真鍮カンブリアンランタンE.Thomas & Williamsを買ったらすぐやるべきメンテナンス

こんちにちは!今日は真鍮ランタンの代表格、マイナーズランプ、別名カンブリアンランタンの傑作「E.Thomas & Williams」のメンテナンスについてご紹介します。

私も去年2019年に初めて手に入れましたが、使っていくうちに後から気づいた、失敗や後悔がいくつかありました。

とても高価なランプですから、これから購入される方が同じ失敗をしないように教訓として皆様にお伝えしたいと思います。

以上長くなりましたがE.Thomas & Williamsのメンテナンスについてお伝えしました。少しでも参考になれば嬉しいです。

目次

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買ったら最初にやるメンテナンス

購入したら使う前にやったほうがいいことがあります!

それはずばり「吊りフックのバリ取り」です

これですね。

ちなみに説明書にも書いていますが、フックの先端についてたゴムキャップは外して使うものですのでお間違いないように。

ランタンのトップは燃焼中非常に高温になるので、ゴムキャップは溶けてしまいます。

それになんか、ケータイ買った時についてる画面の保護フィルムをずっとつけっぱにしてるの一緒でダサいと思います^^; 無骨に行きましょう。

バリその1

で、バリがこちらです。先端がものすごく尖っているのがわかりますか?

こいつが非常に厄介なんですが、べつに手を怪我をするとかってわけではありません。もちろん手触りはよくありませんが。

では何が問題かというと・・・

こちらがそのバリの被害です。トップフードにスクラッチ傷がついているのがわかりますか?

とくにブラックカラーモデルだと非常に傷が目立ちます(涙)

ランプをぶら下げているときは問題ないのですが、

ランプを置くとバリがトップフードにぶつかるんですね。

そうするとスクラッチ傷が発生してしまんです。「バリめ〜」

こういった自体が起こらないようにしっかりバリを処理して行きましょう。

バリその2

じつはバリはフックの先端だけではないんです。

フックの付け根にもバリがあります。

バリその2による被害状況がこれ。「バリその2め〜」

皆さんもこのような悲劇が起こらないように、しっかりバリを処理してからキャンプに行きましょう。

バリの処理方法

ここからは実際にバリを処理する様子を紹介します。

使う道具はこちら「金属ヤスリ」「サンドペーパー」100均の工具コーナーにも売ってます。

まずは金属ヤスリで、一番尖ったところをピンポイントで削ってやりましょう。「バリめ〜!イートーマスのかたきだ〜!」

目立つ場所がなくなったら、指先でバリを触って、尖っているところ全方位から削りましょう。

ある程度取れたら仕上げにサンドペーパーを使います。80番とか100番とか荒いやつが素早く削れていいです。

サンドペーパーを使う理由は先端を丸〜く削るためです。

指で圧をかけながら丸く滑らかになるように削りましょう。

完成した状態がこちら。バリが取れて滑らかになっていますね。

同じようにフックの根元のバリも取りましょう。

根元の方は慎重にやらないと削らなくていい場所まで削ってしまいますので注意しましょう。

ビニールテープなどでマスキングすることをオススメします。

バリ取り後の比較がこちら。なんということでしょう〜!

バリ取り完了!これならもうスクラッチ傷の心配はありませんね。

というわけでE.Thomas & Williamsのマイナーズランプを買って最初にやることは完了です。

次はしばらく使っていて発生するサビ落としについてご紹介します。

E.Thomas & Williamsのメンテンナンスその2〜錆落とし〜

E.Thomas & Williamsのボディは美しい真鍮(ブラス)で出来ています。というかカンブリアンランタン(マイナーズランプ)は皆真鍮ランタンです。

真鍮は銅と亜鉛の合金です。銅に亜鉛を混ぜると強度が上がります。同時に銅の赤みも薄れて黄色っぽいカラーになります。

正確には亜鉛20%以上のものが真鍮と呼ばれ、現在一般的な真鍮は銅65%、亜鉛35%だそうです。

真鍮は、加工しやすく錆び”にくい”ことのが特徴で、色んなものに使われています。

一番身近な真鍮製品は”5円玉”です。他にもドアノブや管楽器(ブラス)も有名な真鍮製品です。

真鍮も錆びる

で、ここからが本題。

真鍮が錆びにくいとは言っても金属なのでやはり錆びます

真鍮には銅が入っているので緑青(ロクショウ)というサビが発生します。

極端な例でいうと奈良の大仏とか自由の女神も銅製なので、ボディ全体がこのサビ色になっています。

自由の女神も当初は左の写真のようにブロンズカラーだったんです。

現在は右のように青緑。まあ今となってはこのカラーがしっくりきますがね。

ちなみに、この緑青というサビ、表面だけにしか発生せず、内部まで侵食されません

むしろ表面コーティングとして内部を守ってくれるので、鉄のサビみたいに恐れる必要はありません。

サビたE.Thomas & Williamsの悲惨な姿がこちら

E.Thomas & Williamsのマイナーズランプも真鍮製なので、銅ほどではないけどやっぱり錆びるんですよ。

それがこれ。妙な黒ずみがあるのがわかりますか?

拡大するとこの通り、変な模様みたいになってますね。しっかしこれはヒドイ・・・。

均一なクスミ程度ならば真鍮のエイジングとして許容できますが、このセンス悪いカモフラ柄みたいのは我慢できません。

自由の女神の緑青とは違いますけど、布で拭いても取れないので普通の汚れではありません。立派なサビです。

おそらくキャンプで雨や雪に当たったせいだと思います。

E.Thomas & Williamsのサビ落とし方法を考察

やはりマイナーズランプはきれいな黄金色でキープしたいので、このサビを落としていきましょう。

で、サビ落としの方法をいくつか調べたら、4つの方法がありました。

  1. 酢を使う
  2. 重曹を使う
  3. ブラスケア(真鍮用メンテナンス液)を使う
  4. ピカール(金属磨き用研磨剤)を使う

この内、酢とブラスケアは化学反応を使う方法で、ピカールは研磨する方法、重曹は化学反応と研磨の両方ですね。

何がベストなのでしょうか?

高価なランタンを台無しにしたくないので、慎重に検討しました。

は、私は個人的に匂いが嫌いなのと、酢を使うなら真鍮専用のブラスケアのほうが性能が上と判断し、除外しました。

重曹は、酢と同じ理由で化学反応なら専用のブラスケアの方が優れているし、また、重曹の細かい粒を拭き取るのが意外と大変なのを経験済みだったので、除外しました。

残るはブラスケアとピカール

ブラスケアは真鍮用と銘打っています。通常の使い方は液体に部品を浸して使う方法がメインのようですが、ガーゼや綿棒で拭き取る使い方もできるようです。

ピカールも対応金属に真鍮としっかり書いてあり資格は十分です。なんと言ってもピカールは非常にメジャーで使っている人がたくさんいる実績があります。

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最終的にピカールを採用

ブラスケアは魅力的だったんですが、マイナーズランプは一体形成になっている部分が多いので浸け置き洗浄は出来ません。

ガーゼや綿棒につけて使う方法もあるようですが、今回のマイナーズランプは黒く塗装している部分があり、そこに液がついて塗装が剥げたりしないか心配なのでやめることにしました。

というわけでピカールを使ってサビ落としすることに決定しました。

ピカールの研磨というのも、ロゴプレートの文字が削れてしまわないか心配ではあったのですが、思い切ってやってみることにしました。

錆落としスタート!

まずは少しだけウエスに取ります。ウエスは100均の柔らかめのタオルにしました。

さっそく拭いてみます。

するとどうでしょう、ウェットティッシュで思いっきり拭いてもびくともしなかった黒ずみが一瞬で落ちましたすごいぞピカール!

そして気になってた、研磨による本体ダメージですが、微塵も感じられませんでした。

人間の目に見えるような研磨ではないようですし、真鍮のサビは本当に表面に薄く乗っているだけのようです。

というわけでボトムを全部磨いた結果がこちら!輝きが戻りました

つぎは、ホヤガラス周辺の部分です。部品が細かいのでちょっと大変です。

磨いた結果がこちら。全体的にきれいになりました!

ただ、ポール部分の裏とかが拭ききれないので黒ずみが残ってしまっています。

薄い布を通したり、手間をかければきれいに出来ると思いますが、多少の汚れは実用感と捉えて今回は見逃すことにしました。

もしかするとブラスケアを使えば簡単に取れるかもしれないので次回実験してみます。

そして次は一番デリケートな部分、タグプレートです。ここにも模様みたいにサビが出ています。

拭いてみた結果がこちら。何ということでしょう〜!

文字の削れを心配していましたが、取り越し苦労だったようです。サラッと拭き取るかのようにきれいになりました。

最後に釣りフックも拭き上げて、サビ取り完了です!

最初の状態と比較してみましょう。一目瞭然! 輝きが戻りましたね。

ピカールの実力は本物でした。

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おまけ。カンブリアンランタンの燃料は絶対にパラフィンオイルを使うべし!

そして最後は、メンテナンス方法とはちょっと違うのですがこれからE.Thomas & Williamsを使う人にぜーーーったいにお伝えしたいので紹介します。

前回のE.Thomas & Williamsとはなんぞや?の記事でも紹介していたのですが、今回ランプのメンテナンスをして改めて実感したので、念を押しておきます。

ハリケーンランタン同様、マイナーズランプも一応灯油を燃料に使うことが出来ることにはなっているのですが、絶対にやめておいたほうがいいです!

なにせ私はハリケーンランタンには長年ずっと灯油を使ってきましたし、コールマンとか加圧式ランタンですら、ホワイトガソリンやガスではなく灯油燃料のランタンを選んでいます。

理由は圧倒的に灯油のコスパがいいからです!

性能なんて対して変わらないし、キャンプで灯油の匂いなんて気にしないし、パラフィンオイルやらホワイトガソリンは高すぎて買っていいられませんでした。

でもマイナーズランプで灯油を使ったことは大失敗だったんです。

何が失敗かというと”スス”です。

もちろんハリケーンランタンでも使っていれば多少のススは出るのですが、火力を調整すればかなり回避出来るし、最悪ススがついても掃除はできます。

でもマイナーズランプは、火力コントロールが難しい上、なぜかススが出やい。さらにススがついたときの掃除が超絶困難なんです。

マイナーズランプの特殊構造

理由は前回もお伝えしましたが、

  • 手を入れくい狭いボディ
  • 防爆構造の名残である金属メッシュにススがこびり付きやすい
  • バーナー下部にも燃料キャップのネジ切れ込みなど隙間の多さ

などです。燃料タンクから取り外したランプを下から覗いたところ。

さらに奥を覗くと防爆機能の名残である金属メッシュフィルターが見えますね。

取りきれてないススや、ススを拭き取ろうとしたティッシュの繊維が残っていて、美しくないですね・・・。

灯油、ダメ、ゼッタイ

「こんなところ普段は見えないからいいじゃん!」と思った方、甘いですよー

フィルターにススが大量につくと、今度は酸欠になって火が消えたり、たまりすぎたススが落ちてきて、ランプ内がスス汚れだらけになります。

一度スス汚れが付着すると、キレイに除去するのはもう至難の業です。

拭き取る過程で手が黒くなって、手に触れた机も黒くなってと、汚れがどんどん伝染します。

こんな厄介な経験をするくらいなら、多少高っくてもパラフィンオイルを買っといたほうが掃除の時間が不要だし、よっぽど有意義な人生送れると思います。

というわけで、悪いことはいいません、マイナーズランプだけは素直にパラフィンオイルにしておきましょう。

 


以上長くなりましたがE.Thomas & Williamsのメンテナンスについてお伝えしました。少しでも参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

北海道の日本海を眺めながらアウトドアに関する情報を発信する「道産子アウトドア編集部」

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