(前回記事)
野外には照明がなく、キャンプの夜にランタンは必須のアイテムです。
近頃のキャンプシーンでは、便利で明るいLEDランタンが主流となりつつありますが、温かな光が「野外生活」のムードを盛り上げてくれる、オイルランタンも根強い人気を誇っています。
そこで今回は、2023年に人気になるであろう、おしゃれなオイルランタンのおすすめをランキング形式で紹介します。
キャンプの夜を存分に楽しむために、どうぞご参考としてください。
2023年に人気を集めそうなオイルランタン10選
2023年に人気を集めそうなオイルランタン10選をご紹介します。
最新モデルから定番の製品まで、独断と偏見にもとづいたランキングとはなりますが、どうぞお楽しみください。
第1位/FEUERHAND ベイビースペシャル276
出典:FEUERHAND公式代理店/株式会社スター商事公式ホームページ
1893年にドイツで誕生した灯油ランタン(オイルランタン)のオリジナルブランド「FEUERHAND(フェアハンド)」は、「ハリケーンランタン」と呼ばれる古くから親しまれてきたモデルのランタンを作り続けています。
中でも、ベイビースペシャル276は、価格も手頃でサイズ的にも扱いやすく、さらにカラーバリエーションも豊富ということもあって、大人気のオイルランタンです。
多くの同系ランタンのモデルとなっているぐらい、無骨でシンプルながら洗練された気品も感じさせます。
アンティークな雰囲気を醸し出すベイビースペシャルがあれば、それだけでキャンプの夜がワンランク豪華になった気分ですよ。
本体寸法:幅15.5×26高さcm
重量:480g
タンク容量:340ml
明るさ:5w
燃焼時間:20時間以上
第2位/DIETX Hurricane Lantern D76
出典:DIETZ JAPAN公式ホームページ
1840年、照明器具メーカーとして米国ニューヨーク州ブルックリンで創業した「R.E.DIETZ(R.E.デイツ)社」は、現在はオイルランタンメーカーとしてFEUERHAND社と人気を二分するブランドです。
D76は1978年に登場したモデルで、現行のデイツハリケーンランタンの中では最小のモデルとなり、ソロキャパーにも使いやすいサイズとなっています。
これまでは「黒金」と「ブラス」の2色展開でしたが、2023年度には限定モデルとして「ローズゴールド」「ガンメタル「シルバー」の3色が追加されましたので、さらにキャンプサイトをおしゃれにいろどってくれるでしょう。
本体寸法:幅15×24.5高さcm
重量:440g
タンク容量:240ml
燃焼時間:約11時間
第3位/DIETZ D80
出典:DIETZ JAPAN公式ホームーページ
同じくDIETZ社のモデルD80は、「コールドブラストランタンの王」とも称される大型ランタンです。
7分芯を使用しているため、オイルランタンの中では明るい15w相当の光量を発してくれます。
ボディが大型の分、タンク容量・燃焼時間にも余裕がありますので、2泊3日程度のキャンプであれば、途中で燃料の継ぎ足しもする必要がないでしょう。
大型でどっしりとしたD80は、テントサイトでもひときわ存在感を持って夜を照らしてくれます。
本体寸法:幅20.4×高さ38cm
重量:920g
タンク容量:930ml
燃焼時間:約26時間
第4位/CAPTEIN STAG オイルランタン(中)
出典:キャプテンスタッグ(パール金属)公式ホームページ
コストパフォーマンスにすぐれたキャンプグッズを数々発表している、新潟県三条市のアウトドア総合ブランド「キャプテンスタッグ」から、手軽な価格で販売されているのがこちらのオイルランタンです。
キャプテンスタッグのオイルランタンは、大・中・小と3種類のサイズ展開がされていますが、中サイズは携帯性と実用性を兼ね備えた、もっともおすすめのサイズとなっています。
さらに、5色のカラーバリエーションに加え、通販サイトなどでは実売価格2,000円(2022年11月現在)足らずで購入できるということもあり、多くのキャンパーに愛されています。
本体寸法:幅16×高さ25cm
重量:370g
タンク容量:200ml
燃焼時間:約14時間
第5位/Petromax HK500
出典:Petromax公式代理店/株式会社スター商事公式ホームページ
圧力式灯油ランタンメーカーとして、圧倒的な知名度を誇るのが「Petromax(ペトロマックス)」です。
1917年に開発された灯油燃料の圧力式ランタンですが、確かな技術で作られたシンプル構造はHK500にも受け継がれています。
燃料タンクに圧力をかけて「マントル」というガラス繊維を燃焼させる圧力式スタイルランタンのため、約400w相当とハリケーンランタンとは一線を画す明るさが魅力です。
使用前に圧力をかけるシステムは、慣れない人には少々難しいかもしれませんが、レトロでうつくしいデザインとともに、今も多くのキャンパーに愛されています。
本体寸法:幅17×高さ40cm
重量:2.4Kg
タンク容量:1L
燃焼時間:約8時間
第6位/カメヤマ オイルボトルランタン
出典:Amazon
線香やローソクのトップメーカー「カメヤマ」から発売されている、シンプル構造のオイルランタンです。
ケース下部には、小学校のころに誰もが使ったことのある「アルコールランプ」のようなオイルボトルが内蔵された構造で、シンプルながらやさしいローソクのような明かりが、卓上をやさしく照らしてくれます。
キャンプのメイン照明として利用するには、いささか物足りない光量でもありますので、卓上用インテリアランプのように使うのがおすすめです。
本体寸法:幅6.7×高さ19.5cm
重量:250g
タンク容量:60ml
燃焼時間:約12時間
第7位/JD Burford マイナーズランプ(L)
出典:Amazon
石炭鉱業時代に、ローソクの炎で引火爆発事故が多発していたことを受け、事故防止のために生み出されたという、炭鉱ランタンにルーツを持つランタンです。
その名もズバリ「マイナーズランプ(鉱夫のランプ)」と呼ばれ、イギリスの「JD Burford(JDバーフォード)社」はその老舗メーカーです。
圧倒的なうつくしさを誇るそのアンティークなボディは、やさしくゆれる炎の明かりとともに、キャンプサイトだけでなく、自宅のリビングなどもムーディに演出してくれることは間違いありません。
本体寸法:幅8.8×高さ30cm
重量:980g
タンク容量:30ml
燃焼時間:約5時間
第8位/HOLMEGAARD ハリケーンランタン
出典:Amazon
1925年にデンマークで設立された「HOLMEGAARD(ホルムガード)社」の、あまりにも優雅でうつくしいハリケーンランタンです。
ハリケーンランタンという名ではありますが、FEUERHANDやDIETZのハリケーンランタンのような構造ではなく、シンプルなオイルランタンとなっています。
一見もろく壊れやすく感じますが、耐衝撃性と耐熱性を兼ね備え、アウトドア使用を前提で考えられていますので、キャンプでも安心です。
デンマーク王室ご用達ブランドにも選ばれたHOLMEGAARD社のデザインは、シンプルで機能的。ため息が出るほど調和の取れたうつくしさは、卓上を優雅にいろどってくれるでしょう。
本体寸法:高さ33cm
重量:460g
燃焼時間:最大5,000時間
第9位/KAMEYAMA オイルランタン レギュラー(ロゴ入りモデル)
出典:トラベル
シンプルなハリケーンランタンのモデルを踏襲(とうしゅう)しながら、手頃な価格で人気のカメヤマのオイルランタンに、2022年4月、ロゴ入りモデルが発表されました。
ブラック・シルバー・コパーの3色展開で、オイルタンクバックに「KAMEYAMA」のエンボス刻印が入ったボディは、さらにデザイン性もアップしています。
現行のロゴなしモデルは在庫限りとなりますので、今後はどちらも人気となるかもしれません。
本体寸法:幅12×高さ26.5cm
重量:320g
タンク容量:120ml
燃焼時間:約10時間
第10位/BUNDOK オイルランタン
出典:株式会社カワセ公式ホームページ
新潟県三条市に本社を置く株式会社カワセのアウトドアブランドが、「デザインがよいのにコスパが最高」と人気の高い「BUNDOK(バンドック)」です。
近年ではソロ用テントが有名で、多くのキャンパーから愛されていますが、もちろんオイルランタンも発売されています。
ベーシックなスタイルのBUNDOKハリケーンランタンは、実売価格2,000円未満(2022年11月現在)で手に入るため、今後ますます人気が出てくることは間違いありません。
本体寸法:幅16×高さ250cm
重量:400g
タンク容量:200ml
燃焼時間:約14時間
キャンプで大人気のオイルランタン
LEDの明かりとは違い、その温かみのある「ゆらぐ明かり」で人気の高いオイルランタンですが、そもそも「オイル」ランタンとはどういうことなのでしょう。
ここでは、キャンプで大人気のオイルランタンの基礎についてご紹介します。
オイルランタンの燃料
「オイル」ランタンとはいいますが、実は大きく分けて2種類の燃料(オイル)を使用することができます。
それぞれご紹介します。
パラフィンオイル
オイルランタン専用に開発された、特殊なオイルです。
「パラフィン」とは「ロウを液状化」したもので、ようするにローソクを常温下で液体にした燃料と思ってよいでしょう。
無臭でススもでないため、使用時もあとのメンテナンスも楽におこなえます。
ただし、その分金額は少々高額(1Lボトルで1,000円以上)となるのが難点です。
灯油(白灯油)
一般の石油ストーブで使用される灯油(白灯油)も、オイルランタンで使用することができます。
灯油は年中ほとんどのガソリンスタンドで購入することもできますし、実売価格1L約100円少々(2022年11月現在)と安価なのが魅力です。
ただし、灯油は臭いもありますし、ススも出るため気になる人にはあまりおすすめできません。
また、パラフィンオイルは専用ボトルに入って販売されていますが、灯油は量り売りのため、別途タンクやボトルを用意する必要があります。
オイルランタンの種類
オイルランタンと一口にいっても、本記事で紹介したように、いくつかの種類にわかれます。
ここでは、代表的なオイルランタンの種類についてご説明します。
ハリケーンランタン
キャンプで使う「オイルランタン」といえば、イコール「ハリケーンランタン」と呼ばれるほど、キャンプ用オイルランタンの代表格です。
その語源は、「ハリケーン(台風)」でも消えない防風性能を持つからというものと、構造上ランタン全体を巡回する構造がハリケーンの渦のようだからという2つの説があります。
マントル式ランタン
出典:Amazon
別名「圧力式/加圧式ランタン」と呼ばれる通り、タンク内に圧力を加えて、気化させたオイルと「マントル」と呼ばれるガラス繊維の熱触媒を利用して明かりを灯します。
圧力で吹き出す気化したオイルをマントルが受け止め、そこが燃焼して光源となる構造のため、オイルランタンの中では圧倒的な光量を持っているのが特徴です。
テーブルランタン
出典:Amazon
アルコールランプのように、特別な構造を持たず単純燃焼の明かりをガラスの囲いの中に閉じ込めたランタンです。
光量はオイルランタンの中でももっとも微量となるため、キャンプではサイト全体を照らすより、テーブルの上でインテリアランプのように使うことをおすすめします。
おすすめのランタンケースご紹介
ここまで、おすすめのランタンやオイルについてなどご紹介いたしました。
アウトドアを楽しむ時の大切なランタン。
そんな大切なランタンを汚れや傷からしっかりと守ってくれるランタンケースも合わせてご紹介させていただきます。
今回紹介させていただくランタンケースはこちら!
引用元:amazon
北海道のアウトドアブランド「8A GARAGE(ヤエイガレージ)」より販売されている木製のランタンケースです。
インテリアとしても活躍することの出来るおしゃれな外観のランタンケースは、一つひとつハンドメイドで作られており、自分だけのランタンケースを手に入れることができます。
おしゃれな外観はもちろんですが、機能性も抜群。
ランタンの高さに合わせて3段階で調整できる中板がついており、どんな大きさのランタンにもフィットするように設計されています。
また、前面の板は上下スライドで取り外しができるようになっており、その使い勝手もオリジナル製に溢れているアイテムです。
ケースの上部には取手がついており、持ち運びも簡単。周りのキャンパーの目を惹きつけるような無垢のデザインがさらに自分の気持ちを上げてくれること間違いなしでしょう!
まとめ
キャンプの夜をおしゃれにいろどるオイルランタンについて、2023年に人気になるであろう製品をランキング形式でご紹介しました。
オイルランタンは、LEDランタンなどと比べると、その温かくやわらかな明かりが魅力です。
とはいえ、マントル式ランタンをのぞけば決して「明るい」という明るさではありません。
ソロキャンプであればムード抜群ですが、ファミリーなどグループキャンプのメイン照明として考えれば、いささか物足りないのも事実です。
ご自身のキャンプスタイルに合わせ、他のランタンと組み合わせて使うなど、工夫しながら夜の闇と付き合ってください。