「マルチグリドル」という調理器具を知っていますか?
これは、もともとは「JHQ(ジェイエイチキュー)」というメーカーが発売する、丸型の鉄板です。
アウトドアでもガンガン使え、調理がますます楽しくなるこのマルチグリドルは、その使い勝手のよさでグルメ派キャンパーの間で今大きな話題になっています。
そのあまりの人気に最近は模倣品がたくさん発売されていますが、それでも本家「JHQマルチグリドル」の人気は衰えていません。
ただし、「JHQマルチグリドル」を思う存分使い倒し、キャンプ飯を楽しみ尽くすためには、ケースや五徳、取手などのアクセサリーがあると便利です。
そこでこの記事では、マルチグリドルの使い勝手をさらにパワーアップする、おすすめのアクセサリーを18選ご紹介します。
マルチグリドルとともにお気に入りのアクセサリーを揃えて、キャンプの食卓を思う存分楽しんでください。
マルチグリドルがキャンプ飯を変える
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マルチグリドルとは、本家のJHQが開発したアルミ合金製の丸型鉄板で、表面に特殊な加工がほどこされた新しい調理器具です。
その汎用性の高さゆえに「万能鉄板」ともいわれるほどの使い勝手をほこっており、キャンプ飯を変えうる大きなポテンシャルをもっています。
マルチグリドルの魅力
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アルミ合金に特殊加工したマルチグリドルは、軽く取り扱いやすいのが大きな魅力ですが、さらに次のようなポイントでキャンプ飯に革命を与えてくれます。
熱源を選ばない:JHQのマルチグリドルは、焚き火や炭火、ガスコンロなどキャンプで考えられるあらゆる調理器具で使えるだけでなく、IHにも対応していますので、ご家庭でのご利用にも適しています
軽くコンパクト:JHQマルチグリドルは、中央に向かってゆるやかにくぼんだ形状をしたアルミ合金製の丸型鉄板で、直径約30cmほどもあるのに総重量は約1kg(フラットタイプの例)と、片手でも軽々扱える軽さとその形状も相まって持ち運びも楽チンです
荒っぽい使用にも耐える:「イノーブルコーティング加工」と呼ばれる表面の特殊加工は、「超」がつくほど丈夫なため、アウトドアでもガンガン使えます。ステーキなどマルチグリドル上で直接ナイフで切っても、傷ひとつ入りません。
焦げ付かず手入れがかんたん:「イノーブルコーティング加工」はテフロン加工やフッ素加工をはるかに上回る性能をもっていて、油を引かずとも焦げ付きません。さらに、ショウユやソースをそのままかけて焦げた汚れも、キッチンペーパーなどで拭くだけでかんたんに落とせます
大きさが魅力:レギュラー商品の直径は33cmで、中央のくぼみが約2cmの丸型鉄板のため、有効面積の広さは通常のフライパンの比ではありませんので、複数の料理をいっぺんにつくることができます
なお、マルチグリドルの素晴らしさについて、さらにくわしくお知りになりたい方は、よろしければこちらの記事もご参照ください。実際の調理をしている画像などもふんだんに使って、マルチグリドルの魅力を徹底的に検証しています。
マルチグリドルはアクセサリーで使い勝手UP!
出典:株式会社ジェイエイチキュー公式サイト
これだけ魅力的な「万能鉄板」JHQのマルチグリドルですが、どうしようもない弱点があるのも事実です。
その大きな点は「付属品がほとんどついていない」という点でしょう。
ラインナップの中でもっとも使いやすく人気の高い「フラットタイプ」の場合、シリコン製の赤い取手がついているだけです。
しかも、そのシリコン製の取手は、デザイン的にも少々微妙なのは残念なところ。せっかく使い勝手のよいマルチグリドルを愛用の調理器具にするためには、やっぱりお気に入りのアクセサリーをそろえて、便利かつおしゃれに使用したいものです。
マルチグリドルのおすすめアクセサリー
出典:株式会社ジェイエイチキュー公式サイト
マルチグリドルをキャンプでも徹底的に使いこなすには、おもに次のようなアクセサリーをそろえることをおすすめします。
- ケース
- 五徳
- 取手
- 蓋
- ポットスタンド(鍋敷き)
- 網
- トング
- グローブそれぞれの項目にわけて、おすすめのアクセサリーを全18種類ご紹介いたします。
ケース
マルチグリドルは、ハンドルを含めた全長が40cmもあるとはいえ、幅は約2cm程度しかありませんので、車で運ぶ際なども荷物のスキマなどにうまく収めることができる形状といえるでしょう。
しかし、その際も絶対に必要となるのが「ケース」です。買った時についていた紙箱に入れていつまでも運搬しているのも、ちょっとかっこ悪いですよね。
ケースは、純正品やガレージブランドなどいろいろなメーカーから販売されています。性能の差はほとんどないと思われますので、好きなデザインのモノを選んでみてもよいでしょう。
ジェイエイチキュー 鉄板マルチグリドル 33cm専用ケース
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マルチグリドルの販売元「JHQ」から販売されている、純正アクセサリーのケースです。
純正品のためサイズもピッタリですが、カラーは現在のところネイビー1色の展開となっています。
SEVAY CAPTAINマルチグリドル ケース
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オックスフォード布を使った、デザインに特徴のあるアクセサリーケースです。
「マチ」が厚めで約8cmありますので、JHQマルチグリドリであれば2枚収納することができます。
また、サイドにあるメッシュ製のポケットがついていますので、トングやグローブを収納する際も便利です。
マルチグリドル 収納バッグ
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アースカラーでテントなどとのカラーコーディネートがしやすいカーキと、ブラックの2色展開がうれしいケースです。
モノ入れとして使い勝手のよいサイドポケットに加え、ベルクロ式で少し長めのハンドルとダブルファスナーが搭載されていますので、持ち運びやマルチグリドルの収納もラクに行えます。
五徳
JHQマルチグリドルの底面は、安定感のあるフラット底になっています。
しかし、焚き火台で利用する際などは、五徳があると安定感が増し、安心して火にかけることができるでしょう。
焚き火用アクセサリーとしての五徳は、マルチグリドルを使うときだけでなく、他の鍋やケトルなどを使用する際にも便利ですので、この機会に1つもっておくのもおすすめします。
NANGOGEAR焚き火グリルロストル
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直径6mmの安心サイズで、耐熱性がありサビにも強いステンレス棒を使ったシンプルな五徳は、どんなタイプの焚き火台でも問題なく使用できそうです。
上図のシンプルタイプの他に、真ん中が網になった「クリップアミタイプ」もありますので、マルチグリドル以外も使いたい時はこちらを選ぶのもおすすめです。
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CAPTAIN STAG ゴトク
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キャプテンスタッグが販売する、黒の焼付塗装がほどこされた鉄製五徳です。
耐荷重20kgという安心の耐久性が期待できる本製品は、ワイヤーハンドルもついていますので、マルチグリドルをのせたままちょっと移動させるなんてこともできそうですね。
本製品は幅23cmですが、幅12cmのスリムタイプや、さらに小型のソロタイプもあインナップされています。
Tokyocamp中華鍋ロストル
出典:Amazon
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近ごろ人気の「Tokyocamp」焚き火台専用の、中華鍋の利用がしやすいようにデザインされた五徳です。
ただ、五徳は23cm×28cmのシンプルな長方形をしていますので、同じ形状の焚き火台であれば問題なく使用できるでしょう。
中華鍋がうまく使えるように中央に大きな穴が空いていますので、中央がくぼんだ形のマルチグリドルを安定して使用できそうなところがおすすめポイントです。
取手
先にも紹介しましたが、JHQのマルチグリドルはシリコン製の取手が付属しています。
しかし、その取手は赤1色のデザインで、個人的にはあまりかっこいいとは思えません。
そのため、せっかく焚き火にかけて調理をする「絵」も美しいマルチグリドルの魅力を存分に味わうには、取手は別売りのアクセサリー製品を利用したいところです。
特にそのまま食卓に並べることで、大皿代わりにも利用できるマルチグリドルの魅力を引き出すには、木製の取手を用意することをおすすめします。
取手はいろいろなメーカーからさまざまな種類のモノが発売されていますので、好みにあったデザインのモノを選んでみてください。
INEASTマルチグリドルパン取っ手カバー
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マルチグリドルのハンドルに合わせて、ゆるやかなカーブを描いたシンプルな木製取手です。
S、M、Lと3サイズ展開をしていますので、JHQ製のマルチグリドルだけではなく、他社が販売するマルチグリドルの場合でも利用することができます。
ただし、ハンドルにピッタリとハマるわけではなく、あくまでカバーのように付けるタイプですので、マルチグリドルを持ち上げたり移動させたりするときだけ装着するようにしましょう。
【Charming Decoration】マルチグリドル 取っ手カバー
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厚さ4mmまでのマルチグリドルに対応していますので、JHQのマルチグリドルなどにはピッタリとフィットします。
焚き火での利用の際につけっぱなしにしていると燃えてしまうかもしれませんが、ガスやIHコンロなどで利用する際には、つけっぱなしでも使用することができるでしょう。
BOLSOマルチグリドル取っ手カバー
出典:Amazon
シンプルながらおしゃれなロゴが刻印された、JHQマルチグリドルの規格に適合した取手です。塗装もほどこされていますので、耐水性も期待できます。
通常の2個セットに加え、オトクな4個セットも販売されていますので、マルチグリドルを複数保有している人にはうれしいアクセサリーですね。
蓋
マルチグリドルは「万能鉄板」という別名があるぐらい、さまざまな料理に対応することができます。
しかし、それ自体は単なる鉄板であるため、蒸し料理を楽しんだり、ステーキにじっくり火をとおしたりする場合には、アルミホイルなどを利用しなければなりません。
そんな時に重宝するのが、マルチグリドル用に開発された「蓋」です。
どの製品もJHQマルチグリドルを基本にサイズも設計されていますので、ピッタリとかぶさり、マルチグリドルの調理の幅を広げてくれるでしょう。もちろん、厚手のステーキもおまかせです。
BESTOMZドーム蓋
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直径26cmと24cmの2サイズ展開で、軽量なステンレス鋼でつくられた蓋です。
マルチグリドルよりは少し小さめの直径なため、かえって多少のズレなどは気にせず気軽に利用することができるでしょう。
また、厚みのある平たい形状の蓋となっていますので、有効体積は想像以上にありそうですね。
マルチグリドルパン蓋
出典:Amazon
JHQマルチグリドル33cmにピッタリとハマるサイズのステンレス製の蓋ですので、マルチグリドルの調理スペースをあますところなく利用できます。
ただし、あまりにピッタリサイズなため、少しでも本体が傾いていると、ズレてしまって使いづらいのが難点です。
蒸気抜きとしても機能する3つの小さな穴は、ゆで料理をしたときの水切り穴としても利用できます。
WAGENSTEIGER ステンレス ドーム カバー
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高級なステーキ屋さんが使っていそうな、ドーム型の蓋です。
つや消しサテン仕上げで、シックな印象の高品質ステンレスを素材として使用していますので、耐久性が高く、割れとサビに強い本体は、見た目通りの性能を発揮してくれます。
20cm、24cm、28cmと3サイズ展開していますので、JHQマルチグリドルのソロタイプをはじめ、さまざまなメーカー、サイズのマルチグリドルに流用が可能です。
ポットスタンド(鍋敷き)
マルチグリドルは、形状のうつくしさもあって、食材を調理したままそのままテーブル上にサーブして、仲間や家族で料理を囲む大皿としても利用できます。
しかし、火から上げたマルチグリドルを直接テーブルに置いてしまうと、テーブルの素材によってはダメージが入ってしまうこともあるでしょう。
また、金属や木製のテーブルであれば、多少の熱は問題ないかもしれませんが、それでも熱源が焚き火の薪であった場合、マルチグリドルの底面は煤(すす)で真っ黒に汚れています。そのままテーブルにおいてしまえば、ちょっとやそっとでは落ちない煤汚れがテーブルの天板についてしまうでしょう。
こうした事態をさけるためにも、手頃なポットスタンドを1つ用意しておくことをおすすめします。
ポットスタンドは、性能の違いというものは特にありませんので、デザインや収納性など、好みにあわせて選べば問題ありません。
山崎実業 ナベ敷き ブラック
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写真のブラックに加え、ホワイトとの2色展開されている、スチール製のポットスタンドです。
粉体塗装された本体の耐熱性は240℃もありますので、少々のことで塗装が溶けだしたりはしません。
底部にはシリコン製のすべり止めもついていますので、安心して利用することができます。
また、立てたときにも自立しまうので、使わない時はスキマに収納しておくことができるのもうれしいポイントです。
Dultonアルミニウムトリベット
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アンティークなアメリカンダイナーアクセサリーを思わせる、アルミ製のポットスタンドです。
直径約18cmで、底部にはすべり止めもついていますので、使い勝手がいいことに加え、使用しないときにはフックなどにひっかけて収納しておけます。
木製鍋敷き
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拍子木(ひょうしぎ)を3組合わせたような、ネイチャー感覚あふれた木製ポットスタンドです。
展開時は直径約21.3cmでありながら、使わない時はたたんでおくことで6.2×9.8cmというコンパクトサイズになりますので、キャンプの道具入れにしまっておくときもスペースをとりません。
網
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ここから先は、その他に「あったら便利」「あったらうれしい」マルチグリドルのアクセサリーをご紹介します。まずは、マルチグリドル用に設計された専用の網です。
焼き上がった肉を網の上に移動させ、遠火で寝かせておけば、厚手のステーキでもゆっくりと予熱で火をとおすことができるでしょう。さらに揚げ物の油切りなど、利用価値は無限大です。
Mサイズは26cmまで、Lサイズは37cmまでのグリドルパンに対応することができます。
トング
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マルチグリドルで調理する際、特に焚き火を使用する場合には、トングは必須のアクセサリーです。
どんなトングを使用しても構いませんが、選ぶときは次の点を気にしてみるとよいでしょう。
- かみ合わせがしっかりして重いものでもつかめる
- 先端がプラスチック製のモノはさける(シリコン製は可)
- 使わない時はぶら下げておける
- 閉じた状態でロックがかかる
- グリップがにぎりやすi
などです。あとは、好みにあわせて選べば問題ありません。
今回紹介したトングは、バーベキューの本場アメリカ生まれの信頼のブランド「Weber(ウェーバー)」製のトングですので、上記すべての条件をかねそなえて、マルチグリドルでの調理を強力にサポートしてくれます。
グローブ
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本記事でも紹介したように、専用の取手を利用することで、マルチグリドルの取り扱いを素手で行うことができるようになります。
しかし、焚き火で利用する際は炎が広範囲に広がる可能性もありますので、どれだけ燃えにくい素材であっても、取手をつけっぱなしにするのは得策ではありません。
万が一取手自体は燃えなくても、いざ素手でつかもうと思ったときに熱くてさわれないということになってしまう可能性もあります。
そのため、炭火やガスコンロ、あるいはIHコンロで利用する場合には問題ありませんが、焚き火で利用する場合にはやはりグローブがあると安心です。
グローブは、これまで使っていた焚き火用のモノを使うのもよいですが、煤などで汚れたグローブではなく、マルチグリドルでの調理用にきれいなグローブを用意することをおすすめします。
本商品は、コスパには定評のあるキャプテンスタッグ者の牛革製ソフトレザーグローブで、イエロー、オリーブ、ブラック、レッドの3色展開がされていることもあり、マルチグリドルを使ったおしゃれなキャンプ飯にあざやかな彩りをあたえてくれるでしょう。
まとめ
キャンプ飯に新しい革命をもたらしたといっても過言ではない、「万能鉄板」マルチグリドルの使い勝手を劇的にアップさせる、さまざまなアクセサリーを18個選んでおすすめしました。
さまざまな革新的な性能のため、キャンプ飯がますます楽しくなるマルチグリドル唯一の弱点である、付属品の少なさ(JHQ正規品の場合)をカバーする、個性ゆたかなアクセサリーは、ただ便利なだけでなくそのデザイン性でもキャンプの食卓をおしゃれに彩ってくれるでしょう。
マルチグリドルにあわせて、あなたの好みにピッタリなアクセサリーを用意して、ぜひとも大満足な「グルメなキャンプ飯」を楽しんでみてください。