男前キャンプサイトを実現できる「パップテント」は今や男性だけでなく女性キャンパーも使用するほど人気が高まってきています。
余計な装飾がなく無骨なミリタリーテイストが印象的で、実用性が高いモデルも数多く、本格的なソロキャンパーにはおすすめなアイテムです。
そこで今回は、パップテントのメリットやデメリットともに、オススメしたいモデルを10選ご紹介していきたいと思います!
パップテントとは?
パップテントは、もともと過酷な環境でも軍人が使用出来るように開発された軍幕テントの一種です。
名前の由来は諸説ありますが、コンパクトで手軽に使用できることから「Pup Tent(子犬のテント)」と愛称を付けられたことが始まりといわれています。
パップテントの別名では「ハーフシェルター」や「シェルターハーフ」などと呼ばれることもありますが、そのほとんどはミリタリー調のデザインで森や林などの事前に溶け込みやすいシンプルなものが多いのが特徴です。
パップテントのメリット・デメリット
ソロキャンプを始めようと思っているキャンパーが一度は気になる「パップテント」ですが、使用するにあたってのメリットやデメリットは気になるところ。
そこでまずはパップテントのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
パップテントのメリット
設営が簡単
シンプルなデザインのため、収納時もコンパクトにまとめることができ、ポールの代わりにキャンプ場に落ちている枝を使えば持ち運びも簡単。
設営や撤収も1人で出来るような簡単な仕組みになっていることもソロキャンパーに人気な理由の一つです。
焚き火を楽しめる
パップテントの素材はコットンやポリコットンなどの難燃性に優れたものが多く、テントのそばで焚き火などをしても安心して楽しめるメリットがあります。
レイアウトがアレンジしやすい
パップテントはテントだけでなく、タープとしても使えるため、自分のお気に入りのスタイルに合わせてアレンジできることもメリットの1つです。
同じテントを使っていると飽きやすい方でも、様々なバリエーションを試してみることで、いつまでも飽きずに毎回キャンプを楽しむことができます。
無骨な男前キャンプを楽しめる
シンプルな見た目でありながら、無骨かつミリタリー調が印象的なデザイン性が多くの男性ソロキャンパーを魅力しています。
ポールに枝を使用することで更に男前キャンプを彷彿させ、ブッシュクラフトキャンプの際に使用しても自然の景観を損ないません。
パップテントのデメリット
インナーテントやグランドシートなどが付属されていないモデルが多い
パップテントによってはインナーテントやグランドシート、ポールなどの付属品がセットになっていないモデルも多く販売されています。
本体だけでも雨風は防げますが、地面に直接寝れないため最低限コットが必要になります。
また、春〜秋の3シーズンでは虫が中まで入ってくることもあるので、虫が苦手な方は別途でインナーテントを購入する必要があります。
また、夏場は我慢できても冬場は寒すぎて寝れないどころか低体温症のリスクも高くなるので、グランドシートやインナーテントは必ず準備しておきましょう。
重たい場合がある
パップテントはポリコットン製であることが多いですが、その分重量があり、持ち歩く際に重たく感じることがデメリットと言えます。
もし軽量に優れたものを選ぶのであれば、ナイロン製のものを選ぶのがオススメです。
しかしナイロン製の素材は焚き火などの火の粉で生地が燃え広がる可能性も高いので、焚き火をする際は十分注意する必要があります。
パップテントの選び方
ソロキャンパーに人気の集まるパップテントですが、大型のアウトドアショップでは展示されていないことも多く、初めて購入する方はどんな製品を選べばよいか悩みやすいのではないでしょうか?
そこで、パップテントを選ぶ際の最低限なポイントをご紹介したいと思います。
生地の素材
パップテントを選ぶ際に大切なポイントの一つが生地の素材です。
もしキャンプの際に焚き火を楽しみたい方は難燃性が高いコットン製やポリエステルとコットンを混ぜたTC素材とも呼ばれるポリコットンがオススメですがその反面重量が重たいのが難点です。
軽量かつ耐水性に優れたモデルを購入したい方は、ポリエステルやナイロンが使われている製品がオススメです。軽いモデルだと1kg未満のモデルもあり、ツーリングや徒歩キャンパーなどにおすすめです。
サイズ
一般的なパップテントのサイズは長さが300〜350㎝、幅は150〜200㎝、高さが110〜130cm。
そのため1~2人用で設計されているものが大半ですが、一般的なパップテントだと大人2人で使用するとやや狭い印象を受けるため、基本的にはソロキャンプ向きです。
複数人で使用できるモデルであれば、600cm×300cm×200cm程度(3~4人用)やそれ以上のサイズのラインナップもあるので、使う人数に合わせてサイズを選ぶのがオススメです。
また収納時の大きさや軽さにも購入前に確認しておきましょう。
最新おすすめパップテント10選!
数あるパップテントの中から厳選したおすすめモデルをご紹介していきたいと思います。
バンドック ソロベース
コスパ優秀とネット上でも人気の高いパップテント。
焚き火の火の粉でも燃え広がりにくいポリエステルとコットンを混紡した厚みのあるポリコットンを採用しておりキャンプの醍醐味である焚き火も楽しめます。
耐水圧も3000mmのため急な雨でも安心してキャンプを継続することが出来ます。
またバンドックのソロベースはメッシュインナーとサブポール2本、軽量で丈夫なアルミVペグも付属してお値段25000円以内と初心者キャンパーも気兼ねなく購入できることも嬉しいポイント。
収納サイズは40㎝×20㎝×20㎝で重量は4.4㎏と比較的コンパクトなので、持ち運びも簡単です。
バンドックのソロベースのレビュー記事は以下をご覧ください↓↓↓
【スペック】
使用サイズ | W360xD190xH110cm |
収納サイズ | W40xD20xH20cm |
重量 | 4.4kg |
材質 | コットン混紡生地(ポリエステル65%・綿35%) |
バンドック ソロベース EX
こちらはバンドックの人気テントであるソロベースの、冬仕様テント。
ソロベースEXは冬のキャンプを快適に過ごす上で必要なスカートやサイドウォール、ベンチレーションの役割を担う穴付き。
見た目も本格的なUSパップテントに忠実なところも好印象です。
耐水圧はソロベースと同じ3000mmと突然の雨でも安心です。
サイドウォールやスカートは巻き上げておくことも可能なため、冬だけでなく3シーズンに対応できますよ。
【スペック】
使用サイズ | W360xD190xH110cm |
収納サイズ | W47xD24xH24cm |
重量 | 5.5kg |
材質 | コットン混紡生地(ポリエステル65%・綿35%) |
テンマクデザイン炎幕フロンティア
テンマクデザインで人気の炎幕シリーズのひとつ「炎幕フロンティア」は2分割できることが特徴的なパップテントです。
サイズは横幅:460cm奥行き190cmと1人で使うには十分なスペースがあり、荷物を中に収納してもゆったり使用でき快適に過ごせます。
フライシートとサイドウォールはコットン100%を使用。
焚き火をしても安心な上に、遮光性、通気性にも優れ本格的なソロキャンプを楽しめます。
コットン製の素材は耐水圧が心配になりますが、こちらは撥水加工もしっかり施されているのも嬉しいポイントです。
【スペック】
使用サイズ | W460xD190xH130cm |
収納サイズ | W66xD23xH28cm |
重量 | 10.16kg |
材質 | コットン100% |
大型のモデル ogawa ツインピルツフォーク T/C
パップテントをファミリーやカップルでも使用したい方にオススメなのがオガワのツインピルツフォーク T/Cです。
その大きさはなんと横幅630cm奥行き355cm高さ210cmと広々と使用出来ます。
サイトのレイアウトの種類も豊富なため色んなシーンで楽しめます。
こちらのモデルはインナーテント等は付属されていませんが、フルインナーやハーフインナー二又フレームなどのオプションを選ぶことでお好みの使い方ができるのも魅力です。
使用サイズ | W630xD355xH210cm |
収納サイズ | W75xD28xH28cm |
重量 | 8.2kg |
材質 | ポリエステルリップストップ75d |
軽量キャンパーおすすめ DDハンモック スーパーライト Aフレームテント
ブッシュクラフトを楽しむ方や男前ハンモックやタープで人気の「DDハンモック」のパップテント。
その特徴は重量が730gという軽量に特化し、収納時のサイズは29×14×6cmとバックパックキャンパーでも気軽に使用できる携帯性に優れたモデルです。
素材はポリウレタン製のため焚き火には注意する必要がありますが、耐水圧は3,000mmと突然の雨でも安心でき、別売りのA-フレームメッシュテントと併用して使えば夏場も快適に過ごせます。
ポールは別売りですが、落ちている木の枝を利用すれば男前キャンプを更に楽しめそうです。
【スペック】
使用サイズ | W345xD150xH115cm |
収納サイズ | W29xD14xH6cm |
重量 | 730g |
材質 | ポリウレタン |
DVERG×GRIP SWANY ファイヤープルーフGSテント コヨーテ
こちらよパップテントは「DVERG(ドベルグ)」と、「GRIP SWANY(グリップスワニー)」のコラボモデル。
その特徴はGRIPSWANYが開発した難燃性と撥水性の機能が高い独自の生地。
コットン100%ながら、撥水性も兼備しているため小雨程度であれば幕下で焚き火も楽しめるという冬の季節や焚き火好きなキャンパーには嬉しいテントとなっています。
【スペック】
使用サイズ | W330xD190xH130cm |
重量 | 5.6kg |
材質 | 綿100%(難燃加工、撥水加工) |
フィールドア(FIELDOOR) パップテント TC 320
コスパ良好なテントを数多く販売しているフィールドドアのパップテントは遮光性、難燃性、耐久性に優れたTC素材を採用し、テントの近くで焚き火も楽しめます。
また二股ポールを採用することで、テント内のデッドスペースが無くなり、テント内を有効に活用できます。
吊り下げ式のインナーテントも付属しており、初心者でも簡単に設営できます。
【スペック】
使用サイズ | W320xD210xH130cm |
収納サイズ | W73xD20xH20cm |
重量 | 7.5kg |
材質 | コットン混紡生地(ポリエステル65%・綿35%) |
OneTigris スーパーシェルター
こちらは主にミニタリー系アウトドア用品を数々販売しているOneTigrisのパップテントです。
素材はPUコーティングされた丈夫な75Dナイロンを使用しており、重量は1.45kgと軽量で持ち運びも簡単です。
また入り口にはメッシュドアが付いているため、インナーテントを別購入する必要がないにも関わらず、1万円で購入できます。
値段が安いので使い勝手が気になるところですが、耐水圧は1500mmと急な雨にも対応でき、幕内ではランプなどの照明器具も取り付けられ、使いやすさにもこだわったモデルとなっています。【スペック】
使用サイズ | W210xD125xH115cm |
収納サイズ | W40xD20xH20cm |
重量 | 1.45kg |
材質 | 75Dナイロン |
山善 YAMAZEN キャンパーズコレクション TCハーフシェルター
こちらはコスパに優れ品揃えが豊富なアウトドア用品を数多く販売しているキャンパーズコレクションのパップテント。
素材は難燃性・遮光性・通気性に優れるTC素材を使用しているため、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごせるだけでなく、焚き火も安心して使用できます。
吊り下げ式のインナーテントやポールが付属されているため、簡単に設営できるのも嬉しいポイント。
気になるお値段は16500円とまさにコスパ最高。
初心者キャンパーにオススメしたいモデルとなっています。
使用サイズ | W340xD180xH110cm |
収納サイズ | W58xD18xH18cm |
重量 | 6kg |
材質 | コットン混紡生地 |
人気のパップテントでよりおしゃれにキャンプを楽しみましょう!
今回はソロキャンパーに特に人気なパップテントの中でもオススメしたいモデルを10選ご紹介致しました。
使えば使うほど味がでるパップテントは自然により馴染みやく無骨なキャンプスタイルを楽しめます。
パップテントはタープとしても用いることができるモデルも多いため、普段別のテントを使用している方も十分に活用出来ておすすめです。
今回記事を読んで気になった方はぜひ自分に合ったモデルを手に入れてキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか?