タープ泊とは?タープ泊のメリットと快適な過ごし方

今、キャンプ界で注目を集め、キャンパーなら一度は憧れたことのある「タープ泊」。

そんなタープ泊ですが、「難しそう」「上級者向けなのでは?」というイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな方のためにタープ泊のメリットやデメリット、快適に過ごすためのテクニックをご紹介します。

タープ泊が気になる人必見です。

さっそくみていきましょう。

目次

タープ泊とは?

タープ泊とは「テントを使用せずに、タープだけで寝泊りするキャンプスタイル」のことです。

キャンプをする際は、タープとテントを建てて、食事や団欒をタープで、寝泊りはテントで行うのが一般的です。

そこからテントを取り払い、食事や寝泊り全てをタープで完結してしまうのが、今回ご紹介するタープ泊です。

下は地面なのに、どうやって寝るの?

そんな疑問が湧きますね。

安心してください。

キャンプ初心者であっても、コツさえつかんでしまえば、タープ泊を楽しむことが可能です。

タープ泊のメリット

タープ泊ならではの嬉しいメリットを4つ、ご紹介します。

タープ泊のメリット1.「荷物の軽量化」

タープ泊の最大のメリットともいえるのが、この、「荷物の軽量化」です。

キャンプでは、タープやテント、調理器具、焚き火台…などなど、どうしても荷物が多くなりがちですよね。車のトランクはパンパン、飽和状態なんてことも、よくあることです。

ですが、タープ泊ではテントが不要ですので、荷物の軽量化に一役買ってくれます。

タープ泊のメリット2. 「手間が省ける」

「手間が省ける」ことも、嬉しいメリットです。

キャンプって、けっこう準備や後片付けに時間をとられてしまうんです。その過程も楽しみの一つであったりもするのですが、せっかくのキャンプ、自然と触れ合いながら食事や団欒を楽しむ時間をより長く確保出来たら幸せですよね。

タープ泊では、テントの設営と片付けにかかる手間と時間を省略することができます。

タープだけ設営してしまえば、あとは自由。美味しいコーヒーを淹れて、チェックアウトぎりぎりまでくつろいで過ごしてみてはいかがでしょうか?

タープ泊のメリット3.「開放的な空間で、自然との一体感を感じることができる」

自然を存分に感じたい人にも、タープ泊がおすすめです。

タープ泊では、地面が見え、夕焼けや星空、朝日が降り注ぎます。

自然との一体感は、言葉にし難い感動を覚えるものです。

タープ泊で得られる自然との一体感は、癒し効果やストレス軽減効果も抜群で、心からリフレッシュできますよ。

タープ泊のメリット4.「自由なキャンプスタイルの実現が可能」

テントは、決まった形にしか建てることができません。そして、平面に建てることがほとんどだと思います。

しかし、タープはテントと異なり基本的には「1枚の布」ですので、平面だけでなく、傾斜のある斜面や高さのある場所にも設営が可能です。さまざまなロケーションでのキャンプが可能となります。

ペグの位置や本数などを変えることで、環境や気候に合わせたキャンプが可能なので、変化を楽しむこともできますね。

タープ泊のデメリット

タープ泊のメリットをご紹介しましたが、タープ泊には、もちろん、デメリットもあります。

知っておきたいデメリットについても、ご紹介します。

タープ泊のデメリット1.「雨風に弱い」

雨や強風は、タープ泊の最大の敵かもしれません。

テント泊よりも、良くも悪くも自然の影響をダイレクトに受けやすいのが、タープ泊です。

雨のキャンプの良さもあるのですが、タープ泊となると話は別。

地面にマットなどを敷いて寝ようとする人は、雨が降った場合はもうべっちょべちょです。

最悪の状況を防ぐために、天気が晴れの予報であっても、万が一の天気の急変に備えておくことをおすすめします。

ハンモックなどの寝具を用意し、地面に直接寝床を作ることは避けた方が良さそうです。

風にも注意しておく必要があります。

タープは、弱い~普通程度の風であれば問題ありませんが、強風には弱いです。隙間から風が入ってきてしまうので、寝ている間にタープ内のものが風に飛ばされてしまう可能性があります。

タープ泊のデメリット2.防寒性が低い

タープ泊は、テントのように四方が守られる仕組みがないため、防寒性が低いです。

十分な防寒対策をしておかないと、極寒キャンプになってしまいます。

タープ泊のデメリット3. 虫や動物が侵入する可能性がある

虫や動物問題も発生します。

タープ泊では、テントと異なり、四方が覆われておらず、自然と通々であるため、虫や、時には動物も侵入してくることがあります。

タープ泊をする場所として選ばれやすいのは、林間のフリーサイトです。

林には、猿やマムシ、イノシシ、クマが潜んでいます。

これらの動物が侵入してきたら、びっくりしますし、怖すぎますよね。

タープ泊のデメリット4.プライバシーが守られにくい

タープ泊は、開放的で自然を存分に感じられるというメリットがある反面、プライバシーが守られにくいことがデメリットとして挙げられます。

タープ泊では、人がいるか否かは外に丸見えです。

もし、大切なキャンプ用品や食品などが盗まれてしまったら、せっかくのキャンプが台無しです。

プライバシーと防犯には、一層の注意が必要です。

タープ泊を快適に過ごすテクニック

タープ泊のデメリットをみて、「大変そう」と思った人。

いずれも、十分に対策と備えをしておけば、快適にタープ泊を楽しむことができます。

タープ泊のデメリットをカバーできる、快適に過ごすためのテクニックやコツをご紹介します。

タープ泊を快適に過ごすテクニック1.「タープを建てる場所を工夫する」

タープ泊では、タープを建てる位置が重要となります。

テントはどこに建てるにしても同じ建て方をします。一方タープ泊では、地形に合わせて建て方を変えることができます。建て方を考えるのも、ワクワクしますね。

タープは平地以外にも建てることができますので、景色や、近隣キャンパーのサイトの利用状況などを確認してから、タープの向きや位置を決めましょう。

プライバシーの確保も頭に入れておきましょう。

タープ泊を快適に過ごすテクニック2.「雨風に備える」

雨風対策も、しっかりと行いましょう。

タープを建てる向きを工夫し、雨や風が入ってきにくいようにしましょう。

雨が地面を伝ってシェルター内に流れてきそうな場所を避けることも、重要です。

また、レインウエアやレインシューズの持参も必須です。

着替えも、普段よりは多めにあると安心です。

あまりにも豪雨、強風な時には、潔くキャンプを諦める選択も必要です。

タープ泊を快適に過ごすテクニック3.「寒さ対策は十二分に」

夏場はさほど問題になりませんが、秋~春にかけてのタープ泊では、寒さ対策が必須です。

どんなに防寒対策に優れたウエアやシュラフを使っても、寝る時に地面から伝わる冷気は防ぐことができず、体温を奪われて冷え切ってしまいます。

筆者がおすすめするのは、防寒ウエアや分厚いシュラフと合わせて、コットを使用することです。

コットは、いわば「簡易ベッド」です。地面から高さがつくことで、底冷えを防いでくれます。

加えて、コットは昼間使わない間も、ベンチや物置として有効活用が可能です。

タープ泊の際には、ぜひ持っておきたいアイテムです。

コットを使用せず地面で寝る場合は、断熱性に優れたマットと、防水シートの使用をおすすめします。使わないよりかは、背中の冷えを防いでくれます。

タープ泊を快適に過ごすテクニック4.「虫、動物対策も忘れずに」

虫、動物対策も欠かせません。

虫除けスプレーや香取線香など、テント泊でも使用する基本的な虫除けグッズの持参はもちろんのこと、就寝時には蚊張があると安心です。

また、防虫ウエアの使用も効果的です。

動物対策も必要です。動物により異なる特性をうまく利用し、身を守りましょう。

・猿・・・目を合わせないようにする

→目を合わせると、猿の怒りを増してしまう

・クマ・・・大きな音をたて、人間の存在を知らせる

→クマは人間を恐れているため、存在を知らせると近づいてこないことも。

・イノシシ・・・高いところに避難する

→高いところに登るのが苦手であるため、効果的。クマと同様人間を恐れているため、音をたて存在を知らせることで、近づいてこないことも。

・マムシ・・・刺激せず、距離をとる

→林や草むらに潜んでいることが多い、マムシ。50cm以内に近づかなければ、まずは安心。

これらの対策をとっても、虫や動物に刺されたり、噛まれたりすることも想定しておく必要があります。万が一に備えて、「ファーストエイドキット」を準備しておきましょう。

蚊に刺された程度では問題ないのですが、蜂や害虫に刺された場合は、速やかな対処が必要です。

近くに病院がない、夜間で病院がやっていないこともありますので、すぐに自分たちでケアできる「ファーストエイドキット」は手元にあると安心です。

数千円で購入できるので、高くはありませんね。

タープ泊は荷物が少なく、自由なキャンプスタイルが魅力。寒さや動物対策はしっかりと!

タープ泊の基本についてご紹介しました。

十分に準備、対策をすれば、大自然の中でのタープ泊も夢ではありません。

絶景が楽しめるキャンプ施設も増えています。

是非、キャンプ生活に「タープ泊」の選択肢をもち、新たなキャンプスタイルを満喫してみましょう。

きっと、今までに味わったことのない贅沢と、至福な時間を味わうことができますよ。

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この記事を書いた人

北海道の日本海を眺めながらアウトドアに関する情報を発信する「道産子アウトドア編集部」

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