コロナ禍によって年齢や性別関係なく注目を集めているアウトドア。
特に今年からキャンプや登山などを始めようと思っている方も多いと思いますが、種類が豊富な「テント」は何を基準に選べばいいのか分からない方もいるかと思います。
そこで今回は自分に合ったテントの選び方のポイントや、シーンに合わせたオススメのテントを10選ご紹介していきたいと思います。
テントの種類
キャンプといえば思い浮かぶのが「テント」です。
そんなテントの種類は豊富で、見た目だけでなく用途によって機能性も大きく異なります。
ここでは特に人気が高い6種類のテントの特徴をメリットやデメリットも踏まえてご紹介していきます。
ドームテント
さまざまなテントの形の中でも最も定番なのがドームテントです。
ドームテントのメリットは、設営方法が比較的簡単で設営する場所も限定されにくいことがあげられます。
またドームの形状は風の影響を受けにくく、大きさのバリエーションも豊富なため、アウトドア初心者に特におすすめです。
デメリットとしては、居住空間の高さを確保できないため、長身の方や室内でも立って過ごしたい方には圧迫感を感じやすいのが難点です。
ツールームテント
ファミリー層に特におすすめなツールームテントは寝室とリビングスペースが一体化したタイプのテントです。
メリットとしは、屋根のある広いリビングスペースを確保しているので、天候に関係なくテント内でゆっくり過ごすことができ、雨が降ってもキャンプ用品が濡れずに済んで安心です。
ツールームテントのデメリットとしては、テント自体が大きい分、重量は重たく荷物も大きくなりやすく、設営も難しいことが難点です。
ワンポールテント(ティピ型)
ワンポールテントとは円錐型のテントのことで、ティピ型とも呼ばれ、スタイリッシュでオシャレな見た目が人気のテント。
ワンポールテントのメリットは、その名の通りポール1本と本体、ペグとロープだけで設営出来るので、一人でも簡単に設営することができ、コンパクトに収納できることです。
デメリットとしては、キャノピーがない場合は雨に弱く、出入りするたびにインナーに雨が入っていしまうということがあげられます。
パップテント
パップテントとは、軍用テント(軍幕)の総称で、別名シェルターハーフとも呼ばれ、男性ソロキャンパーに特に人気を集めています。
特徴としては、男前テイストなビンテージ感溢れる見た目と設営撤収が簡単であることなどがあげられます。
デメリットとしては、基本的にメッシュ部分がついてないものがほとんどのため、テント内に虫が入りやすいというデメリットがあります。
虫が多い時期に使用する際は、メッシュ素材のインナーなもを準備し対策を行うことをおすすめします。
タープタイプ
タープタイプは複数のポールに1枚のテント生地をかぶせて組み立てた床がないタイプのテントです。
メリットとしては設営撤収が簡単で、なかにはワンタッチで展開できるものも多く存在し、雨の際など、すぐに使用したい時や開放感があるなかでキャンプやBBQ、野外イベントを楽しみたい方におすすめです。
デメリットとしては収納サイズが大きく、ポールがスチール製の場合は重量が重たくなることがあげられます。
エアーテント
エアーテントは「エアーフレームテント」や「エアーフレーム型テント」とも呼ばれており、ポールの代わりに柱部分にエアーチューブを採用しているテントです。
エアーテントの最大のメリットは、初心者でも簡単に設営することができ、テント本体はコンパクトに持ち運ぶことが出来ることです。
デメリットとしては圧力計がなけば空気の過不足になることがあることと、テントとは別に空気入れやペグ、ハンマーを持ち運ぶ必要があり、荷物がかさばってしまいます。
また収納時空気の抜きがしっかりできていないと収納袋に収まらないなどのケースとあり、慣れるまでは撤収作業に時間がかかるのが難点です。
テントの選び方
上記ではテントの種類についてご紹介しましたが、次からは実際にテントを選ぶ際のポイントをご紹介します。
使用人数
まずテントを選ぶ際は「何人で使用するか」が大切になるなめ、購入前に必ず「最大収容可能人数」を確認しましょう。
特にテントの中で少しでもゆったりと快適に過ごしたい方や荷物が多い方は「最大収容可能人数=使用したい人数+1~2人」のテントを選ぶことがポイントです。
自立式・非自立式
テントにはポールのみでテントが自立する「自立式」とペグや張り綱がなければ自立しない「非自立式」の二つに分類されます。
そのため、テントを設営する場所がペグを打ち込めない場所や、設営後も展開を崩さずに場所を移動させたい方は自立式のテントがオススメです。
非自立式テントの場合は、ポールの数が少なく展開や収納がコンパクトで軽量なものが多く、見た目もオシャレな雰囲気にしたい方におすすめです。
耐水性
山の天気は変わりやすいと言われるように、アウトドア中突然の雨に見舞われたり、朝露でテントが濡れてしまったりすることがあります。
そのため、テントを購入する際は、生地の「耐水圧」も重視して選ぶことをおすすめします。
耐水圧は1,500mm以上のフライシートやフロアシートを選んでおくと、急な雨でも慌てる心配はなく、雨の日のキャンプや登山で使用したい方は耐水圧2,000mm以上採用したものを選ぶと安心です。
予算
テントは素材や大きさ、機能性によっても金額もさまざま。
アウトドアをする際はテント以外にもテーブルやチェアなどのアウトドア用品を購入するケースがほとんどなため、総額でいくら使えるかを考えてから、逆算しテントで使える予算を決めておくことをオススメします。
しかし安ければ安いほどやはりテントの質は落ちてしまうので、しっかり用途とスペックに合ったものを選ぶようにしましょう。
おすすめテント10選!定番の人気モデルを紹介!
おすすめテントを種類別に紹介していきますので、自分のキャンプスタイルに合ったものがあればぜひ参考にしてみてください。
【定番のモデル】スノーピーク(snow peak):アメニティドーム
日本のアウトドアメーカーの中でもトップレベルの品質と人気を誇るブランド「スノーピーク」。こちらのアメニティドームはそんなスノーピークの中でもシンプルな作りで設営も簡単。
それでいて優れた耐久性と防水性を備えた初心者にも安心なテントです。
サイズのラインアップは3名用のSサイズ、5名用のMサイズ、6名用のLサイズの3種類あるので、使用したい人数に合わせて購入出来るのも嬉しいポイントです。
サイズ:505×280×150cm
使用収納サイズ:74×22×25cm
重量:8kg
耐水圧:1800mm
最大収容可能人数:5人
【ツールームテント】コールマン:タフスクリーン2ルームハウス/MDX
ファミリー層に人気なツールームテントのオススメはコールマンのタフスクリーン2ルームハウスシリーズ。
広いリビングスペースを確保され、夏は虫の侵入を防ぎ冬は寒さから守ってくれ1年中使用出来ます。
2021年の新モデルは初心者でも簡単に設営しやすく、居住スペースもさらに広くなり値段もツールームテントの中では6万円台とお手頃価格と要チェックなテントとなっています。
使用サイズ:約560×340×215(h)cm
収納サイズ:約φ32×74cm
重量:約17kg
耐水圧:約2000mm(フロア/約2000mm)
最大収容可能人数:5人
【パップテント】バンドック:ソロベース
男性ソロキャンパーに人気のパップテントでおすすめなのが新潟県メーカーのバンドックのソロベースです。
USパップテントは他のメーカーからも多数販売されていますが、2万円台でこれほどまでに本家のデザインに似せつつ、メッシュのインナーテントも標準装備であるのが嬉しいポイントです。
生地はTC生地を使用しているため、焚き火との相性も良好で、弱点である耐水圧はなんと3000mmと安心の高スペックとなっています。
フライサイズ:360x190x110cm
インナーサイズ:190x85x100cm
収納サイズ:(約)40x20x20cm
重量:(約)4.4kg
耐水圧:3000mm
最大収容可能人数:1人
【タープタイプ】コールマン:パーティシェードライト/300+
開放感のあるデザインと設営が簡単なタープタイプテントの中でもおすすめなのが、コールマンのパーティシェードライト300+。
開口部がアーチ型になっており、タープタイプテントの中でもひときわデザインが特徴的です。
また設営も自立式フレームを採用しているため、広さがありながら、1人で設置することも可能です。
特にデイキャンプや雨の日のキャンプなどにも活躍してくれそうです。
使用サイズ:約300 x 300 x 230(h)cm
収納サイズ:約23 x 23 x 88cm
重量:約12kg
耐水圧:約3,000mm
最大収容可能人数:6人
【エアーテント】QUECHUA (ケシュア): エアーテント AIR SECONDS FAM 4.2 FRESH&BLACK
エアーフレームテントは強度の弱さを懸念される方が多いですが、ケシュアのテントは遮光性や遮熱性、防水性、耐水性、60km/hもの耐風性など、各試験をクリアした製品になっており、その自信から驚きの5年保証付きとなっています。
複数あるケシュアテントの中でも当製品は真ん中に広々としたリビングがあり、両サイドに寝室を採用しており、ケシュアならではのデザインとなっています。
就寝スペースが分かれているので、友人同士や親子別々に寝たいファミリー向けに最適なテントです。
使用サイズ:510×260×195cm
収納サイズ:75cm×39cm×39cm
重量:16.26 kg
耐水圧:約2000mm
最大収容可能人数:4人
【ファミリーキャンパーにおすすめ】スノーピーク:エントリー2ルーム エルフィールド
無期限の修理保証が嬉しいスノーピークの製品の一つエントリー2ルーム エルフィールドは、オールシーズン使用でき、長く愛用出来るテントです。
テントの中は3〜4人家族に快適な寝室と広いリビングスペースが確保され、寝室をつけなければ広いシェルターとしても使用できます。
また設営も至って簡単で、同メーカーのランドロックと同じくらいの広さでありながら値段は半分以下の8万円台とお手頃価格となっています。
使用サイズ:230×315×175(h)cm
収納サイズ:83×30×34(h)cm
重量:15.5kg
耐水圧:1800mm
最大収容可能人数:4人
【ソロにおすすめ】コンパクト&軽量テント:ニーモ ドラゴンフライバイクパック1p
男性に好まれそうな色合いのこのテントの最大の特徴は重量がなんと1.03kgと軽量で、収納時は直径20cm×長さ40cmとコンパクト。
また通常バイクパッキングする際、別途でハンドルバーバッグが必要ですが、当製品は防水・耐久性の高い素材で作られた収納バックを採用し、調節可能なストラップ付のため、ハンドルバーやフロントフォークなど好みの場所に直接取り付けることも可能です。
そのため、自転車だけでなくオートバイやバックパック、ソロキャンプなどと幅広いシーンで活躍してくれそうです。
使用サイズ:224×89×102cm
収納サイズ:20×20×40 cm
重量:1.03kg
耐水圧:1300mm
最大収容可能人数:1人
【大人数用テント】ノルディスク:アスガルド19.6
モンゴルのゲオのような形が人気のノルディスクのアスガルドシリーズ。
当製品は8〜10人用と大人数に対応出来るサイズとなり、グランピングなどでもよく見かけるテントです。
特にテントの中で走り回りたい子供にとっては嬉しい程の空間が確保されているので、少人数で使用しても活躍してくれそうです。
耐水圧はコットン素材なので350mmではありますが、撥水効果が高いので、よほどの豪雨でない限りはテント内にしみ込んでくる可能性は低いとされています。
このテントがキャンプフィールドに設営されたら、存在感を放ちますが収容人数が多い分、重量も重く収納サイズも大きめで、フロア・インナーキャビンは別売りで購入する必要があるので、注意をして下さいね。
使用サイズ:500×470×300cm
収納サイズ:116x42cm
重量:20kg
耐水圧:350mm
最大収容可能人数:10人
【コスパよし】FIELDOOR :フィールドキャンプドーム300
コスパ最強のアウトドアブランド「フィールドア」のテントの特徴は初心者の方でも手軽に手に取りやすく、なおかつ使いやすさを追求したものです。
特にフィールドキャンプドーム300は収容可能人数大人であれば4人、小さな子供であれば6人まで収容可能でありながら値段は1万円台とリーズナブル。
楽天市場であればタープ付で2万5千円のセット売りもあり、費用を抑えたい初心者キャンパーにとっては何とも嬉しい価格設定となっています。
使用サイズ:300×500×180cm
収納サイズ:70×19×18cm
重量:7.5kg
耐水圧:1500mm
最大収容可能人数:4〜6人
【ワンタッチドームテント】モダンデコ:ワンタッチテント
設営なんとたった45秒で完了してしまうモダンデコのワンタッチテントは、難しい工程は一切ないので女性の方にも扱いやすく、家キャンプや公園で使用するのにもオススメです。
値段も1万円以下と安いにも関わらず、UVカット機能や耐水性は2000mmの嬉しい機能に加え、フライシートとメッシュスクリーンの2重構造です。
カラーは自然に溶け込みやすいアースカラー5色から選ぶことができます。
使用サイズ:210cm×210cm×130cm
収納サイズ:横幅80cm
重量:3.5kg
耐水圧:2000mm
最大収容可能人数:4人
ご自身にぴったりのテントでより一層キャンプを楽しみましょう!
いかがでしたでしょうか?
今回はテントの選び方のポイントや用途や人数に合わせたオススメのテントを10選ご紹介させていただきました。
しかし、それでもどれを選べば良いか分からなかったり、複数ある候補のテントで悩んでいる方は、好みの見た目やデザインから絞ってみるのも長く愛着を持って使用できる秘訣です。
皆さんもぜひテントのスペックを確認しながら、自分に合ったお気に入りのテントを手に入れて、楽しいアウトドアを楽しんでくださいね!