使って安全な火の始末をしましょうね。

火消し壺がいらないパターン

ここまで、燃え切っていない炭や薪、または赤く燃えている熾き火を消したい場合に火消し壺を使うことを解説してきました。
燃焼途中の炭の火を消して次回に取っておく、寝る前に焚き火を完全消火したい、急な強風で焚き火を続けられないなど様々なシチュエーションですぐに消火できる便利なアイテムです。

一方、火消し壺がいらないシチュエーションも存在します。
火消し壺を使わずに済むパターンは次の3つです。

  • すべて燃やし尽くす
  • 炭を使わない
  • キャンプ場に薪捨て場がある

それぞれ詳しく解説していきますね。

すべて燃やしつくす

燃えている炭や薪、熾き火を消火するために火消し壺を使うため、炭や薪を燃やしつくしてしまえば火消し壺は必要ありません。
燃え尽きてしまえば、そのまま灰捨て場に捨てることができます。

デメリットは、完全鎮火するまでに時間を要すること。火をつけ始めてから少なくとも数時間かかり、熾き火なら半日近くかかることも少なくありません。
筆者も熾き火をすべて燃え尽くしたくて、しばらく火吹き棒で焚き火を吹き続けていたという経験があります。
ただし、炭火の場合はどれだけ酸素を送り続けても、そうかんたんに燃え尽きてくれるわけではありません。
寝るときのことを考えて、少し早めに火の使用を切り上げて、すべてを燃やしつくして灰にした状態にしておくようにするのであれば、火消し壷はいらないですね。

炭を使わない

そもそも論になりますが、炭を使わなければ火消し壺がなくてもほとんどの場合問題ありません。

炭はファミリーやグループで使う一般的な2~3kgの量だと、バーベキューを始めてから完全に鎮火するまで5~7時間かかってしまいます。

薪であれば1束あたり、針葉樹なら1~2時間、広葉樹なら3~4時間で燃え尽きるので、消灯時間に合わせて調整することも比較的かんたんですが、炭だとそうはいかないのです。
そのため、炭を使ってバーベキューなどを楽しみたい場合は、火消し壷の使用を考慮にいれてみてください。

キャンプ場に灰捨て場がある

キャンプ場には、灰捨て場が用意されているところもあります。燃え残った薪や炭は、その辺に捨てたりせず、必ずそうした所定の場所に捨てましょう。
燃え残りを捨てて帰れる設備があれば、改めて火消し壺を準備する必要はありません。
ただし、まだ熱い状態の炭や薪を捨てないでください。
筆者は、キャンプ場の薪捨て場に捨てられた薪が煙を上げていたり、風が強い日に炭が赤く燃えていたりするのを何度も見かけています。
誰も気づかない夜中では火事になってしまう危険性もあるため、必ず薪が冷たくなってから薪捨て場に捨てるようにしましょう。
つまり、「火消し壷がなければ焚き火でも炭火でも、安全のために火が完全に消えるまで待たなければならない」のは、キャンパーの常識だと思っておいてくださいね。

火消し壺を使った消火方法の注意点

出典:Amazon

炭が完全に鎮火するまで待たずに安全に消火できる便利な火消し壺ですが、あやまった使い方をすると大変危険です。

燃えている炭や薪を扱うため、やけどの危険も伴うので細心の注意を払いましょう。
特に子供やペットがいる場合は、予期せず熱い火消し壺に触ってしまうこともあるので注意が必要です。

ここでは、火消し壺で消火する際の注意点を5つ解説します。

できれば熾き火になってからいれる

炭や薪が燃えていても、すぐに火消しできるのが火消し壺のメリットですが、できれば熾き火になってから容器に入れるのがベストです。

熾き火は均一に燃焼している状態のため、酸素を遮断するとすぐに火が消えます。
一方、炎を上げている薪は表面だけ燃えている状態で、中心部は燃えていません。
ところが、中心部は燃えていないにもかかわらず中心近くの温度は高くなっていることもあります。
薪自体がまだ熱い状態で火消し壺に入れた場合、フタを開けたときに空気が触れることで再び燃え始めることがあるのです。
これは、薪内部の熱が十分に放散されていないために起こります。

もちろんフタをして長時間待てば完全に消火できますが、熾き火の方が早く消火できるので安心ですよ。

火消し壺の置き場に注意

ほとんどの火消し壺には断熱材が使われていないため、熱いものを入れれば壺全体が熱くなります。
火消し壺を芝生やウッドチップなどの地面に直接置いた場合、焦がしたり傷めたりする可能性も捨てきれません。

地面へのダメージを避けるためにも、火消し壷の置き場には十分注意して、場合によってはブロックや焚き火シートを用意しましょう。
また、スタンド付きの火消し壺を選べば、ブロックなどを用意しなくても芝生の上に置けますよ。

フタをしっかりとして密閉する

火消し壺は、酸素を遮断することによって火を消す道具です。
酸素を遮断するためには密閉することが大事なので、フタが浮いていないか、隙間がないか確認しましょう。

密閉しないと容器の中に酸素が入ってしまい、消火に時間がかかってしまうこともあります。
あるいは、フタの「浮き」などで完全に密閉されていない場合、そろそろ消えたかと確認するためにフタを開けたら、残っていた火種が突然再燃する可能性もありとても危険です。

スクリュー式のフタや留め金具のあるフタであれば、密閉ができるので安心ですよ。
しかし、密閉してしまうと火消し壺の中の熱い空気が冷めることによって収縮して真空に近い状態になり、フタが開かなくなってしまうということを覚えておきましょう。

火消し壺をすぐにさわらない

繰り返しになりますが火消し壺は燃えている炭や薪を入れるため、非常に高温になります。
断熱材が入っていない商品が圧倒的に多く、うっかり触るとやけどをしてしまうので、炭や薪を入れてしばらくは絶対に触らないでください。
とはいえ、いつまで待ったら触れるようになるのか分からないですよね。
外気温や火消し壺の材質、入れた炭や薪の量にもよりますが、素手で触れる温度になるまで、少なくとも数十分かかります。
1時間~1時間半を目安に、冷めているか確認しましょう。

持ち帰るならフタがロックできるものを選ぶ

キャンプ場には灰捨て場がありますが、形の残った大きな薪や炭などを灰捨て場に捨てるのはNGです。灰捨て場の他に「薪捨て場」があるならそこに捨てる、なければ形の残った炭や薪は持ち帰るのがマナーです。
それに、形の整った熾き火は次のキャンプでいい火付け剤になりますからね。
とはいえ、持ち帰る際にしっかりとフタが閉まらないと、車の中で倒れた場合に中身がばらまかれてしまいます。
炭や薪を持ち帰るなら、フタがロックされるタイプの火消し壺を選ぶと安心ですよ。

火消し壺がない場合の安全な火種処理

火消し壺があればすぐに消火できて便利ですが、ない場合はどのように火種の処理をしたらよいのでしょうか。
火を消すだけならいくつも方法がありますが、安全であるのはもちろん、片付けがかんたんな方がいいですよね。
ここでは、火消し壺がなくても安全に火種を処理できる方法を、メリットとデメリットも含めて解説します。

すべて燃やし尽くす

灰になるまで燃やしつくしてしまえば、火消し壺は不要です。
一見かんたんな方法ですが、メリットとデメリットをお伝えします。

メリット

きれいに燃えて灰になってしまえば、そのままキャンプ場の灰捨て場に捨てることができます。

デメリット

燃えつきるまでに数時間、熾き火になると灰になるまで10時間ほどかかることもあります。
ただし、薪の水分量などによっては灰になる前に炭化してしまい、きれいに燃えつきてくれないこともあるため、さらに薪を投入して燃やすなどの対応で、完全鎮火まで時間がかかる可能性もあるので注意が必要です。

水につける

1番手っ取り早く消火できるのが「水につける」方法です。
この方法についても、メリットとデメリットを解説していきます。

メリット

すぐに消火できてかんたん。

デメリット

炭や薪が非常に高温である場合、水を急にかけると、温度の急激な変化によって炭や薪が割れたり、破裂したりする危険があります。
また、割れや破裂で飛び散った破片によって、やけどやけがをするリスクがあるため注意が必要です。
ただし、焚き火台やバーベキューグリルに直接水をかけて消火する方法もありますが、これは急激な温度変化で焚き火台などを傷める可能性がありますのでやめておきましょう。

地面に埋めるのは絶対NG!

砂浜や河川敷などキャンプやバーベキュー設備がない場所で散見されますが、砂や土に炭を埋める行為は絶対にやめましょう。

炭は土には帰りません。
ずっと土の中に残ってしまうため、環境面においても人々の安全面においても絶対にNGです。

過去に、砂浜に埋められた熱い炭で、子供が足の裏にやけどを負う事故がありました。
2017年8月に北海道の積丹町で、家族と海に遊びに来ていた小学2年生の男の子が、砂浜に埋められていた熱い炭を知らずに踏んで、両足裏にやけどをしたのです。
灰捨て場や薪捨て場がない場所で直火を使うなら必ずすべてを燃やし尽くすか、火消し壺で持ち帰ることを徹底してください。

火消し壺の選び方

出典:Amazon

アウトドアメーカーからノーブランドまでさまざまな火消し壺が発売されています。でも、何を基準に選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そんなあなたのために、ここでは火消し壺の選び方を4つご紹介します。

火起こし機能がついていると便利

出典:CAPTAIN STAG公式サイト

火消し壺によっては、火を消すだけでなく「火を起こす」ことができるものもあります。

炭に火を付けるとき、専用の火起こし器を使って火をつけている人も多いのではないでしょうか。
その場合「火起こし器」と「火消し壺」の2つを用意する必要がありますが、火起こし機能が付いている火消し壺であれば、1台2役で荷物を減らすことができますよ。

中には、焼き網が付属していて、火を起こしてそのままコンロとしても使える1台3役の火消し壺もあり、とにかく荷物を減らしたいキャンパーにおすすめです。

出典:CAPTAIN STAG公式サイト

材質

アルミ、ステンレス、鉄、陶器など火消し壺の材質は様々ですが、アウトドアでは軽くて丈夫な素材を選ぶのがおすすめです。

上記4つの素材で軽いのはアルミで、火消し壺の多くはアルミ製のため選択肢も多くあります。
また、アルミは熱伝導率が高いため、熱くなりやすいですが冷えるのも早いのが特徴です。

和テイストの陶器製も人気です。ただし、あやまって落としてしまうと割れてしまう可能性もあるため、アウトドアでは取り扱いにハラハラしてしまいますよね。
キャンプやバーベキューなどアウトドアで使う場合は、扱いやすさの面でも陶器より金属製を選ぶとよいでしょう。

ただし、陶器製の火消し壺を七輪と一緒に自宅のように大事に使っている人もいるようです。陶器製の火消し壺は、金属よりも七輪との相性がよいですよね。

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大きさ

コンパクトなサイズから大きめのものまで種々ありますが、使ってみたら「大きすぎた」「小さすぎた」と言うレビューも多くあり、火消し壺の大きさの見極めに悩んでいるキャンパーも多いようです。

大きいと「かさばる」上に重いものも多く、1泊のキャンプには大きすぎるという声があります。
一方、小さめのものは炭が入りきらないという声もあり、自分にとってちょうどよい大きさを見つけるには、使ってみるのがもっとも良い方法になりますね。

ソロキャンプやバイクでのキャンツー(キャンプツーリング)なら、思い切って「袋タイプ」を選ぶと荷物が各段に減るのでおすすめです。
デュオならコンパクトサイズ、ファミリーや連泊キャンプなら大きめのものでも問題ありません。

スタンド付きは場所を選ばない

芝生やウッドチップの上に直接火消し壺を置くと焦げや傷みの原因になります。

筆者が以前利用したキャンプ場のきれいな芝サイトでは、直径20cm弱と直径30cm弱の芝生の枯れがいくつもありました。
おそらく火消し壺とダッチオーブンを芝生の上に直接置いたと思われます。

その点、スタンドが付いたタイプの火消し壺なら、地面への影響を考えずに使えるので便利です。

おすすめ火消し壺

出典:Amazon

ここまで火消し壺とはどんなものか、いるのかいらないのか、そして選び方を解説してきました。

それらを踏まえて、おすすめの火消し壺を5つ紹介します。
火消し壺選びの参考にしてくださいね。

便利!SOTOの火消し壺「デュアルグリルST-930」

出典:Amazon

卓上グリル、焚き火台、火消し壺としての機能を備えた、1台3役の火消し壺(バーベキューグリル)です。
フタを裏返すとグリドル(鉄板)にも早変わりします。
脚がないため高さがありませんが、アルミ鋳物の台座が底部に熱を伝えないので、卓上や地面に直接置いて焚き火やグリルが楽しめます。
卓上バーベキューや焚き火が終わったあとはフタをして火種を消し、そのまま持って帰れる手軽さもポイントです。

  • サイズ:直径310×高さ170mm
  • 収納サイズ:直径310×高さ140mm
  • 重量:約5kg
  • 材質:アルミ鋳物、ステンレスなど
  • 付属品:リフター2個、収納ケース

大人気!ワークマンの火消し壺「HOT-150」

出典:ワークマン公式サイト

ここ数年、アウトドア用品に力を入れている「ワークマン」で購入できる「火おこし兼用火消しつぼ」です。
火起こしに自信がない人も、これを使えば簡単に炭の火起こしができます。

上下のフタを開けることで酸素を十分に容器の中に取り込み容易に火起こしができ、上下のフタを閉めることで酸素を遮断して消火します。
消火した後はそのまま持ち帰り、次回キャンプ時はフタを開ければ火起こしができる便利なアイテムです。

ただし注意点として、熱によってフタに若干の歪みが生じて開け閉めしにくい、というレビューがありました。
熱による金属の歪みはどうしても仕方のないことですが、コスパを考えればご愛嬌として付き合っていくとよいでしょう。

  • サイズ:約幅190×奥行155×高さ260mm(ハンドル折り畳み時)
  • 重量:約1kg
  • 容量:約1.5kg
  • 材質:スチール

水も入る!ユニフレームの火消し壺「SUS 665763」

出典:Amazon

残念ながら2022年に廃盤になってしまった本商品「火消し壺SUS」ですが、まだAmazonや楽天市場などの通販サイトで購入可能です。

酸素を遮断して消火する他、容器に水を貯め、炭を水に浸けて消火することもできます。
水で消火した炭を次回キャンプで使いたい場合は、天日干しなどで乾燥させる必要がありますが、付属品の取っ手付き網カゴごと吊るして乾燥させることも可能です。

「思ったより大きい」というレビューが多いですが、容器の中に網カゴをセットすれば大きさほど容量はないので、デュオキャンプでも使えます。

新潟県燕三条市のメーカーであるユニフレームらしいステンレス製で、頑丈で錆びにくいのが魅力です。
パッキン付きのフタと3ヶ所の留め金具でしっかり密閉でき、容器が倒れても中身がこぼれません。
密閉できる分、熱い炭を入れると冷めたときに容器が真空になり開かなくなってしまいますが、フタにある小さな空気穴に楊枝など先のとがった棒を差し込むことで空気が入り、フタを開けることができます。

  • サイズ:φ18×(深さ)18cm
  • 重量:1.7kg
  • 原産国:日本
  • 耐熱温度:200度
  • 耐冷温度:-60度
  • 材質:ステンレス鋼

安い!キャプテンスタッグの火消し壺「MK-1474」

出典:Amazon

アウトドア用では珍しい陶器製の火消し壺です。

マットなブラックがサイトで悪目立ちせず、黒で揃えたサイトにも馴染みます。
リーズナブルな価格設定で、おしゃれな火消し壺が欲しい人におすすめです。

持ち手がないため冷めないと持てないというデメリットがありますが、あらかじめバーベキューグリルや焚き火台の近くにレイアウトしておくことで解決できます。
サイトのレビューでは、この火消し壺を入れて移動させられるカゴを作ったという人もいました。この場合、カゴは耐熱性がある金属を使いましょう。
ただし、「思ったよりも小さかった」「炭が入りきらなかった」というレビューがあり、自宅でバーベキューする時に使っている人も多いアイテムです。

  • サイズ:外径160×高さ130mm
  • 重量:約1kg
  • 材質:陶器
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
¥1,455 (2024/11/21 07:37:25時点 Amazon調べ-詳細)

オシャレ!FIELDOORの火消し壺「火消し袋」

出典:Amazon

こちらは、火消し「壺」ならぬ火消し「袋」。FIELDOORの「炭処理袋」を紹介します。
文字通り袋なので、使用前はかさばらず、ソロキャンプやキャンツーにおすすめです。

SサイズとMサイズから選べますが、今回紹介するのはMサイズ。マチがあり自立するため、炭を出し入れしやすくなっています。
袋は防水性で、雨の日でも炭がぬれないのがうれしいですね。

ただし、断熱性がある袋ではないため、非常に熱くなるので注意が必要です。
芝生の地面や木製のテーブルの上に置くと焦げてしまう可能性があります。実際に、地面に直置きして芝生を焦がしてしまった、というレビューがありました。

金属製の火消し壺は熱いままの炭を入れて消火できますが、FIELDOORの「炭処理袋」は「ほぼ鎮火した炭を入れること」という注意書きがあるので要注意です。

  • サイズ:(約)直径19cm×42cm(開口部30.5cm)
  • 重量:(約)180g
  • 容量:(約)10L
  • 材質:グラスファイバー(シリコン加工)

火消し壺の代用品はどんなものがある?

出典:Yahoo!ニュース

使い終わった炭の消火や保管に便利な火消し壺ですが、わざわざ値段の高いアウトドアメーカーのものを買うのもどうかと思う人もいるのではないでしょうか。

テントやシュラフのようにスペックが求められたり、最重要ギアというわけでもない火消し壺だからこそ、もっと手軽な値段で手に入れたいと思いますよね。

そこで、100円均一やホームセンターなどで買うことができる、お手頃な代用品を集めてみました。

ホームセンターで火消し壺の代用品はある?

出典:Amazon

最近のホームセンターはアウトドアコーナーが充実しており、プライベートブランドのアウトドア用品も展開しています。
一昔前は、ホームセンターでアウトドア用品が売られているのは夏場だけでしたが、現在は季節を問わず充実した品ぞろえで、火消し壺も1年中購入可能です。

ホームセンターではプライベートブランドのオリジナル商品を安く販売していることが多いので、リーズナブルにキャンプ用品を入手したいときに利用したいですね。

セリアやダイソーで火消し壺の代用品はある?

出典:ダイソー ネットストア

とにかく火消し壺を安く手に入れたい!という人におすすめのアイテムが、100円均一大手ダイソーの「オイルポット 丸型0.7L」です。
200円(税抜)のアイテムではありますが、他の火消し壺と値段を比較すれば圧勝の代用品です。

「オイルポット」は揚げ物などに使った油を保管しておく入れ物ですが、その形状から火消し壺としても使えると話題になりました。
オイルポットを火消し壺の代用品として紹介しているYoutube動画は、100万回以上再生されていています。

ただし、大きな炭だと1つか2つしか入らないため、ソロキャンプで熾き火や豆炭などを入れるくらいがちょうどいいですね。

フタは乗せるだけで固定できないので、外れないように注意しましょう。冷たくなってから、太めの輪ゴムや養生テープで留めておくと安心です。

無印良品で火消し壺の代用品はある?

出典:無印良品公式サイト

「火消し壺は丸いもの」という先入観があると違和感を感じますが、無印良品の「トタンボックス」も火消し壺の代用品になります。

5サイズから選べるので、人数や炭の量に応じてサイズ選択が可能です。
上の写真は1番大きなサイズですが、大人数でのバーベキューでも心強い大容量なのにリーズナブルな価格設定がうれしいですね。

ただし、取っ手にゴムが使われているので、火消しの際に高温になることで溶けてしまう可能性があるので注意が必要です。
布などを巻いて養生するか、いっそのこと外してしまうなど、あらかじめ対策しておきましょう。

火消し壺の代用品にアルミホイルは使える?

出典:LOGOS(ロゴス)公式サイト

アルミ製の火消し壺があるのだから、アルミホイルで包めば代用品になるのではと考えたことはないでしょうか。たしかにアルミホイルなら安いし、かさばらないし、代用品として使えるなら非常に優秀です。

結論、身近な日用品であるアルミホイルも火消し壺の代用品になります。

ただし、家庭用に販売されているアルミホイルは薄くて熱ですぐに破れてしまいます。そのため、できるだけ厚手のものを使いましょう。
ホームセンターや100均で「バーベキュー用」「アウトドア用」として厚手のアルミホイルが販売されています。

炭をアルミホイルで包む際は、完全密封を心がけてください。隙間が開いていて空気が内部に入ってしまうと、なかなか消火できません。
また、やけどを防ぐため、作業は必ず耐熱性の革手袋を使用しましょう。

安全にキャンプを楽しみたいなら火消し壺を用意しよう

火の後始末をするまでがバーベキューであり焚き火である、と筆者は考えています。

まだ炭が熱々なのにバーベキュー食材を食べ切ってしまった、もう寝たいのに焚き火が消えない、そんな時は炭や薪、熾き火を火消し壺に入れてフタをしましょう。
早く安全に、しっかりと消火してくれますよ。

形が残っている炭や薪は、次のキャンプで使う時には着火しやすく、火起こしで大活躍します。
使い終わった炭や薪を安易に捨てるのではなく、キャンプマナーや環境のために火消し壺で炭や薪の再利用をしてみてください。
火消し壺は必ずや、楽しいバーベキュー、楽しい焚き火の相棒になってくれるはずですよ。

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この記事を書いた人

愛犬と年間40泊、まったりとキャンプを楽しむWEBライター。
 
キャンプ歴10年、メインシーズンは冬。
ギアはメーカーにはこだわらず、良いと思ったものを長く使うスタイルです。
毎年各メーカーから発行される新作カタログを隅々まで読み尽くすのが至福の時間。

おすすめキャンプ情報を詳しく丁寧にわかりやすく紹介します!

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