今回はクラウドファンディングのMakuakeで販売された、タナちゃんねるの焚き火台「KUBERU」を実際に使ってみた感想をご紹介したいと思います。
他の焚き火台とは見た目も使い勝手もの大きくことなるので、新しい焚き火台を探している方の参考になればと思います。
斬新な見た目がインパクト大!KUBERUのコンセプトは一生ものの焚き火台
近未来を感じさせる斬新な構造にまず目を奪われますが、まずは、TOKYO CRAFTSの製品説明いわく、一生ものの焚き火台ということです。
実際に触ってみても重量もそこそこあり(4kg)非常にしっかりした作りになっています。これだけしっかりしていれば一生もののという表現も嘘ではないなという印象。
もう一つの特徴は、薪の”置き方”にあります。公式ページの写真を見てみると、不思議な形をした火床に薪を縦にドーンと入れています。これは確かに新しいですね。どんな使い勝手なのか検証が楽しみです。
KUBERUを生み出したメーカー「TOKYO CRAFTS」とは
斬新な見た目のKUBERUですが、製造しているメーカー名は「TOKYO CRAFTS」と言います。初めて聞くメーカーだという読者も多いのではないでしょうか?
TOKYO CRAFTSはキャンプ系You Tuber「タナちゃんねる」の代表タナ氏が今年2021年に立ち上げた、出来立てホヤホヤのメーカーということです。
「タナちゃんねる」はキャンプ用品のレビューなどが人気のチャンネルで、登録者数は現在なんと21.6万人。
いろいろなキャンプ用品を実際に使って比較したり、キャンパーにインタビューしたり、タナ氏の軽快でわかりやすいトークが人気なようです。
そんなタナ氏の豊富なキャンプノウハウを元に開発された第一弾商品が、このKUBERUというわけです。
KUBERUを組み立ては見た目に反して超簡単
それでは開封し早速、組み立ててみます。
部品は全部で4種類。意外とシンプルなことに少し驚きました。
収納袋は残念ながらついていません。メーカーでも別売りもされていないので収納には課題が残ります。
それにしても1個1個のパーツが2mm厚の鉄板ということで非常にしっかりしています。
まずは、火床にベースを差し込みます。
これで骨格は完成です。めちゃくちゃシンプルですね!
調理をするときはゴトクを設置します。
鉄板が厚くてしっかりしたパーツなので、取り付け時も曲がったりせず、きっちりハマってくれるところが気持ちいです。
完成! なんかどことなくSF映画に登場するロボットみたいでカッコいいです。
見た目が近未来っぽいので、組み立ても難しいのかと思いきや、あまりの簡単さにいい意味で予想を裏切られました。
複雑な構造をしていますが可動変形するパーツもありません。
KUBERUの燃焼実験。薪はよく燃える!焚き火調理もOK!
焚き火台の組み立てが終わったので、さっそく実際に焚き火をやっていきます。
まずは薪をセット。太めの薪をそのままドーンと載せてもスペースに余裕があるのがいいですね。
よくある焚き火台のように、火床がすぼまっていないので、薪の向きや角度を試行錯誤しなくても、ストレートに置けてストレスフリーです。
今回は太い薪を2本平行に置く、ロングファイヤースタイルにしてみました。
そして丈夫な焚き火台なので、重たい薪をしっかり受け止めてくれ、安定感は抜群です。さすが「くべる」と名を冠するだけあります。
着火してみます。今回はベスター2個をつかいました。
普段薪を横置きするので、縦置きの場合上手く燃えるのか気になりましたが、すんなり燃えてくれました。
今度はゴトクを使ってみます
重たいダッチオーブンを載せてみます。安定性問題なし!びくともしません
大きな鍋が設置されていても、追加の薪の補充が容易にできるところがポイント高いです。
五徳の幅を変えると、メスティンのような小さなクッカーも対応可能です。
スペース的には、メスティンとスキレットの同時使用もいけそうです。
ただし取っ手の位置を工夫しないと、取っ手に炎が当たってしまうので注意が必要。
公式サイトによると、ゴトク位置を前後させることで鍋に与える火力をコントロールできるということです。なかなか奥の深い焚き火台ですね。
下の写真でいうと、右側にゴトクを移動させると火力が強くなるということです。
ただ、それは使用する薪の長さやによって変わってくるでしょう。
また、一旦焚き火をした後だと、パーツが熱いので耐熱グローブで作業しなくてはなりません。この辺の使い勝手は少し気になりました。
意外な効果!KUBERUの前に座るとめちゃくちゃ暖かい!
それともう一つ、この焚き火台ならではの特徴がありましたのでご紹介します。
それはずばり、暖かい!です
普通の焚き火台と違う大きなポイントとして、火床の傾斜が挙げられますが、この独特な構造が焚き火の前にいるキャンパーに向けて、大量の輻射熱を放射してくれます。
下の解説図のように、薪が真上ではなく、キャンパーの方に傾いているため、通常の焚き火台よりも多くの熱量を受けることができます。
これはいろんな焚き火台を使ってきた著者でも経験したことのない、驚きの効果でした。
とくに顔あたりに熱を強く感じました。夏だとちょっと暑くてシンドイかもしれません。
公式ホームページには、冬キャンプの写真が掲載されていたのですが、確かに冬だとありがたいと思います。
ではKUBERUの良いところ、少し気になったところをまとめますので、購入の参考にしてください。
良かったところ
頑丈:メーカーが一生ものと謳うだけあり、作りはものすごくしっかりしていて安定感があります。
組み立てが簡単:斬新な見た目に反して、組み立てが超絶シンプルで簡単です。
大きな薪でも置きやすい:薪をくべる際の試行錯誤ストレスがないのは大きなポイントです。
暖かい:手前に傾斜した特殊なデザインのおかげで、天空に無駄に放熱していた大量の輻射熱を浴びることができます
ダッチオーブン料理がしやすい:頑丈かつ、薪の追加が容易なので、ダッチオーブン派の人にはおすすめです。
目立つ:個人の主観ですが、男性ならこのハイテクな見た目はかっこいいと感じるのではないでしょうか
気になったところ
コンパクトにならない:火床の形状は固定されており、ハイテクな見た目に反し、折りたたむことができないので嵩張ります。
収納袋がない:ないです。これは残念です。せめて別売でも出して欲しいです。
それなりに重い:頑丈な分しかたありませんが、4kgとそれなりに重いです。収納袋がないのでその重さは余計に負担となりそうです。
夏場は顔が暑い:暖かいのも、度がすぎると暑くなるのは仕方のないところ、夏場のキャンプは正面に座り続けることはシンドイかもしれません
焚き火の素朴な雰囲気に合わない?:ハイテクなデザインも、伝統的な焚き火スタイルが好きな人には合わないかもしれません
総評
いかがでしたでしょうか。収納袋がないなど気になる点もありましたが、著者としては、似たような機種が溢れかえる最近の焚き火台ブームの中にあって、とても個性の光る秀逸な焚き火台だなと感じました。
とくに薪の置きやすさはとても優秀で、ホームセンターで販売している薪をストレートに置けるのは、ストレスフリーで快適でした。
頑丈な構造なのでダッチオーブン料理をしたり、グループで冬キャンプをするキャンパーには、外見の斬新さもあいまって、盛り上がるのではないでしょうか。
以上、TOKYO CRAFTS 焚き火台KUBERUのご紹介でした。購入の参考になれば幸いです。