テントやタープを張る際に使われる「パラコード」は、アウトドアシーンで活躍する万能アイテムのひとつです。
近年ではおしゃれなハンドメイドアクセサリーの材料としても人気で、アウトドアギアをおしゃれに変身させて楽しむ方も増えてきています。
そこで今回は1本あれば便利なパラコードの選び方からおすすめの商品についてご紹介!
パラコード初心者でも簡単に編める基本的な編み方もご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「パラコード」とは
パラコードの正式名称は「パラシュートコード」で、もともとパラシュートの吊り下げ紐として使われていました。
色や柄のバリエーションが豊富で、細くて耐久性に優れているのが特徴です。
パラコードを使って作られたブレスレットは「サバイバルブレスレット」とも呼ばれ、登山やアウトドアのお守りや防災アイテムとしても人気があります。
パラコードを何に使う?多様な活用方法をご紹介
アウトドアシーンで活用する
耐久性が高いパラコードはテントやタープの補助ロープとして使用できます。
また、ペグを刺した場所の目印としてパラコードをペグに結んで目印にしたり、ハンモックの吊り紐にしたり、ハンギングチェーンの代わりとして使うことも可能。
ナイフや斧などの持ち手部分にパラコードを取り付ければグリップ力を向上させることもでき、スキレットやシェラカップの持ち手部分に取り付ければ火傷の予防にもなるなど、アウトドアシーンにおいて活躍できます。
アクセサリーや小物に変身させる
カラーバリエーションや柄が豊富なパラコードは自分好みのアクセサリーや小物を作ることも可能です。
ブレスレットやキーボルダーなど普段から身につけられるものから、愛犬用のリードに活用するなどアイデア次第でオリジナル性の高いアイテムを作ることができます。
細い糸として活用できる
パラコードの中に含まれる芯材を活用して着火剤や裁縫の糸として活用することができます。
また、未使用のパラコードであればデンタルクロスの代用としても使うことができるので、うっかり歯ブラシを忘れてしまった場合や水場がないアウトドアシーンにもおすすめです。
パラコードの選び方
耐荷重から選ぶ
出典元:amazon
パラコードは素材の種類や中に含まれた芯材の数、ロープの太さによっても強度が異なり、1本のロープに7本の芯材を使用した太さ約4mmのパラコードは約250kgの重さに耐えられるのが特徴です。
テントやタープを張る際や荷物を吊るしたり縛ったりする場合は耐荷重が高いタイプを選びましょう。
素材から選ぶ
出典元:amazon
本格的なアウトドア向きの「ナイロン製」
耐久性と強度に優れたナイロン製のパラコードはキャンプで大型のテントを張ったり、本格的な登山で使用する際におすすめ。
ナイロン製のパラコードは吸湿性と伸縮性に優れて形が崩れにくいというメリットがある反面、水に濡れると硬くなってしまうので、雨の日には使いづらくなるので注意が必要です。
幅広いシーンで使える「ポリエステル製」
ポリエステル製のパラコードはナイロン製に比べると強度こそ劣りますが、紫外線や摩擦に強く雨の日でも扱いやすいのが特徴です。
キャンプでは軽量のテントやタープを固定したり、パラコードで作成したブレスレットやアクセサリーは身につけたままマリンレジャーも楽しめるなど、幅広いシーンで活用できます。
コスパが魅力の「ポリプロピレン」
ポリプロピレン製のパラコードは他素材に比べ全体的な強度や耐久性は劣りますが、その分軽量かつ手頃な価格で購入できるのが魅力です。
耐水性に優れているので水場での使用にもおすすめですが、紫外線に弱く劣化しやすいのが難点です。
長さで選ぶ
パラコードは用途に適した長さを準備することも大切な要素です。
ガイロープとして使用する場合、小型のテントやタープ用であれば3〜4m、大型テントの場合
20m以上の長さが必要です。
アクセサリーを作る場合は、ブレスレットひとつであれば3〜4mを目安にして、作りたいアクセサリーの種類や大きさに合わせて購入しましょう。
デザインで選ぶ
パラコードは単色のものから柄付きのもの、反射材が含まれているものなどデザインやカラーバリエーションが豊富です。
好みのパラコードを複数組み合わせてアクセサリーを作る場合は、太さや素材感を統一させるために同じメーカーのものを購入するのがおすすめです。
パラコードの基本的な編み方
ここでは初心者でも簡単にパラコードを編める基本的な編み方を2種類ご紹介していきます。
今回はシェラカップを例としてご紹介していきますが、材料を変えることで作りたいアクセサリーや小物に変身することができるので、ぜひチェックしてみてください。
フィッシュテイル
初心者でも超簡単に編める「フィッシュテイル」はスッキリとスタイリッシュなデザインに仕上がるのが特徴です。
①パラコードを180cm程度に切って、中心部分をシェラカップの下に置きます。
②片方のパラコードをシェラカップの持ち手の間に上側から下に通して反対側に引っ張ります。
③②と同様に反対もやっていきます。
④ ②〜③を交互に繰り返して持ち手の先まで続け、先端まで来たら隙間にパラコードを上から下へ通し好みの長さで結んで切り、パラコードの先をライターで炙れば完成です!
出典元:amazon
ブレスレットやキーホルダーとして作りたい場合は1本のパラコードとナスカン(フック)やキーリングがあれば作ることが可能です。
【作り方】
①作りたいアクセサリーの長さでパラコードをU字にして、ナスカン(フック)やキーリングを取り付け、結び目を作ります。
②左右交互に上側から下側へと編み込んでいきます。
③最後まで編んだら、緩まないように結び目を作り、余ったパラコードをハサミでカットして先端をライターであぶれば完成です。
平編み
「コブラ編み」とも呼ばれている平編みはボリューム感が印象的で、パラコードでは人気のある編み方のひとつです。
①200〜230cm程度にパラコードを切り半分に折ったら、輪っかになる部分にシェラカップの持ち手が入るようにセットします。
②上側のガイロープを画像のようにクロスさせ、先端は左側の隙間に下から通して締めます。
③同じように左右交互に編んでいき最後まで編んだら、持ち手の先端の隙間にガイロープを上から下へ通して結び、先端をまとめるためにライターで炙れば完成です。
出典元:楽天市場
平編みもカラビナやキーリングなどを用いれば、キーホルダーやアクセサリーなどを作ることもできます。
【作り方】
①作りたいアクセサリーの長さでパラコードをU字にして、ナスカン(フック)やキーリングを上下に取り付けます。
②左右交互に上側から下側へと編み込んでいきます。
③最後まで編んだら、緩まないように結び目を作り、余ったパラコードをハサミでカットして先端をライターであぶれば完成です。
パラコードはどこで買える?おすすめ商品は?
パラコードは直接ココで買える!
パラコードを直接選んで買いたい方は以下の店舗のキャンプグッズコーナーやアウトドアコーナー、手芸コーナーをチェックしてみてください。
しかしパラコードを使った手芸やアイテムが人気を博してからは、品薄となっている店舗もあるので、事前に確認してから店舗に向かう方がおすすめです!
【主な販売店】
・100均(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)
・ホームセンター(コーナン、カインズ、コメリなど)
・大型スーパー(イオン、ヨーカドーなど)
・手芸用品店
・アウトドア用品店
・スポーツ用品店など
ネットで買うなら、どのパラコードがいい?筆者おすすめのパラコード5選!
豊富なカラーバリエーションの中から好みのパラコードを選びたい方や、アウトドア向きの耐久性に優れたものを購入したい方、パラコードを複数安価で購入したい方はネット販売を利用するのがおすすめです!
ここでは筆者がおすすめするパラコードを5選ご紹介していきます。
①ロスコ(Rothco) 7芯 パラコード 30m
引用元:amazon
アメリカのミリタリーブランド「ロスコ」が展開する耐水性と耐久性に優れたナイロン製のパラコード。
太さは約3〜4mmで7芯構成となっており、カラーバリエーションも16色から選ぶことができるので、アウトドア用からアクセサリーまで幅広く活用できます。
②Youriad パラコード 30m
引用元:amazon
アウトドアでも活用しやすいように、表地に汎用性の高いポリプロピレンを使用して、内芯に軽量のポリエステルを採用した耐摩擦性と強度に優れたパラコードです。
内芯は1つ毎に3本の縒り糸を束ねた丈夫な作りになっており、5、7、9芯から選べます。
表地は若干タイトめに作られていますが、初心者でも編みやすいのが特徴です。
③Soomloom テント用ロープ パラコード 反射材付き
引用元:amazon
光に反射する反射材が編み込まれた耐久性に優れたパラコード。
夜間の視認性が高いので、夜のキャンプ場など暗い場所で活躍しやすく、愛犬用のリードやブレスレット、テントやタープのガイドロープとしてもおすすめ!
サイズ展開も幅広く、用途に合ったモデルを選べるのも嬉しいポイントです。
④タフグリッド(TOUGH-GRID) 11芯 ミルスペックパラコード
引用元:amazon
パラコードの内芯は11本と優れた強度と耐久性を備え、340kgの荷重にも耐えられる高性能なモデルです。
高い耐UV性と摩擦耐性も有しているので、テントやタープのガイドロープ用だけではなく、ハンモックのスリングやブッシュクラフトなど本格的なアウトドアで使用したい方におすすめです。
⑤Atwood『7 STRAND 550LB パラコード』
引用元:楽天市場
Atwood(アトウッド)はアメリカで設立されたロープ専門メーカーで、ロープの使いやすさとクオリティを高めた製品が人気となっています。
安価ながら高品質な製品はカラーバリエーションも豊富!
アウトドアシーンだけでなく、アクセサリー作りや靴紐など日頃のファッションアイテムとして活用するのもおすすめです。
まとめ
今回はパラコードについてご紹介しました。
パラコードのデザインや編み方はご紹介した以外にもまだまだたくさん存在しているので、アレンジ方法や使い方も無限の可能性を秘めています!
ぜひ皆さんもパラコードを使って、おしゃれなオリジナルアイテムを作ってみてくださいね。