最近のキャンプブームを牽引するスタイルと言えばソロキャンプです。
それを見越して各キャンプブランドからも、ソロキャンプ向けのさまざまなギアが次々と発売され、嬉しい悲鳴が止まりませんよね。
とはいえ、あれもこれも持っていくのが難しいのもソロキャンプの悩みです。
そんな時に便利なのが、複数の役割りを1つでこなせる多機能ギアですが、中でもDODの『ソトメシンガーZ』はキャンプの調理環境を劇的に変化してくれる、ゴトク内蔵型のソロテーブルとして人気を集めています。
今回はソトメシンガーZの機能性をご紹介するとともに、使用感などをレビューしていきますので、どうぞ参考にしてみてください。
【DOD】ソトメシンガーZとは?
長さ高さが変更可能で、利用シーンに合わせてサイズを変えることができるソロテーブル「ソトメシンガーZ」。
独創性にあふれた商品ラインナップと、奇抜なネーミングが話題のアウトドアブランドDODらしく、このソロテーブルのネーミングの由来は「外飯(そとめし)」です。
その名の通り、キャンプで調理に利用することを目的に開発されたキッチンテーブルで、「ゴトク内蔵型ソロテーブル」としてキャンプ料理にこだわりたいキャンパーたちの注目を集めています。
ソトメシンガーZの使用方法とメリット
A3サイズよりも小さい専用ケースに入る大きさのソトメシンガーZ。
セット内容は伸縮性の本体と、ゴトク天板、テーブル天板が各2枚ずつ付いています。
ソトメシンガーZは単なるテーブルではなく、「ゴトク内蔵型ソロテーブル」と呼ばれるように、この2種類の天板を組み合わせることによってバーナー用ゴトクや焚き火テーブルとしても利用することができるのです。
天板のサイズは46.5cm~71.5cmまでの伸縮式。
本体の二重となったパイプ部分を引き出すことによってサイズを変更できます。
そのサイズに合わせて、天板を好きな組み合わせで2~3枚設置することで、ゴトク対応orテーブル対応を変更することができ、それによって使い勝手を自分好みに合わせて利用することができます。
また、本体の脚部分サイドにあるガイド位置を変更することによって7段階、プラスパイプ状の脚を折りたたんだ状態の計8段階に高さ調節も可能。
地べたスタイルからローチェアと合わせた利用だけでなく、大型のテーブルの上に置いて利用することができるなど、その活用範囲は実に広範囲に渡っており、さまざまな種類のキャンプスタイルに対応が可能です。
ソトメシンガーZの活用方法を紹介
最もベーシックな使い方としては、金属製のテーブル天板を2枚設置することにより、ローテーブルとして利用することができます。
さらに天板の片方をゴトク天板に変更することにより、安定感抜群のバーナーゴトク付きのローテーブルとして利用することができます。
もっとも低いスタイルであれば、CB缶タイプのバーナーがピッタリ。
また、通常は大きめの鍋などを置くことが難しいアルコールストーブのゴトクとしても利用できますので、汎用性が広がります。
脚の長さを最長としハイスタンドとして利用すれば、ガソリンタイプのシングルバーナーや、OD缶タイプのガスバーナーも利用することができるなど、高さが調整できることによって利用できるバーナーの種類を選びません。
さらに本体サイズを広げて天板を3枚スタイルとして、そのうちの2枚にゴトク天板を利用することにより、バーナーを2つ使ったツーバーナーのゴトクとして機能しますので、調理の幅はさらに広がります。
また、ガス、ガソリンを問わず通常のツーバーナーと比べれば遥かにコンパクトなサイズに収まっているのもソトメシンガーZの魅力です。
小さなことではありますが、本体は全周パイプで構成されていますので、シェラカップなどをちょっとかけて置くことができるのは、存外に便利でした。
ソトメシンガーZは焚き火台にも使用できる?
ソトメシンガーZは本体、天板共にすべての素材がスチールでできていますので、火に強くバーナーのゴトクとして利用することが可能なのと同時に、大胆な使い方としてはそのまま焚き火用の大型ゴトクとして利用することもできます。
もちろんある程度の高さを持った焚き火台での利用は難しいかもしれませんが、画像のように地べたに石などでカマドを組んだ形の焚き火であれば、実に使い勝手の良い焚き火用ゴトクとして機能してくれるのは頼もしい限りです。
ソトメシンガーZを使用して感じた良かった点・気になった点
このようにソロテーブルとしても、ゴトクテーブルとしても利用価値の高いソトメシンガーZの良い点、そして気になる点をまとめてみましょう。
オール金属製のため耐荷重は十分
第一にオールスチール製のソトメシンガーZは丈夫さはお墨付きです。
カタログデータでも耐荷重は約10kgと高い数値を誇っていますので、10インチのダッチオーブンを乗せてもびくともしません。
サイズが自由自在
次に、再三にわたって語ってきたように、そのサイズが自由自在に変えられることはソトメシンガーZの最大のメリットです。
これによりソロキャンプでの汎用性が広がるだけでなく、グループキャンプでのサブテーブルやツーバーナースタンドとしても高い機能性を発揮してくれます。
また、グルキャン時にテント内で利用するちょっとしたテーブルとしても重宝してくれます。
ソロテーブルとしては重い
総スチール製で丈夫なソトメシンガーZですが、その分すべての付属品を合わせた総重量は約2kgと、ソロテーブルとして考えた場合はやや重いテーブルと言えるでしょう。
この重さを考えた場合バイクでのツーリングキャンプぐらいならばともかく、徒歩キャンパーにとっては少々持て余すかもしれません。
焼ききるまでの匂い
ゴトクテーブルとしてバーナーや焚き火で利用することのできるソトメシンガーZではありますが、ゴトク部分にも黒い塗装化工がされています。
そのため、最初に火にかける時は塗料が焼き切れるまでは若干の科学的な匂いがしてしまうのだけは否めません。
不整地での安定性に難あり
高さ調整のできる仕組みにはなっているものの、脚そのものは2対のパイプでできているため、4角を独立して高さ調整をすることはできません。
そのため石などがゴロゴロした不整地などでは若干安定感が悪くなってしまいます。
ソトメシンガーZは汎用性の高さが魅力!ソロキャンプにもおすすめ!
独創的で魅力的なキャンプギアを続々と発表し続けるDODから販売されたソトメシンガーZ。
メインのテーブルから調理台、バーナーゴトクとしても利用でき、多機能な汎用性で人気を集めるソロテーブルです。
あれもこれもと荷物を持っていくことの難しいソロキャンプにおいては、これ1つでさまざまな用途をまかなうことができるなど、頼もしい味方となってくれます。
キャンプで料理を徹底的に楽しみたいソロキャンパーには、ぜひ一度試していただきたい個性派テーブル。
それがDODのソトメシンガーZです。