キャンプブームが広がる中、はじめてキャンプに行ってみようと考えている方も多いでしょう。
また、「手ぶらでキャンプ」といったキャッチフレーズで、初心者に向けたさまざまなキャンププランも作られています。
しかし、基本的にキャンプとは、自然の中で多少なりとも不便な設備のもと楽しむアウトドアレジャーです。
いくら「手ぶら」とはいっても、それなりの備えは必要ですし、自分で道具を揃える通常のキャンプでは、失敗しないための準備が必要となります。
そこでこの記事では、キャンプ初心者がやりがちな失敗7選と初キャンプで失敗しないための対策5選をご紹介します。
キャンプ初心者の為の失敗しないキャンプの仕方として、どうぞ参考にしてください。
キャンプ初心者がやりがちな失敗7選
まずはキャンプに慣れていない初心者が「やりがちな失敗」を7つご紹介します。
はじめてのキャンプを悲しい思い出としないために、まずはご確認しておいてください。
計画の立て方で失敗する
キャンプは、自然の中で「野営」する遊びです。当然、ホテルや旅館のように整った設備の中で過ごせるわけではありません。
自然の中という不便な状況で安全に楽しむためには、まずなによりも準備が必要です。
特に、キャンプ場を決めたり、スケジュールを決めたりという、計画の立て方に失敗してしまうと、楽しいはずのキャンプが苦しいだけとなってしまいます。
計画を立てる際は、次のようなことを意識するとよいでしょう。
- キャンプ場選び:はじめてのキャンプは売店が充実していたり、トイレやお風呂といった施設がきれいだったりする所を選ぶようにしましょう。
- 交通手段:徒歩と車では、運べる道具の量も大きく変わり、それはそのままキャンプ場での快適さに直結します。また、最初は体力的にも疲れますので、あまり移動に時間がかかるキャンプ場を選ぶのは得策ではありません。
- メンバー:キャンプ初心者は、できれば最初は経験者と一緒にいくことをおすすめします。
- スケジュール:はじめてのキャンプは想像以上に疲れるものです。最初はキャンプ場に着く前の寄り道や、現地でのアクティビティは控えめにして、キャンプ自体を楽しむように心がけましょう。
道具の準備不足で失敗する
1から道具を準備するキャンプでは、安全で楽しいキャンプが楽しめるように、過不足のない道具を用意しなければなりません。
ベテランキャンパーともなれば、少々の道具不足は工夫で乗り切れますが、初心者の場合はそうもいかないでしょう。
また、わからないからといって何でもかんでも購入してしまうと、運搬に困ることにもなりかねません。
特に、熱源と温度対策をおこたると、なにも料理が楽しめなかったり、寒さ熱さで眠れないなどということもありますので、十分に注意してください。
また、キャンプに必要な必需品・装備・持ち物リストなどキャンプ初心者の方に参考にしていただける記事もありますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
設営・撤収で失敗する
テントをはじめとしたキャンプ道具は、コンパクトにたためる分設営や撤収にはそれなりの手間がかかり、コツといったものも存在します。
買ったばかりの道具をそのままキャンプ場に持っていってしまうと、最悪の場合は全然設営できずに泣く泣くキャンプ自体をあきらめることにもなってしまいかねません。
せっかくのキャンプを楽しい思い出で終わらせるために、購入した道具は開封し、一度自宅や近所の公園などで設営と撤収のリハーサルをしておくことをおすすめします。
天候対策で失敗する
突然の雨にレインウェアなどを用意していなければ、全身びしょ濡れになって寒い思いをしてしまうかもしれません。
特に山間のキャンプ場などでは、天候が変わりやすいものです。
天候の急変は時に命にかかわる危険に直結する可能性もありますので、天気予報を確認しておくことはもとより、それだけをうのみにせず、大げさすぎる対策を考えておいたほうがよいでしょう。
火の取り扱いで失敗する
焚き火の炎や料理に使うバーナーなどといった火の取り扱いは、一歩間違えると自らの安全が脅かされるだけでなく、周囲のキャンパーをも危険に巻き込んでしまう可能性もあります。
これを避けるためには、十分すぎる注意をしてやりすぎということはありません。
また、入り口のファスナーを閉めたテント内で燃焼型のランタンやストーブを使用してしまうと、一酸化炭素中毒の危険性もあります。
火の取り扱いは、命の危険に直結する可能性もありますので、器具の適切な取り扱い方法や安全性の確認は、あらかじめ十分に確認しておくようにしましょう。
マナーが守れず失敗する
キャンプは自然の中で過ごすレジャーですが、そこには他のキャンパーがいる場合もあるでしょう。
そのため、自然を守るといった観点以外に、他のキャンパーに迷惑をかけないといった配慮が必要になることがあります。
- ゴミは決められた場所に捨てる(捨てる場所がなければ持ち帰る)
- 仲間内で大騒ぎをしない
- 夜間は車の移動はしない
- キャンプ場で決められたルールに従う
こうしたマナーを守ったキャンプをしなかった結果、思わぬトラブルに巻き込まれたキャンパーの例は無数にあるのです。
手ぶらキャンプを過信して失敗する
近年はやりの「手ぶらキャンプ」ですが、「手ぶら」という言葉だけを過信しすぎてしまうと、楽しいキャンプとならない場合もあります。
先に紹介したレインウェアの準備や、暑さ寒さに対する服装などは、手ぶらキャンプの内容には含まれていないでしょう。
「手ぶら」とはいわれても、最低限どんな準備をしておけばよいのかなどは、施設側にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
初キャンプで失敗しないための対策5選
初心者が初キャンプでやりがちな失敗をご紹介しましたが、多くの失敗はあらかじめそれなりの対策をしておくことで避けることができます。
ここでは、最低限対策しておきたいことについてご紹介しますので、初キャンプで失敗しない為の参考としてください。
経験者のアドバイスをきく
どんなに慣れない初心者キャンパーも、多かれ少なかれの失敗を繰り返してベテランキャンパーになっていきます。
とはいえ、大事になるような失敗はしないにこしたことはありません。
そのためには、初キャンプは経験者とともにいくことがおすすめですが、それがかなわない場合でも事前に経験者にアドバイスを求めたり、アウトドアショップの店員などに道具の使い方をしっかりと確認しておくとよいでしょう。
キャンプ場の予約に気をつける
予約のいらないキャンプ場というものもありますが、大抵のキャンプ場は予約が必要です。
これをおこたると、現地に着いたはいいけれど中に入れないということもありえます。
また、キャンプ場によっては設備も違い、売店に薪やガスボンベなどが置いてあるところがあったり、ちょっとした道具のレンタルを行っていたりする場合もあります。
キャンプ場をしっかりと予約して、その際にどんなレンタルや販売品があるかを確認しておくことも、いざというときの備えとなるでしょう。
事前にリハーサルをしておく
近所の公園でテントを立てるリハーサルをしたり、テーブルや焚き火台の組み立てをやってみたりすることは、現地に行ってからあわてないためにもぜひ行っておくことをおすすめします。
準備がスムーズに行えば、それだけ楽しむ時間が増えることにつながりますし、疲れをためないためにも重要です。
バンガローやコテージを利用する
キャンプといえばテント泊というのが当たり前に思えますが、慣れない人にとっては布1枚で自然の中で就寝するのは、想像以上のストレスにつながる場合もあります。
そこで、最初はテントにこだわらず、宿泊はバンガローやコテージを利用して、焚き火やBBQだけを外で行うなどするのもおすすめです。
手ぶらキャンプを利用する注意点
「手ぶらキャンプ」を売りにした施設でも、外にいるときの暑さ寒さ対策は自己責任です。
また、料理なども人によっては、アレルギーで食べれない食材がある可能性もあるでしょう。
夜間にトイレに行くときなどは、懐中電灯があると便利なこともあるかもしれません。
手ぶらキャンプだからといって油断せず、最低限の手回り品などを揃えておくと、便利なだけでなくキャンプ気分を盛り上げることにもつながります。
まとめ~キャンプ初心者はまず失敗しないための準備をしよう!
キャンプ初心者が初キャンプで失敗しない為の対策とともに、初心者がやりがちな失敗について解説しました。
ある程度の経験者でも、ちょっとした失敗はあります。
ベテランキャンパーになれば、そんな失敗をフォローできる経験があったり、失敗自体を楽しめるメンタルがあるだけです。
火の取り扱いや暑さ寒さなど、命にかかわる可能性のあるところだけは万全に対策しなければなりませんが、それ以外は失敗も楽しむぐらいの気持ちがあれば問題ありません。
ただし、マナーだけはしっかり守って、自由なキャンプを楽しんでください。