ペトロマックスHK500にリフレクターは必要?明るさの変化やメリット&デメリットを詳細レビュー

ガスチャンバーとノズルのステンレス化に続きHK500を深掘りする企画第2弾です。

オプションアイテム「リフレクター」の効果とメリットとデメリット、買うべきかどうか検証します。

目次

リフレクターって何に使うの?

まずこのリフレクターを何のためにつけるのかなんですが、名前の通りランタンの光をリフレクト=反射させるためにあります。

雨よけの傘ではありません(笑)

反射させる方向ですが、光を下方向に集中させます。

ペトロマックスHK500は素のままだと明る過ぎて眩しい

ペトロマックスってキャンプ用ランタンの中でもトップクラスに明るいです。電球換算だと400w。普通に家の照明器具と比べても強力な明るさです。

明るいのは嬉しいのですが、少し困ったこともあります。

まず、眩しすぎて直視するとけっこう目がくらみます。暗いキャンプ場のフィールドで他のものが認識できなくなります。

自分が眩しいのも問題ですが、お隣のキャンパーさんにまで眩しい思いをさせるのはもっと心配ですよね。

また、LEDの光と違ってケロシンランタンの光は虫がふつうによってきます。

とくにペトロマックスHK500は遠くまで光が届くので遠くの虫まで全員集合です。これってかなり嫌ですよね。

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リフレクターを使うと眩しさを解消してサイトの足元が明るくなる

そこでリフレクターを装着すると、真横の光が遮断されるので、人の高さにランタンを置いた時でも目に直接入ってくる光を大幅にカットできます。

遠くに飛ぶ光が減る分、虫が寄ってくる量も比較的少なくなります。

リフレクターは、普通のランプシェードと違い光を遮断すのではなく、下方向に光を反射するので、ランタン全体の光量絶対量は消えません。

暗くなりがちなキャンプサイトの地面が明るくなるので、ご飯支度や作業がしやすくなります。

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リフレクターをつけると見慣れたペトロマックスがグッとオシャレに変身!

私が実際に装着して、一番最初に感じたことが「カッコイイ!」でした。

ペトロマックスHK500はもともとカッコイイランタンではあるんですが、

リフレクターを付けるとさらにカッコいい!

まるで違う製品になったくらいに印象が変わりますね。

ペトロマックス自体、高価で扱いが難しいので持っているキャンパーは少ないですが、リフレクターを付けている人はさらに少なくなります。

キャンプ場でドヤ顔したい人にはぴったりかもしれません。

リフレクターの取り付けは超簡単!

つぎにじっさいのリフレクターの装着の仕方をご紹介します。

当初私は「ペトロマックスってパーツが多い精密機械みたいな製品なので、リフレクターの装着もトップを外したり面倒臭いのかなぁ」と思ってたんですが・・・

じつはすごく簡単で、ランタンの上からリフレクターをすっぽりかぶせるだけ!

1.持ち手の上からリフレクターを通す

2.持ち手の取り付けネジのところにリフレクターの切れ込みを合わせる

3.リフレクターを上から少し押して固定して完成。う〜んカッコいい!(笑)

すっごい簡単ですよね〜 簡単すぎてびっくりしました。

というわけで装着も脱着も面倒くささはゼロなのでご安心ください。

リフレクターを装着して明るさを比較

実際にリフレクターをつけるとどのように光の広がり方が変わるのか比較してみました。

手に持った高さで比較

まずはそのままの状態です。建物の中なので壁や天井に光が反射して全体的に明るくなっていますが、ランタン直下は暗くて「灯台下暗し」状態ですね。

そしてこちらがリフレクター装着した状態です。ランタン直下はもちろん、床全体が明るいですね。

ランタンスタンドに吊るして比較

つぎにランタンスタンドに吊るした状態でどのように光が広がるか実験してみましょう。

まずはノーマル状態。やはり「灯台下暗し」状態ですね。そして上方向にも光が無駄に拡散しています。虫を引き寄せるリスクが高そうです。

リフレクターを装着状態。ランタンの直下を含め地面がとても明るくなっていますね。これがキャンプ中だと明るくて快適そうです。

また、ノーマル状態に比べて上方向への光は抑えられています。誘引される虫も減るのではないでしょうか

明るさを照度計で測定した結果

iPhoneのカメラは露出が自動補正されるため写真の明るさは正確ではないです。なので明るさを正確に測定できる照度計を使った結果をお見せします。

照度計は光源からの距離で数値が変わるので、ランタンスタンドを固定して同条件で比較しました。

水平方向の光の強さ

リフレクター無しだと368ルクスでした

リフレクター装着だと299ルクスです。ノーマルに比べ20%ほど光が抑えられています。

下方向の光の強さ

リフレクター無しだと50ルクスしかありません

リフレクター装着で131ルクスまで上がりました。

ノーマルに比べ2.5倍も明るくなっていることが実証されました。

やはりリフレクターが地面を明るくする効果は確かなようです。ランタンスタンドに吊るして使うとより効果的ですね。

リフレクター装着によるデメリットは?熱の影響は大丈夫?

ここまでで、リフレクターの効果はよくわかったので、予想されるデメリットについても検証していきたいと思います。

まず私が心配だったことは熱の問題です。

ペトロマックスって明るいぶん発熱もすごいので「パーツ装着が悪さをするんじゃないか?」という懸念がありました。

で、使ってみたところ全然平気でした。

ペトロマックスHK500にはトップに排熱口がいっぱい空いているんですが

リフレクターを装着しても排熱口は覆われないので影響はありません。

パッと見るとランタン本体がリフレクターに広範囲に覆われるので一瞬「中はどうなってるんだろう?」と気になるのですが

下から見るとこんな感じでどこも塞がれていません。

それもそのはず、リフレクターのステンレス板の厚みは1ミリほどで、ランタン本体への接地面積はごくわずかなんです。

もちろん、熱気がリフレクターの傘の下に”こもる”ことは多少ありますが、それによってランタンが壊れることはないと思います。

リフレクター自体もランタン本体と同じくステンレス製なので耐熱性は問題ありません。

リフレクターを付けたデメリットは?ランタンハンガーに吊り下げれる?

リフレクター装着で傘が大きくなった分、かなり面積が大きくなりますので、邪魔にならないか気になるところですね。

実際にメジャーで測ったところ34.5cmと何もつけない状態より2.3倍も大きいことがわかりました。

まずランタンスタンドに吊り下げられるか実験してみました。

使ったランタンスタンドはキャプテンスタッグ、サンゾクマウンテン、トリパスプロダクツの3種です。

キャプテンスタッグのランタンポールスタンドM-8800に吊るす

コスパ最強の鹿番長。スノピのパイルドライバーみいたいに地面に挿して使えるのが便利です。吊るしてみるとリフレクターとポールの間隔はまだ余裕がありますね。

サンゾクマウンテンのShockに吊るすと

無骨なデザインが男心をくすぐるサンゾクマウンテンです。リフレクターとの間隔は1cm以下でギリギリセーフという感じです。

トリパスプロダクツのTSUNO STANDに吊るすと

斬新なデザインがオシャレなスタンド。一番長いツノ(?)につけると間隔が広くて余裕です。

念の為、ほかのツノをつけても大丈夫でした。ツノスタンドのカッコよさをそのまま維持できるので嬉しいですね。

吊り手からリフレクター端までの長さを測定

念の為、ポールから吊り手までの必要な長さを測定してみました。

すると17cmでした。

実際に吊るす時は最低18センチの間隔は必要でしょう。

みなさんのお持ちのランタンスタンド(ハンガー)に取り付けの際の参考にしてみてください。

風などで揺れたりポールが傾いたりすると、リフレクターとの間隔が狭くなって接触してしまうので、余裕をもったランタンスタンドをおすすめします。

リフレクターの収納はどうする?

最後に収納ですね、これが一番困るかもしれません。

リフレクターを装着したままだと非常にかさばりますので、ランタンから外して別で収納します。こういう時、着脱が簡単なのは嬉しいですね。

今回ご紹介しているHK500のニッケルカラーのリフレクターは、本体同様クロームメッキ加工された美しい光沢が特徴です。極力傷をつけないよう保護袋に入れて持ち運ぶことをオススメします。

結論から申し上げますと、リフレクターを購入するならペトロマックス純正バッグ「HK500用トランスポートバッグ」を購入をオススメします。

嬉しいことにこの純正バッグにはリフレクター用の収納ポケットが付いています。またランタン側にはクッションと小物入れもあって便利です。

あれこれ自分で工夫するより、素直にこのバッグを買うのが一番良いと私は思います。

リフレクター用ポケットは取り外しもできるので、

車への積み込みの時など、ランタン本体と分けて収納する場合にも対応できます

まとめ リフレクターを買うべきか?

最後にここまでの内容を総合して、「リフレクターを買ったほうがいいかな」って人と、「買わなくてもいいかな」って人を、個人的な見解でまとめてみます。

並べてみるとこんな感じ。どっちもカッコいいですよね。

ちなみにリフレクターの価格が2020/6/4現在Amazonで5585円とのことです。

買ったほうがよさげな人

とにかく目立ちたい人目立ちます。迷わず買いましょう
寄ってくる虫を減らしたい人多少効果あると思います
混み合うキャンプ場に行く人隣キャンパーへの光害が減ります
出来るだけ足元を明るくしたい人2倍くらい明るくなることが実証されました
リフレクターをつけた形が好きな人その気持ちが収まることはないでしょう。さっさと買ってしまいましょう
テーブルランプにしたい人必要です。リフレクター無しで目の前に置くにはHK500は眩しすぎます

買わなくてもよさげな人

なるべくコンパクトなキャンプをしたい人リフレクターは結構大きくて邪魔です。直径345mm
白っぽいタープの下にランタン設置する人タープがリフレクター替わりになってくれます
グループキャンプなどで光を遠くまで拡散させたい人リフレクターは水平方向の光を減らしてしまいます
「素のHK500のデザインこそ至高!」という人そのままのあなたでいてください

私の場合

いかがでしたでしょうか、予算や収納など、それぞれに事情はあるかと思いますが、最後に私の感想をご紹介しますと「リフレクター思ったよりずっといいじゃん!」でした。

足元が明るくなるメリットは確かなものですし、眩しさを抑えられるのもかなりグッドです。

邪魔だという最大のデメリットは、そういう時は持っていかなければいいだけのこと。着脱が思いのほか簡単だったことも嬉しい誤算でした。

そして何よりもリフレクターでドレスアップしたカッコよさが感動ものです。

せっかくペトロマックスHK500を持っている人なら、この感動を一度は味わっておかないと勿体ないなと思いました。

以上、長くなりましたがペトロマックスHK500オーナーのご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

北海道の日本海を眺めながらアウトドアに関する情報を発信する「道産子アウトドア編集部」

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