今回は話題のPASECO(パセコ)ストーブWKH-3100GとアルパカストーブTS-77JS-Cを実際に比較して徹底検証し、紹介いたします。
著者はこれまでアルパカストーブTS-77A、コロナストーブSL-5121を利用してきたんですが、今回ストーブWKH-3100GとアルパカストーブTS-77JS-Cを入手しましたので、過去のキャンプ経験をもとに両者を比較していきたいと思います。
「キャンプ用にストーブの購入を考えているけどどれを購入をしたら良いか迷っている…」
「PASECOストーブって安いけどちゃんと使えるの?」
そんな悩みや疑問をお持ちの方は是非今回の記事を参考にしてください。
PASECOストーブとは?その本社は?
PASECO(パセコ)は1974年に韓国で設立された老舗ストーブメーカーで、暖房器具だけでなく、エアコンや洗濯機、食洗機、ガスコンロなど幅広い製品を製造しているようです。27か国を超える国々へ年間100万台以上の暖房器具を輸出しています。
2021年から日本の正規代理店「Trade Garage株式会社」で日本国内販売が開始され、現在「WKH-3100G」と「CAMP-25」の2種類のモデルが流通しています。
WKH-3100Gはアルパカストーブと形状が似ており、品薄で入手しにくかったアルパカストーブの代替品として注目を集めはじめました。
CAMP-25はWKH-3100Gの2倍近い火力があります。その分ボディは大きく重量も上がりますが、本体上部が伸縮してコンパクトになるという画期的な機構をもっており、持ち運びや収納がしやすくなっています。
冬キャンプのストーブとしてどちらも非常に注目を集めています。
PASECOストーブ WKH-3100Gの魅力
①見た目はアルパカそっくりだけど、1万円代と圧倒的なコスパの良さ!
PASECOストーブ WKH-3100Gの大きな魅力として、アルパカにそっくりなカッコいいデザイン。なのに正規価格16,940円というコスパの良さが挙げられます。
アルパカストーブの日本仕様TS-77JS-Cは正規価格32,890円、ケースが付いてないとは言え半額近くの安さはすごいです。。
冬キャンプでも使える能力を持ちながらも、1万円代で購入できるのは非常に大きな魅力です。
②18時間の連続燃焼が可能!
PASECOストーブは灯油タンク容量5.3Lと大きく、18時間の連続使用が可能なので、夜中に灯油が切れる心配がなくなります。
灯油を入れるのはけっこう手間、手に灯油の臭いがついたり、好きな方はあまりいないと思います。給油回数が減るのはキャンパーとしては純粋に嬉しいです。
また「18時間も使わないよ」という方でも、タンク容量が大きければ灯油を入れすぎて溢れるリスクが軽減するので実はメリットがあるんです。これはオイルランタンでも同じなんですが。
③輻射熱で横方向もしっかり暖かい!
PASECOストーブはアルパカストーブやフジカハイペットと同じく輻射式ストーブです。火をつけると燃焼筒が赤熱して、まわりに輻射熱を放射、遠赤外線の効果によってポカポカと体を暖める効果があります。
他に有名なキャンプ用ストーブとして、トヨトミレインボーストーブやアラジンストーブがありますが、こちらは対流式ストーブです。対流式ストーブは、ストーブ上部の熱い空気が空間全体を対流しないと、足元まで暖かくなりません。
輻射式ストーブは、空間全体が温まらなくてもストーブ横に近寄ればダイレクトに暖かく感じられるので、よりキャンプ向きです。
PASECOストーブとアルパカストーブを徹底比較!安いけど大丈夫?
PASECOストーブWKH-3100GとアルパカストーブTS-77JS-Cのスペックをまとめると以下の通りとなります。
パセコWKH-3100G | アルパカTS-77JS-C | |
出力 | 3.0 kW/h | 3.0kW/h |
タンク容量 | 5.3L | 3.7L |
燃料消費量 | 0.295ℓ/h | 0.293L/h |
燃焼時間 | 約18時間 | 約10時間 |
製品サイズ | Φ325×466(mm) | 高さ405×幅350×奥行350(mm) |
重さ | 5.3 kg | 約6.6kg |
付属ケース | ケースなし | ケース付き |
価格 | 16,940円 | 30,800円 |
この表を見ると、出力(火力)は同じです。タンク容量はパセコの方が大きいため、その分燃焼時間が18時間と長くなっております。
スペック上ではPASECOストーブの方が優れているように感じますが、実際に使用して感じる暖かさや違いなどを検証していきたいと思います。
暖かさの違いを検証!
パセコストーブとアルパカストーブの暖かさについて、スペック上はどちらも3.0kW/hということで互角となっていますが、実際に同じなのかどうか検証してみました。
検証方法
ストーブから一定距離(約30cm)を置いて温度計を設置し、温度変化に差があるかどうか確かめます。お互いの熱が干渉しないように間には仕切り板を入れます。この時の室温は約7℃でした。
ある程度温度が上昇して止まった時の温度を測ると、どちらも28.6℃でした。(あくまで実験した場所の条件が影響しているので、どんな場所で同じ温度にはなりません)
なんと同じ数字となりました。
体感温度も比較してみましたが、差はわかりません。
価格は1万4千円ほどの差がありますが、暖房能力に関してはスペックの通り大きな差は感じませんでした。
検証結果からどちらがおすすめ?
これらの検証結果から、筆者はPASECOストーブの方がおすすめだと感じました。
その理由は「PASECOの方が安いにも関わらず、暖房能力に大きな差がなく、燃焼時間も長いため」です。
灯油ストーブで16,940円は非常にコスパが良いので、すでにストーブを持っている方でも補助暖房として2台目を購入しても良い価格だと思います。
冬キャンプ用に初めて灯油ストーブを購入するという方にもおすすめです。
PASECO(パセコ)ストーブのデメリットは?
PASECO(パセコ)ストーブのデメリットとして挙げられるのは「屋外使用専用である」という点です。
JHIA認証未取得のため屋内使用を謳うことができないためです。
PASECO(パセコ)ストーブにおすすめの五徳
ストーブの上でケトルのお湯を保温しておきたい方におすすめなのがストーブ用の五徳です。
PASECOストーブにおすすめの五徳としては以下の2種類が挙げられます。
コーナン オリジナル 七輪用 ゴトク 五徳
キャプテンスタッグ 炭焼き名人七輪用ゴトク
PASECO(パセコ)ストーブで冬キャンプをより快適に過ごしましょう!
以上、今回は注目のPASECO(パセコ)ストーブの実力をアルパカストーブと比較し、紹介いたしました。
暖房能力、コスパ、燃焼時間が優れており、冬キャンプには非常におすすめのストーブであることがわかりました。
これからの時期は品薄になることが予想されるため、購入をお考えの方はお急ぎください!