「氷出しコーヒーってなに?」
「本来のアイスコーヒーと氷出しコーヒーとの違いは?」
「氷出しコーヒーの作り方を知りたい」
新しい情報に精通しておられる方や、コーヒー好きの方は上記のように思っておられるのではないでしょうか?
氷出しコーヒーは、世界一のバリスタに輝いた経歴を持つ粕谷哲氏が考案した方法で淹れたコーヒーです。
難しいテクニックは必要なく、おいしいコーヒーを楽しめます。
本記事では、氷出しコーヒーの魅力・作り方などを具体的にご紹介します。
氷出しコーヒーとは?魅力をご紹介!
氷出しコーヒーとは、氷を使って淹れたコーヒーです。
世界一のバリスタに輝いた経歴を持つ、粕谷哲氏が考案しました。
氷をセットし、自然解凍するまでじっくりと待ち、コーヒーを抽出します。
「え?氷?コーヒーって熱いお湯でドリップして抽出するんじゃなかったの?」と、びっくりされた方も多いのではないでしょうか?
本項目では「本来のコーヒーの淹れ方」とは、違った味わいや、淹れ方を楽しめる氷出しコーヒーの魅力についてご紹介します。
コーヒーの香り・風味を楽しめる
氷出しコーヒーは、コーヒー特有の香りや味はそのままに、無駄な雑味が取り除かれてスッキリした味わいを楽しめます。
コーヒーを飲んだ後で、苦味や酸味だけが口の中に残り「まずい!」と感じた経験はありませんか?
後まで残る美味しくない味のことを、雑味といいます。
コーヒーは、お湯の温度・豆の引き具合・抽出の速さ・豆の荒さなどによって味が変わります。
淹れ方によっては、苦味・酸味だけが強調されてしまい「まずい=雑味」を感じるのです。
氷出しコーヒーは、氷という低い温度でじっくりと時間をかけることにより、苦味成分が必要以上に抽出されるのを防ぎます。
よって、無駄な雑味が入り込むことがなく、スッキリとしたコクのある味わいになるのです。
決まったルールがない
氷出しコーヒーの魅力は、決まったルールがないことです。
ドリップコーヒーにしてもフレンチ式にしても「何分以内にドリップする」「何分間蒸らす」「一定のスピードでドリップする」など一定のルールがありますよね。
毎日美味しいコーヒーを楽しむために、一定のルールがあるのはありがたいことです。
反対に、水だしコーヒーにはルールがありません。
つまり「なんでもあり」だということです。
例えば、氷だしコーヒーを淹れるときに、次のようにいろいろ考えながら挑戦できます。
「自分にとってどんな淹れ方が一番美味しいだろう?」
「今日は美味しかったな」
「次は粗挽きで試してみよう」
ルールがないことで「自分流の淹れ方を発見できるかもしれない」と期待をしながら新しく挑戦でき、可能性も広がります。
氷出しコーヒーの評判は?
実際に氷出しコーヒーを作っている人は「美味しい」「ブラックコーヒーなのに甘い」などの感想を持っており好評です。
Twitterにも氷出しコーヒーに関するコメントが、載せられています。
おはようございます。今日の天気は曇天。昨夜2人分の氷出しコーヒーを仕込んで寝たのですが、今朝はまだ氷残ってました。
甘さ際立つ美味しさでドリップされてました。さぁ 行って来ます!#氷出しコーヒー#コーヒー好きと繋がりたい pic.twitter.com/BM68FRdOY4
— 【トモちゃ】50歳過ぎて焙煎士になるおじさん (@tomo_roastery) April 11, 2023
半年前ぐらいに氷出しコーヒーやってみたらめちゃくちゃ上手いこといってブラックなのに甘いコーヒーになった
以後成功してない— かむぜ (@kamuiz_south) April 13, 2023
「時間をかけてでも作って飲みたい」と思えるほどに、美味しいと感じる人が多いと伺えます。
氷出しコーヒーの作り方をご紹介!
氷出しコーヒーの作り方は簡単!
まずは、粕谷哲氏の公式YouTubeの氷出しコーヒーの作り方をご覧ください。
では、さっそく氷出しコーヒーの作り方をおさらいしましょう!
①コーヒーを挽く(粕谷哲氏は中粗めが好みなのだそう)
②挽いたコーヒー豆をドリッパーにいれ、上から氷を敷き詰める
③冷たい水を回し淹れる
④抽出を待つ
たったのこれだけです。
「コーヒーや氷はどれくらいの量を用意したらいいの?」と思われるときには、粕谷哲氏のレシピを参考にしましょう。
YouTube動画によると、コーヒー50gに対して氷300g・水300gの割合(コーヒー:氷:水=1:6:6)です。
抽出時間は4〜8時間
抽出時間は、氷が溶けるまです。
季節や室内温度によって異なりますが、大体4〜8時間くらいかかります。
ドリップコーヒーは2分30秒〜3分を目安に抽出するのに比べると、出来上がるまでにかなりの待ち時間が必要です。
夜のうちにセットし、朝飲むなど工夫している人もいます。
コツは楽しむこと
粕谷哲氏によると、氷出しコーヒーのコツはとにかく楽しむこと。
「どうやって氷を引き詰めよう?」とか「今日は氷の形や大きさを変えてみよう」とか「このコーヒー豆ならどんな味わいになる?」など、気軽に試してみましょう。
氷を引き詰める作業にも、特にルールはなく、積み木感覚で楽しめます。
氷出しコーヒーのメリットデメリットとは?
メリット・デメリットを知っておくと、さらに氷出しコーヒーを楽しむ幅が広がります。
本項目では、氷だしコーヒーの利点・弱点についてご紹介します。
氷出しコーヒーを初めて作る方や、興味のある方は、メリット・デメリットを理解した上でチャレンジしてみましょう。
メリット
氷出しコーヒーのメリットは、コーヒー豆のよさを凝縮させた美味しいコーヒーを飲めることです。
氷出しコーヒーでは雑味が出にくいため、コーヒーが苦手な方でも飲みやすいのです。
特に「コーヒーは苦いから嫌い」「アイスコーヒーは苦手」という方が氷出しコーヒーを飲んだら、その甘さに驚くでしょう。
また、夏の暑い季節に、氷を山積みにしている様子を見るだけでも涼しくなります。
夏になると、かき氷・氷を入れた麦茶の写真や映像にひかれますよね。
ドリッパーの上に山積みにされた氷がどんどん溶けていく光景は、特に真夏にぴったりです。
デメリット
氷出しコーヒーのデメリットは、抽出に時間がかかることです。
氷が溶けるまでに4〜8時間の時間を要するため「今から作ってすぐに飲もう!」というわけにはいきません。
前日からセットしておくなどの準備が、必要です。
また、出来上がりの味や色が薄くなりやすいことや、ムラになりやすいことも度々話題にのぼります。
氷が溶け残っていることや、抽出のムラが気になる場合は、水を回しかけることで改善できます。
そもそも、厳格なルールはないことが氷出しコーヒーの醍醐味です。
ムラを楽しみながら、豆の量・粗さなどを調節し自分の好きな味わいを見つけていきましょう。
氷出しコーヒーを実際に作ってみた
実際に氷出しコーヒーを作ってみました。
YouTube動画では、ハリオのドリッパーを使用していましたが、今回はカリタのドリッパーを使用。
氷も、家にあるアイスキューブで作った氷を使いました。
ドリッパーにコーヒー豆を入れ、氷を載せていきます。
確かに、涼しげな光景で、見ているだけでワクワクしてきます。
出来上がりは、多くのコメントにもあったように、少し薄くなりました。
気になるお味は……
「甘い!!!」
いつも同じコーヒー豆を飲んでいるとは思えないほどに、甘く感じます。
薄い色合いにしては、コーヒーの味わいもしっかりしています。
まだまだ改善点はありそうですが「またチャレンジしたい!」と感じるほどの味でした。
氷出しコーヒーとアイスコーヒーの違いとは?
「そもそもアイスコーヒーにはどんな作り方があるの?」「それぞれ味の特徴や違いがある?」と思うことはありませんか?
アイスコーヒーの違いを知っておくと、その時の気分・状況・コーヒー豆に合わせて楽しめます。
本項目では、アイスコーヒーの違いについて具体的にご紹介します。
アイスコーヒー
アイスコーヒーは、お湯でドリップしたコーヒーを急速に冷やして作ります。
普段の2倍の濃さでコーヒーを抽出後、コーヒーサーバーに氷を入れます。
コーヒーが急速に冷やされ、美味しさがぎゅっと凝縮された美味しいコーヒーの出来上がりです。
水出しコーヒー
水出しコーヒーは、コーヒー豆を常温の水に浸して抽出したコーヒーです。
水出し麦茶・緑茶のコーヒーバージョンといえばイメージしやすいかもしれません。
常温でゆっくりと抽出されるときに、コーヒー豆の油や香りも一緒に溶け出すので、アイスコーヒーとは違った風味を楽しめます。
贅沢なコーヒーの味わい方としても、人気です。
氷コーヒー
氷コーヒーとは、抽出したコーヒーをアイスキューブで冷やしたものです。
牛乳に入れて、カフェオレとして楽しみます。
普通のカフェオレは、氷を入れたときに薄くなりますが、氷コーヒーだと薄くなるのを防げます。
見た目にも可愛くインスタ映えもするため、人気の楽しみ方です。
氷出しコーヒーを楽しもう!
氷出しコーヒーは、比較的新しいアイスコーヒーの作り方です。
作り方に厳格なルールはなく、とにかく楽しむことが美味しく飲むための最大のポイントです。
氷の形・積み方など、いろいろと試しているうちに、自分にぴったりの方法が見つかります。
「こうでなければならない」という固定観念を捨てて、美味しいコーヒー作りにチャレンジしてみましょう。
とっておきの水出しコーヒーレシピを、発見できるかもしれませんよ。